2024.5.13
2024.5.28
【GDN/YDA(YDN)】オーディエンスリストとは?種類や作成、設定方法を徹底解説!
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今回は、オーディエンスリストの種類や作り方、設定方法などをわかりやすくご紹介します。
オーディエンスリストとは?
広告配信または配信除外の対象としたいユーザーの情報をまとめたリストです。Webへの訪問ユーザーや広告主が運営するYouTubeチャンネル、アプリなどの外部データに基づいて作成でき、Google 広告では「オーディエンスリスト」、Yahoo!広告では「ターゲットリスト」と呼ばれています。
また、オーディエンスリストを基にターゲット設定したものを「オーディエンスターゲティング」といいます。
オーディエンス設定するメリット
オーディエンスリストを活用することで、以下のようなメリットが得られます。効率よく広告を運営でき、精度の高い配信が可能となります。
- リマーケティングにも使用できる
- ターゲットを絞り、見込みの高いユーザーに効率的にアプローチできる
- オーディエンス情報・属性が分かる
リマーケティングにも使用できる
作成したオーディエンスリストを使用して、Google 広告のリマーケティング、Yahoo!広告のリマーケティングが活用できます。1度サイトを訪問したユーザーは、興味関心を持っている可能性が高く、コンバージョンにつなげやすいです。そのようなユーザーをリスト化しておけば見込みの高いユーザー(顕在層)に再アプローチでき、効率よく広告費を投下できます。
ターゲットを絞り、見込みの高いユーザーに効率的にアプローチできる
オーディエンスリストを作成すれば、ユーザーの行動歴や興味関心、ユーザーの細かい属性でターゲットを絞り、見込みの高いユーザーに効率的に広告配信できます。興味のないユーザーは除外して広告を配信できるので、無駄なコストを抑えることができ、費用対効果を高めることができます。
オーディエンス情報・属性が分かる
オーディエンスリストを作ることで、ユーザーの属性などを視野化することができます。細かいオーディエンス情報・属性を把握することで次の広告展開にも生かすことができます。
オーディエンスリストの種類
Google 広告とYahoo!広告には、ともにオーディエンス機能がありますが、名前が異なります。Google 広告では「オーディエンスリスト」、Yahoo!広告では「ターゲットリスト」と呼ばれています。Google 広告のオーディエンスリストは、「カスタム オーディエンスリスト」と「リーマーケティングリスト」の2つに分けられています。
Google 広告 カスタムオーディエンスリスト(DGN)
「カスタムオーディエンス」とは、サービスに関連するキーワードやURL、アプリ、場所を入力し、独自のオーディエンスを作成して、ターゲティングする機能のことです。特定の商品・サービスに興味関心のあるユーザー、または購入を前向きに検討しているユーザーをリスト化し効果的にアプローチすることができます。
以前は、興味関心に基づく「カスタム アフィニティ」と購買意向に基づく「カスタム インテント」の2つが存在していましたが、2020年9月に統合され「カスタムオーディエンス」という一つの手法にまとめられました。
統合されることにより、認知や比較検討、コンバージョン促進などが一括でアプローチできるようになりました。
カスタム オーディエンスリストを活用することで、興味関心やユーザー属性などからターゲティングできる他、「Google でこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー」などをリスト化することで、CV獲得につながりやすくすることができます。
参考:Google 広告ヘルプ「カスタム オーディエンスを利用して理想的な見込み顧客へのリーチを拡大する」
リーマーケティングリスト(DGN)
リマーケティングリストとは、一度サイトを訪れたユーザーのデータをもとに作成したリストのことをいいます。リマーケティングリストを使用する場合は、Google 広告のタグをWebサイトに設置する必要があるので、事前に設定方法を確認しておきましょう。
リマーケティングリストは、商品を購入せずに離脱した見込み客へ再度アプローチできたり、検討期間の長い商品に効果的にアプローチできる効果的な機能です。
Yahoo!広告 ターゲットリスト(YDA)
Google 広告のリマーケティングリストと同様に、サイト訪問者のデータをもとに作成したリストのことです。また、こちらもターゲットリストを使用する場合は、Yahoo!広告のタグ設置が必要となっています。
【DGN】オーディエンスリストの作成方法
ここでは、Google 広告のオーディエンスリスト作成方法をご紹介します。
Google でオーディエンスリストを作る場合、「オーディエンスマネージャー」というツールから作成していきます。
まず、管理画面を開き、画面左にある「ツール」をクリックし、共有ライブラリ下にある「オーディエンスマネジャー」を選択します。画面左上にある青い丸の+ボタンをクリックして、新規作成をおこなっていきます。
オーディエンスリストは、オーディエンスのもとになるデータによって、以下のタイプに分けることができます。
- ウェブサイトを訪れたユーザー
- アプリユーザー
- YouTubeユーザー
- 顧客リスト
- 組み合わせリスト
それぞれのリスト作成の仕方を説明していきます。
ウェブサイトを訪れたユーザー
画面左上にある青い丸の+ボタンをクリックして、「ウェブサイトを訪れたユーザー」を選択します。
①セグメント名
まず、セグメント名をつけます。自分が管理しやすい名前を入れてみましょう。
②セグメントメンバー
オーディエンスに追加するユーザーを選択します。プルダウンメニューに以下の2通りのユーザータイプが表示されるので、対象リストにどんなユーザーを登録するか選びます。
- Webサイトを訪問したユーザー:特定のアクションをおこなったユーザーを含め、除外など細かな設定が可能です。
- 特定のタグがあるページを訪問したユーザー:新しいタグを追加、そのタグがあるページを訪問したユーザーを含めることができます。
セグメントメンバーの選択
特定のタグがあるページを訪問したユーザーを選択した場合
有効期限、説明文を設定し、「セグメントを作成」をクリックすれば設定完了です。
アプリユーザー
1.セグメント名を任意で設定します。
2.アプリを選択します。
3.有効期限、説明文を設定した後、「セグメント作成」をクリックすれば作成完了です。
※利用するにはGoogleが提供しているアプリプラットフォーム「Firebase」またはサードパーティのアプリ解析プラットフォームをGoogle広告アカウントにリンクさせる必要があります。
YouTubeユーザー
※YouTube動画視聴者のオーディエンスリストを作成するには、事前にGoogle 広告とYouTubeアカウントを連携しておく必要があります。
Google 広告とYouTubeアカウント連携方法(Google 広告にYouTubeチャンネルをリンクする)
1.Google 広告の画面右上にある「ツールと設定」をクリックし、「設定」下にある「リンクアカウント」を選択します。
2.リンクするサービス画面からYouTubeを選び「詳細」をクリックすると、「YouTubeをGoogle 広告にリンクしますか?」と表示されるので、「チャンネルを追加」をクリックします。
3.「YouTubeチャンネルのリンク」ダイアログ ボックスでチャンネル検索、またはURLを入力します。
4.次のいずれかを選択します。
- YouTubeチャンネルの所有者である場合
「このチャンネルは自分所有しています」を選択し、「YouTubeに移動」をクリックします。これでアカウントのリンクは完了です。
- YouTubeチャンネルの所有者でない場合
「このチャンネルは別のユーザーが所有しています」を選び、チャンネル所有者のメールアドレスを入力します。「リクエストを送信」をクリックすると、権限を持っている所有者にメールが送られます。送られたメールから承認すると、アカウント連携が完了します。
参考元「YouTube チャンネルと Google 広告アカウントをリンクする」
アカウントの連携が完了したら、YouTube動画視聴者のオーディエンスリストを作成しましょう。
Google 広告の「ツールと設定」をクリック、「共有ライブラリ」下にある「オーディエンスマネジャー」を開きます。画面左にある青丸の「+」ボタンをクリックします。「YouTubeユーザー」を選択して、オーディエンスリストの詳細を設定していきます。
1.オーディエンス名
オーディエンスリスト一覧に表示される名称を設定します。
2.YouTubeチャンネル
Google 広告のアカウントにさせているYouTubeチャンネルを選択します。
3.事前入力オプション
デフォルトでは「過去30日間にルールに一致したユーザーリストに事前に入力する」となっていますが、空のリストから開始することもできます。
全ての項目の設定が終わったら、「続行」をクリックして設定完了です。
顧客リスト
広告主が保持している顧客データ(メールアドレス・電話番号など)を活用して作成するリストのことです。
利用するには以下の基準を満たす必要があります。
- これまでポリシーを遵守してきた実績があること
- これまでお支払いに関して問題が発生してないこと
- 90日以上のGoogle 広告の利用実績があり、ご利用金額が通算5万ドルを超えていること
参考:Google 広告「カスタマー マッチのポリシー」
セグメント名(任意)で設定し、データの種類を選択します。
上記の条件を満たしているか確認してから作成しましょう。
組み合わせリスト
組み合わせリストは以下のリストを組み合わせたオーディエンスリストのことで、上記で作成したリストを自由に組み合わせることができます。
例えば、5つのリストをAND条件で組み合わせたい時は「これらのセグメントのいずれかに一致」を選択し5つのリストをまとめて指定したり、1行にリストずつ指定してANDボタンでつなぐことも可能です。組み合わせリストで作成したユーザーの有効期限は、組み合わせたリストの各データリストの有効期限が反映されるようになってます。組み合わせたリストのユーザー数は数時間後に更新され、アクティブにターゲティング中のものはリアルタイムで更新されます。
1.管理画面のツールメニューから「共有ライブラリ」から「オーディエンスマネジャー」をクリックします。
2.画面左上にある「データセグメント」を選択します。
3.「+」ボタンをクリックし、プルダウンメニューから「組み合わせリスト」を選択します。
4.組み合わせリストの名前を記入しましょう。
5.以下の項目のいずれかを選択します。
- ‟セグメントに追加するユーザーの条件を指定します([セグメントを絞り込む(AND)])。入力欄に表示されるプルダウン メニューで、[検索] または [閲覧] を選択してセグメントを追加します。組み合わせセグメントでは、複数のオーディエンス セグメントに該当するユーザーに広告を表示できます。”
- ‟セグメントから除外するユーザーの条件を指定します([セグメントを除外する(NOT)])。広告の内容にそぐわないオーディエンス セグメントを選択します。ここで指定したオーディエンス セグメントのユーザーは、組み合わせセグメントから除外されます。”
6.「セグメントの推定設定」は、リストの推定規模を算出する際に対象にしたい国や言語を指定できます。
7.「作成」をクリックすれば設定は完了します。
参考元:Google 広告ヘルプ「組み合わせリストのセグメントを作成する」
作成したリストから特定の条件のユーザーを除外するなど、より精度の高いオーディエンスリストを作成することができます。
【YDA/YDN】オーディエンスリストの作成方法
次に、Yhoo!広告でオーディエンスリストターゲティングをおこなう場合の、広告グループに設定するオーディエンスリスト作成方法をご紹介していきます。
1.管理画面右上にある「ツール」から「共有ライブラリ」の「オーディエンスリスト」をクリックしましょう。
2.オーディエンスリストの管理画面上部にある「+オーディエンスリストを作成」ボタンをクリックし、作成オーディエンスの種類を選択し作成します。
※オーディエンスリストの利用するには、サイトリターゲティングタグの取得が必要です。
詳しくはこちらをご参照ください。
参照元:Yahoo!広告ヘルプ「サイトリターゲティングタグの取得とサイトへの設置【運用型】」
オーディエンスリストの種別は、以下のタイプに分けることができます。
- ウェブサイト訪問ユーザー
- アプリユーザー
- 顧客データ
- Yahoo! Audience Discovery
- 高度なセグメント
- 類似ユーザー
- 組み合わせ
ウェブサイト訪問ユーザー
Google広告と同様に、自社のサイトに訪問したユーザーのリストを作成します。
オーディエンスリスト名など赤文字で必須と記載されている項目を記入していき、「作成」をクリックすれば作成完了です。
トップページのみに訪問したユーザー、資料請求、カードページに進んだユーザーなど、細かい対象の絞り込みが可能です。
アプリユーザー
こちらも、Google広告の「アプリユーザー」と同様に、アプリユーザーをリスト化することができます。インストール、課金、アプリ内でのイベント種別などの条件を指定して細かく絞り込むことが可能です。
※利用には、広告効果測定ツールの導入、リンクIDの作成が必要です。
顧客データ
広告主が持っている顧客データのファイルをアップロードし、オーディエンスリストにインポートしてリストを作成することができます。インポートした顧客データで作成したリストを活用することで、既存の顧客、資料請求などの興味関心を持ったユーザーへ広告配信したり、自社サイトに訪問したことのないユーザーにもアプローチが可能になります。
Yahoo! Audience Discovery
Yahoo! Audience Discoveryと連携したデータのリストを作成することができます。
リストを作成するには、Yahoo! Audience Discoveryとの連携が必要なので利用する前に設定しておきましょう。
Yahoo! Audience Discoveryとの連携の仕方はこちらをご参考ください。
高度なセグメント
指定したキーワードに基づいて、機械学習でオーディエンスリストが作成されます。入力したキーワードを検索したユーザーだけでなく、該当のキーワードや検索行動と類似性が高いユーザーにも広告を配信することができます。
類似ユーザー
上記のオーディエンスリストのユーザーを基に解析し、行動履歴が似ているユーザーをリスト化することができます。不特定多数のYahoo!JAPANを利用するユーザーから抽出できるので、幅広いデータを得られるというメリットがあります。
類似ユーザーを利用する場合は、いくつかの詳細仕様があるので、事前に確認しておきましょう。
参照元:Yahoo!広告ヘルプ「類似ユーザー」
組み合わせ
上記のオーディエンスリスト、興味関心、購買意向、属性、ライフイベントなどを組み合わせてリストを作成できます。より細かな設定でオーディエンスリストを作成することができます。組み合わせのオーディエンスリストは最大10個まで設定できます。
作成したオーディエンスリストの確認する方法
オーディエンスリストを作成したら、作成したオーディエンスリストを確認してみましょう。ここでは、確認方法をご紹介します。
Google広告の場合
作成したオーディエンスリストは「オーディエンスマネジャー」から確認することができます。管理画面右上にある「ツール」から共有ライブラリ下にある「オーディエンスマネジャー」をクリックします。
作成後、どのくらいのユーザーがリストに蓄積されたか確認することができます。
また、年齢や性別、訪問者のデータ、コンバージョンしたユーザーの年齢層などもページで把握することができます。
Yahoo!広告の場合
管理画面にある「ツール」をクリック、共有ライブラリ下にある「ターゲットリスト」を選択すると、作成したリストの一覧が表示されます。
ユーザーサイズや作成したリストの対象ユーザーの数字を確認することができます。
オーディエンスリストを使用する際の注意点
オーディエンスリストを活用することによって、精度の高い広告配信が可能になりますが、適切なタイミングで使用しなければ効果が期待できない場合もあります。ここでは、オーディエンスリストを効果的に活用するための注意点をご紹介します。
十分なオーディエンスがない時は使用しない
広告出し始めの時は、訪問ユーザーが少ない傾向にあります。訪問者が少ないと、オーディエンスリストを使っても効果があまり得られない場合があります。ユーザーが増えない時は、、まず広告への訪問者数を増やすための改善をおこない、データを増やすことを意識しましょう。
オーディエンスを分析しながらターゲットを決める
オーディエンスを分析せずに、不特定多数に広告を配信しても広告費が無駄になってしまう可能性があります。自社の商品・サービスに興味関心があったり、購買意向の高いユーザーに広告を配信するために、オーディエンスをしっかり分析して精度の高いターゲティングを目指しましょう。ターゲティング精度を高めることで、費用対効果の向上にもつながります。
Cookie規制の影響について
Cookieは、個人情報を活用し、WebサイトのUX(ユーザーがサイトを使用した際の体験)を向上するために使用されており、ログイン情報などユーザーがWebサイトを閲覧した情報を一時的に保管したり、ユーザー属性にあった広告を配信するなどさまざまなデジタル マーケティング施策で活用されてきました。
しかし、近年ではCookieからの個人情報取得などがプライバシー保護の観点から問題視され、規制する動きが強まっており、Googleでも2024年内に段階的に一部Cookie(サードパーティーCookieなど)を廃止すると発表し、日本でも法改正がおこなわれました。今後さらにCookieの規制強化が予想されるため、サードパーティーCookieに頼らない広告施策をとることが重要です。
ここでは、Cookie が及ぼす影響、Cookie 規制への対策などについて解説していきます。Cookie規制の影響を把握し、自社のマーケティング活動への影響を最小限に抑えましょう。
Cookie 規制が及ぼす影響
Cookie規制は、日本国内だけでなく世界各国で強化されています。今後もさらに規制が強まる可能性があり、マーケティング業界に大きな影響を与えることが考えられます。
具体的にCookie規制によって、デジタル マーケティングに以下の影響が及ぶと考えられています。
- オーディエンスターゲティングが困難になる
- コンバージョン(CV)などの計測精度が低下する
- 自動入札の精度が低下する
オーディエンスターゲティングが困難になる
ターゲティングにはいくつかの種類がありますが、その中でもサードパーティーCookieを活用したオーディエンスターゲティングが強く影響を受けるでしょう。オーディエンスターゲティングとは、ユーザーの性別や年齢、興味関心の属性に基づいてターゲティングすることで、過去にWebサイトに訪問したユーザーへ広告表示されるリターゲティング広告などで活用されています。これまでのオーディエンスリストはサードパーティーCookieを活用し高精度かつボリュームのあるターゲティングができていましたが、Cookie規制によって得ていた情報が使えなくなるので、ターゲティング広告の精度が低下するとともに配信量も低下すると考えられます。
コンバージョン(CV)、アトリビューションなどの計測精度が低下する
従来はサードパーティーCookieにより、ユーザーをトラッキングしコンバージョンを測定していました。しかし、Cookie規制によって、サードパーティーCookieで測定していた分の広告媒体側のコンバージョン計測ができなくなり、コンバージョン計測の精度が低下します。
また、サードパーティーCookieを使用しているアトリビューションも正確に分析できなくなります。アトリビューション分析とはコンバージョンにつながるすべての接触経路を突き止め、それぞれのCVへの貢献度を測定することで、サードパーティーCookieはその計測に大きな役割を果たしています。しかし、これらの計測にサードパーティーCookieが使用できなくなるため、アトリビューション分析の精度も低下すると考えられます。
自動入札の精度が低下する
Web広告の自動入札は、キャンペーン目的や戦略、過去のCVデータなどに応じて、適切な乳差価格が設定されますが、CVが多ければ多いほど高度な自動入札がおこなわれるようになっています。そのため、Cookie規制により収集できるCVデータが減ってしまい、計測制度が低下するにともない最終的な自動入札精度も下がってしまいます。
今後のオーディエンスの活用方法や対策
Web広告では、Cookieを活用していることが多いため、Cookieの規制で大きな影響を受ける可能性があります。影響を抑えるためにも、Cookieに依存しないターゲティング手法を考えていく必要があります。
ここでは、今後のオーディエンスの活用方法や対策についてご紹介します。
【GDN】ファインド広告でカスタムセグメントの活用
ファインド広告とは、Googleが提供するGmail、Discover、YouTube Home Feedの広告枠に配信できる広告のことで、Googeが保有するサービスの中でも特にユーザー数が多いサービスです。
また、カスタムセグメントとは関連性の高いキーワードや類似URL、アプリ名などを組わせて最適なオーディエンスを作成し、広告運用に適したオーディエンスにターゲットを絞って広告配信できる機能です。
ユーザーの属性や行動データをもとに自由にターゲット設定、広告配信ができるので、組み合わせ次第ではリターゲティングに近いセグメントにすることが可能です。
いくつかのセグメントを組み合わせてターゲットに近いユーザーへ訴求ができるため、組み合わせ次第ではリマーケティングに近いセグメントにすることができます。
ファインド広告のカスタムセグメントは、Googleのプラットフォームが配信面なので、Googleが保有するデータを基にカスタムセグメントを作成することができます。広告媒体が独自に収集したユーザーのデータなどを活用できるので、Cookie規制の影響を受けることがありません。つまり、Googleが保有するデータをかけ合わせることによって、過去に「〇〇を検索したユーザー」へ、再度アプローチすることができます。カスタムセグメントは細かいターゲット設定ができるので、より精度の高いターゲティングが可能になります。
【GDN】カスタマーマッチを活用
カスタマーマッチとは、自社が保有している顧客のメールアドレスや電話番号などの情報を各プラットフォームにアップロードし、Googeのユーザーと照合され、マッチしたユーザーへ広告を配信する方法です。
例えば、オンラインで商品を購入した際にメールアドレスや電話番号を登録した場合、その情報を基にユーザーのID(Googleアカウントなど)をネット上で特定し、そのIDに関連するディバイスやブラウザに広告を表示させることができます。カスタマーマッチは、Cookieに依存していないため、Cookie規制の影響を受けることなく、ユーザーのオンライン上での行動や属性を把握することができます。カスタマーマッチを活用することで、Cooki規制後もリターゲティングや、新規顧客に向けたマーケティング活動が可能になります。
【YDA(YDN)】オーディエンスリストを活用
Yahool !広告では、広告配信または配信除外の対象としたいユーザーを蓄積したリスト「オーディエンスリスト」を作成し、リストに含まれるユーザーに対して広告を配信することができます。
例えば、顧客データでリストを作成した場合、Googeのカスタマーマッチのように自社の保有する顧客情報をYahoo!広告にアップロードし、Yahoo!JAPANに登録されたユーザーのデータと照合し、特定のユーザーに広告配信することができます。インポートできる顧客データは、アプリ用広告識別子(IDFAまたはAAID)とメースアドレスの2つです。既存の顧客や資料請求など、自社の商品やサービスに興味関心の高いユーザーに向けて広告配信できます。また、自社のサイトに訪問がないユーザーの場合でもアプローチが可能になります。
類似ユーザーの活用もおススメです。類似ターゲティングとは、基となるオーディエンスリストのユーザー(既存顧客や過去に自社サイトを訪問したユーザー)と行動履歴や属性などが類似しているユーザーに広告を配信する方法です。過去にサイトへ訪問したユーザーや、既存の顧客であるユーザーと類似している場合、同じように見込み客となる可能性が高いので効率よく新規顧客を獲得できます。類似ターゲティングもCookieに依存していないので、Cookie規制の影響を受けることなく、見込み客と似た傾向たニーズを持つユーザーに対してアプローチすることができます。
Googe広告やYahoo!広告にはさまざまなターゲティング手法があるので、商材の特性と各媒体のターゲティングを理解した上で、商材にあった適切な媒体ターゲティングの組み合わせを考えましょう。
まとめ
今回は、オーディエンスリストの種類や作り方、設定方法などをご紹介しました。
オーディエンスリストは、さまざまな条件でユーザーをリスト作成でき、組み合わせることで、より精度の高いターゲティング設定が可能になります。
適切なタイミングで上手く活用すれば、成果の高い広告配信ができます。まずは、ユーザーを分析、深く理解し、精度の高いターゲティングを心がけましょう。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
私たちは現在の自分に甘んじず、チャレンジをすることで、お客様にプロとしての価値を提供いたします。常に知識・技術をアップデートし、お客様の成長に貢献してまいります。
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