2023.10.1
2024.3.30
【初心者でも分かる!】リスティング広告とは? 仕組みや費用、やり方、運用方法を徹底解説!
サービスを詳しく知りたい方はこちら
リスティング広告の運用をはじめるとき、次のような悩みをお持ちではありませんか?
リスティング広告の仕組みが分からない
広告費用はどのくらいかかるの?
そもそもリスティング広告ってなに?
そこで今回は、リスティング広告の仕組みや費用、そして運用方法などを徹底解説します。
これからリスティング広告を運用したい方や、すでに運用を開始したものの思うように成果が出ない方は、ぜひ参考にしてみてください。
リスティング広告の運用をはじめるとき、次のような悩みをお持ちではありませんか?
- リスティング広告の仕組みが分からない
- 広告費用はどのくらいかかるの?
- そもそもリスティング広告ってなに?
そこで今回は、リスティング広告の仕組みや費用、そして運用方法などを徹底解説します。
これからリスティング広告を運用したい方や、すでに運用を開始したものの思うように成果が出ない方は、ぜひ参考にしてみてください。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、インターネット広告の1種で、ユーザーが検索したキーワードをトリガーとして表示されます。
検索結果の画面に表示されることから、「検索連動型広告」とも呼ばれています。
日本で最初にリスティング広告のサービスが開始されたのが2022年で、もっともポピュラーな広告形態の1つです。
GoogleやYahoo!などでキーワード検索をして、表示された検索結果の上位に、『スポンサー』や『広告』と書かれたサイトを見かけた経験はありませんか?
そのWebサイトがリスティング広告です。
検索結果の上位に自社サイトを表示させる手法としてSEOも有名ですが、リスティング広告は広告プラットフォームに費用を支払って上位表示を狙います。
SEOとは、Search Engine Optimization の頭文字で、検索エンジン最適化の略語です。
リスティング広告とSEOの違いは、次で解説します。
リスティング広告の特徴
リスティング広告は、ユーザーの検索意図に応じて広告を表示できるため、費用対効果の高い広告運用形態です。
リスティング広告の強みを最大限に発揮するためには、特徴をしっかりと掴み、適切に運用する必要があります。
広告運用を成功に導く上で、知っておきたいリスティング広告の特徴は大きく5つです。
5つの特徴はいずれも重要であり、すべての要素を有効活用できれば、コストパフォーマンスの高い広告運用を目指せます。
ここでは、リスティング広告の5つの特徴を解説します。
リスティング広告の掲載先は?
リスティング広告の掲載先は、GoogleやYahoo! などの検索エンジンの検索結果ページです。
主に検索結果ページの上部に掲載され、下にスクロールしていくと、一覧の形式で並んだ検索結果のところどころにリスティング広告が挟まって表示されます。
検索結果の上部に掲載される広告は目立つ位置にあるため、クリック率が上がる可能性が高いです。
またリスティング広告は、検索エンジン以外の場所にも掲載される場合があります。
GoogleやYahoo! のパートナーサイトや、ソーシャルメディアなどに掲載されるケースもあるため、多方面での集客や認知が可能です。
なおstatcounter*のデータによると、2023年8月の日本における検索エンジンのシェア率は、「Google:75.34%」に対し「Yahoo!:13.83%」です。
2023年現在は、Yahoo!はGoogleの検索エンジンシステムを利用しています。
そのため、リスティング広告で成果を出すためには、Googleの検索エンジンを念頭に置いて対策を講じると効率的です。
そこで以降の記事では、Google広告を想定して書いていきます。
statcounter*:1999年に開設されたWebトラフィック解析を行うウェブサイト
リスティング広告の費用
リスティング広告の掲載費用はクリック課金制を採用しています。
クリック課金制とは、ユーザーが広告をクリックした場合にのみ費用が発生する仕組みです。
広告を掲載するだけでは費用は発生せず、クリックした場合にのみ支払いが発生するため、コストパフォーマンスのよい広告といえます。
一方で、自社の商品やサービスにさほど興味・関心のないユーザーがクリックした場合でも費用が発生し、広告費用が無駄になるケースも考えられます。
購買意向の強いユーザーのみがクリックするように、広告のキャッチコピーや掲載文の改良、そして徹底したターゲティングなどが重要です。
クリック単価は、キーワードの競争率や広告の質などによって変動します。
一般的に、リスティング広告の費用相場は、月間20万円から50万円程といわれています。
ただし、選ぶキーワードや広告を掲載する時期などによって大きく異なるため、自社の商品やサービスの競合情報を調査した上で利用するとよいでしょう。
たとえば、3~4月頃は卒業式や入学式、11~12月頃はクリスマスやお正月に関するキーワードの競争が激化し広告費用の高騰が予想されます。
リスティング広告の掲載費用を抑えるためには、以下の3つポイントを押さえることが重要です。
- 競争率の低いキーワードを選ぶ
- 広告の質を高める
- 予算を適切に設定する
1つ目のポイントとして、競争率の低いキーワードを選ぶとクリック単価を抑えられます。
クリック単価は競合先との入札で決定されるため、競争率の低いキーワードを選べば競合先が減り、クリック単価も低下する傾向にあります。
ただし、極端に競争率の低いキーワードを選ぶと、リーチできるターゲット数が少なくなりすぎてしまうため注意が必要です。
広告費用とリーチ数のバランスを見ながら、自社に最適なキーワードを選定しましょう。
2つ目のポイントは、広告の品質を高めることです。
上でも少し触れましたが、広告のキャッチコピーや掲載文を改良して、購買意向の強いユーザーのみにクリックを促しましょう。
広告の目的は、ユーザーが広告をクリックしたあとに、自社の商品やサービスを購入してもらうことです。
購入する可能性の低いユーザーが広告をクリックしてしまうと、広告費用だけ発生して商品やサービスの購入に至らない最悪のケースに陥ります。
購買意向の強いユーザーのみがクリックすれば、支払った広告費用が売上に直結し、コストパフォーマンスの高い広告運用を実現できます。
無駄なコストを防ぎ、費用対効果の高い広告運用を行うには、広告品質の向上は欠かせない要素です。
3つ目のポイントとして、広告予算を適切に設定しましょう。
必要以上に予算をかけすぎると、必要のないユーザーにも広告をクリックされるリスクが増えます。
反対に少なすぎると、自社の商品やサービスを必要とするユーザーに広告が行き渡らず、機会損失になる可能性があります。
自社にとってもユーザーにとっても、好ましい状況ではありません。
リスティング広告の掲載費用は、広告の効果を最大化するために重要な要素です。
上記3つのポイントを押さえて、費用対効果の高いリスティング広告の運用を目指しましょう。
リスティング広告とSEOの違い
リスティング広告とSEOは、どちらもWebサイトへの集客を目的とした施策ですが、その仕組みや特徴は大きく異なります。
両者の違いを以下の表にまとめました。
それぞれの特徴を掴み、自社にあった方法を適宜選んで運用すると効果的です。
内容 |
リスティング広告 |
SEO |
費用 |
有料(クリック課金制) |
無料 |
掲載順位を決めるもの |
|
|
即効性 |
高い |
低い |
持続性 |
広告費用を払っている期間 |
アルゴリズムの改訂によって変動する |
リスティング広告は、広告費用を支払って検索結果の上位表示を狙う手法です。
原則として、検索結果ページの最上部にはリスティング広告などの広告が表示され、SEOよりも優先されます。
短期間で上位表示を狙うのであれば、リスティング広告を選ぶとよいでしょう。
ただし、リスティング広告を申し込んだからといって、必ずしも上位に表示されるわけではありません。
競合他社も同じように上位表示を狙ってしのぎを削っています。
掲載順位を決めるポイントについては、後ほど解説します。
ユーザー側でリスティング広告を見分けるポイントは、検索結果の左上に『スポンサー』や『広告』などの表示があるかどうかを確認してください。
SEOは、検索エンジンのアルゴリズムに沿って自社のWebサイトを整備し、検索結果の上位表示を狙う方法です。
SEOのメリットは、費用がほとんどかからない点です。
リスティング広告のようにクリック課金制ではなく、何度クリックされても費用は発生しません。
SEOで上位表示できれば、費用をかけずにユーザーを自社サイトへの誘導でき、理想的な集客ツールといえます。
一方でSEOのデメリットは、効果が出るまでに時間がかかる点です。
競合他社が多い場合には、いつまでたっても上位表示されずに、埋もれてしまう可能性もあります。
せっかく時間をかけて自社サイトを立ち上げても、上位表示されなければユーザーには届きません。
このように、リスティング広告とSEOは、それぞれにメリットとデメリットがあります。
短期間で集客を増やしたい場合にはリスティング広告が有効ですし、費用を抑えて長期的に集客を増やしたい場合にはSEOに軍配があがります。
自社の目的や予算に合わせて、適切な施策を選択しましょう。
リスティング広告の掲載フォーマット
リスティング広告の掲載フォーマットは、以下4つの要素で構成されています。
- 広告URL
- 広告タイトル
- 説明文
- 広告表示オプション
4つの要素のうち、もっとも重要なのが広告タイトルです。
広告タイトルは、ユーザーの目に真っ先に飛び込んでくる文字であり、タイトルでユーザーの興味・関心を引けないと説明文に到達する前にスルーされてしまいます。
説明文は、広告タイトルで興味・関心を引いたユーザーをさらに引き込むための重要な要素です。
自社の商品やサービスで解決できるユーザーの悩みに言及すると、興味を持ってもらいやすくなります。
広告タイトル・説明文ともに、ユーザーがついクリックしたくなるようなキャッチコピーや文章を厳選しましょう。
ただし、大げさすぎる表現や事実に反する内容は、ユーザーとのトラブルを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
4つ目の要素である広告表示オプションは、広告の表示面積を広げ、より多くの情報をユーザーに伝えるための機能です。
電話番号や住所、そして営業時間などの情報を追加でき、ユーザーが自社の商品やサービスを利用する際に役立ちます。
広告表示オプションは無料で設定できる機能であるため、広告運用を行う際には積極的に活用しましょう。
リスティング広告の掲載順位が決まる仕組み
リスティング広告は、広告費用を支払うからといって、必ずしも上位に掲載されるわけではありません。
掲載順位は、入札単価や広告の品質、そしてオークションの競争力など複数の要素を広告プラットフォームが総合的に判断して決定します。
ここでは、Google広告における掲載順位を決める仕組みを解説します。
Google広告の掲載順位を決める要素は主に6つです。
項目 |
内容 |
入札単価 |
|
広告とランディングページの品質 |
|
広告ランクの下限値 |
|
オークションにおける競争力 |
|
ユーザーが検索に至った背景 (コンテキスト) |
|
広告アセット・その他の広告フォーマット効果 |
|
参考:Google広告ヘルプ「広告ランクについて」
単純に高い広告費用を支払えば上位に掲載されるわけではなく、複合的な要素で決定されます。
中でも広告の品質やランクは、6つある決定要素の内の3つに関係している重要なファクターです。
広告費用のみに頼るのではなく、ユーザビリティを念頭において、広告品質の向上を計りましょう。
リスティング広告のメリット
リスティング広告には、主に4つのメリットが存在します。
メリットをきちんと把握して、リスティング広告の強みを最大限に活用できれば、費用対効果の高い広告運用が可能です。
反対にメリットを十分に活かさずやみくもに広告を運用すると、広告費用が無駄になってしまいます。
ここでは、リスティング広告の主なメリットを4つご紹介します。
4つのメリットを押さえて、効果的な広告運用の参考にしてください。
商品の購入やサービス利用をする可能性が高い(ユーザー)にアプローチできる
1つ目の特徴として、ユーザーが自ら検索したキーワードをきっかけに広告を表示させる特性から、商品やサービスを利用する可能性が高いユーザーにアプローチできます。
ユーザーは、特定のキーワードを検索エンジンに入力して情報収集している状況です。
検索結果のページの上位に、興味・関心のあるキーワードに関する広告が表示されれば、ユーザーの目は自然と広告に向けられるでしょう。
広告を見たユーザーのうち、より興味・関心のレベルが高いユーザーのみが広告をクリックします。
その結果、広告をクリックした先にあるリンクにたどり着くのは、自社の商品やサービスを利用する可能性が高いユーザーのみに絞り込めるわけです。
管理画面からリアルタイムで成果をチェックすることができる
2つ目の特徴として、Google広告の管理画面では広告のクリック数やインプレッション数、そしてコンバージョン率などの成果をリアルタイムでチェックできます。
日別・週別・月別など、指定した期間での平均クリック単価などの指標を確認する機能もあります。
広告を運用する上で、成果の測定は極めて重要です。
成果の測定ができないと、運用している広告の良し悪しを判断できません。
成果の出ない広告を配信しつづけるのは、費用をドブに捨てているようなものです。
広告を配信したら成果を確認し、効果の薄い広告は改良するなり、配信を中止するなりして対策を打ちましょう。
広告の成果をリアルタイムで確認できるのは、タイムリーに広告のPDCAを回せる点で非常に有用です。
低予算で広告配信できる
3つ目の特徴として、リスティング広告は低予算で広告配信をスタートできます。
広告費用と聞くと、莫大な費用を想像する方もいるのではないでしょうか?
実際にテレビCMの場合は、1回15秒のCMを放送するだけで数十万円から数百万円の費用がかかります。
それと比較すると、リスティング広告は低予算で始められます。
1クリックあたりの費用は、検索ボリュームやキーワードの競争率などによって変動しますが、競争率の高いキーワードでも数百円から数千円程度です。
リスティング広告の費用相場は月間で20万円から50万円といわれており、期間を短くすればさらに低予算で始められます。
大企業だけでなく、中小企業や個人事業主でも活用できる広告形態といえます。
即日配信スタートできる
4つ目の特徴として、掲載フォーマットの項目で解説したとおり、リスティング広告は4つの内容さえ入力すれば広告配信が可能です。
フォーマットに当てはめて入力するだけであり、広告の作成にさほど時間を要さないため、即日配信も不可能ではありません。
時間帯や曜日を問わず24時間365日対応で、広告主の都合に合わせていつでも広告配信をスタートできます。
即日配信できる特徴は、広告運用をスタートするときだけではなく、広告を修正配信するときにも大いに役立ちます。
2つ目の特徴で解説したリアルタイムで成果をチェックした結果、思うような成果が得られていないときは、タイムリーに広告の修正が可能です。
クリック率やコンバージョン率などが低い広告を選び、タイトル・説明文・広告表示オプションを修正して再配信すれば、容易に軌道修正できます。
コストパフォーマンスの悪い広告を見つけてはスピーディーに改良していけるため、広告費用を無駄にせず、経費の削減に役立ちます。
SEOとは異なり、リスティング広告の即時性は大きなメリットといえるでしょう。
リスティング広告のデメリット
メリットがあればデメリットもあるのが世の常です。
例に漏れず、リスティング広告にもデメリットが存在します。
ここでは、リスティング広告が抱える3つのデメリットと、その影響を最小限に食い止めるための対策について解説します。
リスティング広告を運用する上で、デメリットを避けては通れません。
デメリットと上手に付き合って、広告運用のパフォーマンスを維持しましょう。
競合他社との競争が激しい
1つ目のデメリットとして、リスティング広告は競合他社との競争が激しい点が挙げられます。
競合他社との競争が激しい理由には、以下のような背景があります。
- 主な広告媒体がテレビからインターネットに移行してきた
- 低予算で始められる
- アクティブなユーザーにアプローチできる
- 即日配信ができ、タイムリーな軌道修正にも対応
- 広告の品質が高まっている
前章でご紹介したリスティング広告のメリットが、競合他社との競争を激しくしている要因です。
参入障壁が低いために多くの会社がリスティング広告を利用しています。
競合他社の数が増え、人気キーワードの取り合いや入札単価の高騰など競争が激化しています。
競争が激しくなり差別化を狙うなかで、広告自体の品質も高まっており、キャッチコピーや説明文に力を入れる会社も増えてきました。
このように競争が激化するなかで勝ち抜いていくためには、広告品質の向上や適正単価での入札に加えて、キーワードの選定が重要です。
人気の高いメインキーワードは多くの会社が狙っているため、人気のキーワードのみに頼っていては入札単価が高騰するばかりか、最悪の場合広告が掲載されないリスクを伴います。
広告は、ユーザーの目に届かなければ意味がありません。
そこで重要なのが、サブキーワードです。
サブキーワードは、メインキーワードと合わせてユーザーが検索するキーワードです。
たとえば、「リスティング広告 費用」や「リスティング広告 やり方」などのように、メインキーワードとセットで検索されます。
メインキーワードにサブキーワードをプラスして、まだ競合他社が発見できていない組み合わせをリサーチする必要があります。
競合他社が少ない条件を見つけ出し、自社にとって有利な広告運用を実現しましょう。
視覚的な訴求ができない
2つ目のデメリットは、リスティング広告の表現方法はテキスト形式のみであり、視覚的な訴求力に欠ける点です。
バナー広告や動画広告は画像や動画を使用できユーザーの目を引きやすいですが、リスティング広告の場合、テキストのみでユーザーを振り向かせる必要があります。
文字色や文字の大きさは変えられますが、画像や動画ほどのインパクトはありません。
文字数の制限もあり、限られた文字数のなかで自社の商品やサービスの魅力を伝えるのは非常に困難です。
リスティング広告の視覚的な訴求力を補うためには、キャッチコピーやコピーライティングなどのライティングスキルを高める必要があります。
また、テキストのみでも広告をクリックしてくれるアクティブなユーザーを集めるために、キーワードを厳選して最適なターゲティングを行うことも重要です。
広告慣れしているユーザーのクリック率が低い
3つ目のデメリットは、広告慣れしているユーザーが多く、クリック率が低い点です。
上述のとおり、リスティング広告は2002年からスタートし、すでに20年以上の歴史があります。
ユーザーはこれまでに数多くのリスティング広告を見ており、キーワード検索した結果が広告サイトと気づくと、クリックせずにスルーされるケースが考えられます。
検索結果の左上に『スポンサー』や『広告』などの表示があるサイトをクリックせずに、下へ下へとスクロールした経験をお持ちの方もいるでしょう。
何の工夫もなく、ただリスティング広告を掲載しただけで、高いクリック率を狙うのは容易ではありません。
前項の対策と重複しますが、キーワードを厳選して最適なターゲティングを行い、ライティングスキルを駆使してユーザーをクリックに導く必要があります。
3つのデメリットから目を背けず、しっかりと対策を打って、広告運用への悪影響を最小限に抑えてください。
デメリットとうまく付き合っていくことが、広告運用の成果を高める肝といえるでしょう。
リスティング広告配信のやり方・始め方
リスティング広告の概要やメリット・デメリットを掴んだら、いよいよ広告配信をスタートしましょう。
ここでは、広告アカウントの開設から広告を配信するまでのやり方・始め方を3ステップで解説します。
これから広告配信をスタートする初心者の方は、ぜひ以下の手順を参考にしてみてください。
①広告アカウントを開設
1ステップ目として、広告アカウントを開設します。
広告アカウントには、スマートモードとエキスパートモードの2つがあります。
エキスパートモードは、すべての機能とキャンペーンを利用できますが、複雑な管理が必要です。
上級者向けのモードであるため、ここではスマートモードのアカウント開設方法をご紹介します。
なお、Google広告アカウントを作成する前段階として、Googleアカウントが必要です。
Googleアカウントをお持ちでない方は、こちらを参考にして作成してください。
Google広告アカウントの作成手順は次のとおりです。
- Google広告にアクセスする
- [今すぐ開始]をクリックする
- [アカウントを作成]をクリックして、氏名・生年月日・(Googleアカウントで登録した)メールアドレスとパスワードなどを入力するとアカウント作成完了
GoogleアカウントとGoogle広告アカウントは、混同しやすいですが別物です。
まずGoogleアカウントを作成して、次にGoogle広告アカウントの順に作成してください。
②配信条件を設定
2ステップ目で、広告の配信条件を設定します。
手順は以下のとおりです。
- Google広告の管理画面の左側にあるツールバーから[キャンペーン]クリックする
- 青色の+マークをクリックし、[新しいキャンペーンを作成]を選ぶ
- キャンペーンの目標を選び、キャンペーンタイプとして[検索]をクリックする
- 広告配信の開始日と終了日、予算や入札単価などの必要条件を入力する
広告の配信をスタートする時点で終了日が決まっていない場合には、無理に設定する必要はありません。
広告の成果をリアルタイムで確認しながら、必要に応じて配信を停止できるため、安心してください。
配信条件の設定が完了すれば、広告文の作成に進みましょう。
③広告文を作成して配信
3ステップ目は、いよいよ広告文の作成です。
掲載フォーマットに従って、広告をクリックしたときに移行するページURL・見出し・説明文などを入力します。
文字を入力すると、画面の右側にプレビューが表示されるため、ユーザーからどのように見えるのかを確認しながら執筆してください。
プレビューでは、ブラウザ版とスマートフォン版の2種類を確認できるため、どちらの見え方もチェックするようにしましょう。
入力した見出しや説明文は、すべて表示されるとは限りません。
そのため、優先度の高いキーワードなどは、できるだけ前半に書くことをおすすめします。
リスティング広告の運用ポイント
せっかく予算を割いて広告を配信するのであれば、できるだけ無駄を省き最適な運用を目指したいものです。
ここからは、リスティング広告を効果的に運用するためのポイントを解説します。
以下のポイントをしっかりと押さえ、コストパフォーマンスのよい広告運用に役立てください。
競合他社がリスティング広告を出稿していない、独自キーワードを見つける
1つ目のポイントは、競合他社が選んでいない独自のキーワードを見つけることです。
人気の高いキーワードは競合相手が多く、広告を配信しても上位表示されないリスクを伴います。
せっかく広告を配信しても、ユーザーに見てもらえなかったら元の子もありません。
上位表示させるためには、入札単価を上げる必要があり、コストパフォーマンスの高い広告運用が遠のいてしまいます。
競合他社が採用していないキーワードを選べば、競争に巻き込まれずに、ターゲットとするユーザーへのアプローチが可能です。
ただし、あまりにもマニアックなキーワードを選ぶと、リーチできるユーザー数が極端に少なくなってしまうため注意が必要です。
競合他社の数が減るのはいいですが、ユーザーの数まで減ると、期待する広告の効果が得られない可能性があります。
いくつかのキーワードを試して、バランスのよい条件を見つけましょう。
魅力的な広告文を作る
2つ目のポイントとして、ユーザーが思わずクリックしたくなるような魅力的な広告文を作りましょう。
上述のとおり、リスティング広告は参入障壁が低く競合が多いため、魅力的な広告文でないと差別化できません。
さらに、ユーザーはリスティング広告を見慣れており、広告と分かった時点でクリックを避ける可能性が高いです。
リスティング広告は、画像や動画はなくテキスト形式の表示しかできないため、ユーザーにクリックを促すには広告文の魅力を高めるしかありません。
キャッチコピーやコピーライティングのスキルを磨くのも1つですし、広告文を外注する手もあります。
いずれにせよ、テキストのみで自社の商品やサービスの魅力をユーザーに伝え、クリックを勝ち取らなければ広告の目的を達成できません。
素早く分析して改善対策をとる
3つ目のポイントは、リスティング広告のメリットの項でも触れましたが、広告の効果を素早く分析して改善対策を取ることです。
Google広告の管理画面を見ると、キャンペーンごとのクリック率やコンバージョン率などを数値で確認できるため、反応の悪い広告のみに絞って修正を行えます。
広告運用では、PDCAサイクルを素早く回し広告のパフォーマンスを向上させることが極めて重要です。
最初から成績のよい広告を配信できるわけではありません。
広告の成果をタイムリーに確認しながら、PDCAサイクルを回して改良を重ねましょう。
広告の改善対策として有効なのが、ABテストです。
ABテストとは、異なる2つのパターンで広告文を配信して、どちらのパターンが高い成果をもたらすかを比較する手法です。
具体的には、AパターンとBパターンの2つの広告文を配信し、それぞれのクリック率やコンバージョン率などの指標を比較します。
ABテストは、Webマーケティングにおいて効果的な成果向上施策の1つです。
ABテストのメリットには、以下のようなものがあります。
- 成果の向上を検証できる
- ユーザーの行動を分析できる
- 仮説の検証ができる
- 自社独自のデータを蓄積できる
ABテストはWebマーケティングの基本的な手法であり、多くの企業が実施しています。
効果的に実施できれば広告の成果を高められますし、上記のメリットのなかでも、自社独自のデータを蓄積できる点は特に重要です。
ABテストで得られた結果は、テストを実施した広告のみならず、別の広告にも転用可能です。
たとえばあるABテストで、具体的な数字を入れたタイトルの方がクリック率が良好である、という結果が得られたとします。
この結果をもとに、今後発信する広告のタイトルに数字を入れるようにすると、スタート時点から良好な成果を期待できます。
このように、検証結果を自社独自のデータとして蓄積できるのです。
広告運用を継続すればするほどデータが蓄積され、1種の自社ノウハウとして貴重な資産となるでしょう。
自社や競合、マーケットを理解をする
4つ目のポイントは、自社や競合、そしてマーケットを理解することです。
この3要素は、マーケティングの3Cに該当します。
マーケティングの3Cとは、自社(Company)・競合(Competitor)・顧客(Customer)の頭文字を取ったもので、企業を取り巻く環境を分析するフレームワークです。
リスティング広告だけではなく、マーケティング戦略の策定や事業計画など、幅広くマーケティングに用いられています。
まずは自社を理解し、自社の商品やサービスがどのようなユーザーに、どのような価値を提供できるのかを分析します。
自社の強みや弱み、競合との差別化ポイントを明確にして、魅力的なキーワード選定や広告文の作成に役立てましょう。
次に競合を徹底的にリサーチします。
競合商品・サービスの特徴や自社品との相違点、競合が配信している広告の内容や頻度など、あらゆる情報を洗い出します。
自社と競合のそれぞれの強みと弱みを比較して、競合にはない自社独自の強みを明確にしましょう。
そのポイントこそが、競合と自社を差別化できる訴求点になります。
最後に顧客(=マーケット)のトレンドや動向を把握して、効果的な広告戦略を立ててください。
マーケットの規模や成長性、そして競合の状況などを加味した上で、自社の商品やサービスをどの切り口でアピールすれば効果的かを検討しましょう。
審査落ちしないよう規定を確認する
5つ目のポイントは、広告プラットフォームの規定や規約をきちんと確認し、審査落ちしないように注意することです。
広告プラットフォームには規定や規約があり、禁止されている行為やコンテンツ、求められる広告品質などが定められています。
たとえばGoogle広告のポリシーは、信頼性・透明性・健全性を重視した広告システムの実現を目指したものです。
法律を遵守し、携わるすべてのステークホルダーが安全で建設的な広告運用を行えるように、以下4分類のポリシーを定めています。
- 禁止コンテンツ
- 禁止されている行為
- 制限付きのコンテンツと機能
- 編集基準と技術要件
時間と労力をかけて広告を作成しても、審査に通らなければ元も子もありません。
各広告プラットフォームが定めるポリシーの内容を熟読し、違反する項目がないことを確認しましょう。
まとめ
リスティング広告は20年以上の歴史があり、もっとも一般的なインターネット広告の1つです。
広く知られている反面、競争率が高く、成果を出すためにはリスティング広告のメリットやデメリット・運用のポイントを押さえて実践することが大切です。
また、広告を配信したあとの成果を分析し、PDCAサイクルを回して改善していく必要があります。
本記事を参考に、コストパフォーマンスの高い広告運用を狙いましょう。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
私たちは現在の自分に甘んじず、チャレンジをすることで、お客様にプロとしての価値を提供いたします。常に知識・技術をアップデートし、お客様の成長に貢献してまいります。
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