【事例あり】Facebook広告のAdvantage+ショッピングキャンペーン(ASC)を解説! - (株)GMSコンサルティング

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2024.6.21

2024.10.6

【事例あり】Facebook広告のAdvantage+ショッピングキャンペーン(ASC)を解説!

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「Facebook広告はどう活用すればいいの?」

「Facebook広告で売上アップを達成したい」

上記のような事業者なら誰もが抱く共通した悩みの解決策として、Facebook広告の新機能[Advantage+ショッピングキャンペーン]が登場しました。

[Advantage+ショッピングキャンペーン]は、ショッピング目的に特化した広告です。

本記事では[Advantage+ショッピングキャンペーン]通称ASCの概要やメリット・デメリット、設定方法や注意点を事例付きで解説します。

特に、小売や商品販売をしている事業者さんの広告運用に必見な内容ですので、是非ご覧ください。


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Facebook広告のASCとは?

Advantage+ショッピングキャンペーン(以下ASC)は、AIによる広告の自動配信が可能な広告フォーマットです。

Meta社では広告の自動化を推進するため「Meta Advantage」という広告の種類を打ち出しています。

また、ASCはショッピングキャンペーンという名称のとおり、販売を目的とした広告です。

小売事業への活用や、広告の自動化ソリューションとして注目されています。

Facebook広告のASCと通常キャンペーンの違い

ASCと通常のキャンペーンとの違いは主に3つです。

・配信設定が簡素化されている
・広告運用の判断を機械学習に任せられる
・複数パターンのなかから広告が最適化される

通常のキャンペーンでは、ターゲティングや広告商品の設定を、広告配信者が考える必要がありました。

しかしASCは、広告配信設定のほとんどをAIが行います。

ASC広告では、細かい設定は必要ありません。

例えば、通常のキャンペーンではターゲティングごとに広告セットをわけて作成する場面でも、ASCの場合、作成する広告セットは1つです。

ASC広告を利用すると、新規顧客と既存顧客のどちらにも広告が自動で配信されます。

ただし、設定や運用の手間がかからないという特徴がある反面、広告配信の小回りが利かないという特徴もあります。

顧客ステージが異なる場合、細かい成果データの収集が難しいという課題もあるでしょう。

全キャンペーンをASC広告に切り替えるというより、既存キャンペーンや他の広告タイプと併用するケースが多いかもしれません。

それぞれの広告の種類の特徴を踏まえて使い分けるのがおすすめです。

Facebook広告の種類についてあわせて読む

Facebook広告のASCのメリット

ASC広告のメリットは5つあります。

・自動化で運用の手間が減る
・自動で最適化された広告が配信できる
・複数の広告クリエイティブ形式が使える
・おすすめ商品のパーソナライズが可能
・1つの広告セットで違うターゲットにリーチできる

それぞれチェックしていきましょう。

自動化で運用の手間が減る

ASCは、各種設定がシンプルです。

通常のキャンペーンと比較すると、広告配信設定時に必要な入力項目が少なくすみます。

また、1回設定すれば、あとは自動で広告が運用されるので手間がかかりません。

自動で最適化された広告が配信できる

ASC広告は、AIが広告を最適化します。

ASCを使用する時は、商品サービスの情報や、広告クリエイティブ、顧客リストなどを事前にアップロードしておきます。

すると、さまざまな組み合わせがテストされて、高いパフォーマンスの組み合わせを自動配信してくれるのです。

複数の広告クリエイティブ形式が使える

ASC広告は、画像広告・動画広告・カルーセル広告など、クリエイティブの表示形式を混合した上で、広告パフォーマンスが最も高いものを自動で配信することができます。

通常の広告では、1つの広告セットで選択できるのは、1つの表示形式だけでした。

しかし、ASCは、1つの広告で複数の表示形式を設定できます。

表示形式が異なるだけでも、ユーザーの反応は変化するため、表示形式ごとに広告セットを作成してテストする手間が自動化されるのは大きなメリットです。

おすすめ商品のパーソナライズが可能

ASCでは、WEBサイトの閲覧データやアクション測定のデータをもとに、各ユーザーごとでパーソナライズした広告を配信できます。

また、商品サービスのカタログを登録しておくと、最適な商品を、適切なターゲットに表示可能です。

購入を検討している人にとってより関連性の高い情報が広告表示されるというメリットがあります。

1つの広告セットで違うターゲットにリーチできる

FacebookのASC広告では、1つの広告セットで複数のターゲット(オーディエンス)にリーチできます。

ターゲットの属性が、新規顧客であっても、既存顧客であっても、AIが自動で振り分けて広告を配信してくれるのです。

配信設定時に予算比率を指定しておくだけなので、設定の手間もかかりません。

事前に既存顧客のリストや、Webサイト訪問ユーザーの情報などを登録をしておくことだけ忘れないように注意してください。

Facebook広告のASCのデメリット

ASC広告のデメリットは3つです。

・ターゲットを指定できない
・成果データの詳細を分析できない
・初動で成果が乱れる可能性がある

それぞれ解説していきます。

ターゲットを指定できない

ASCでは、ターゲティングの詳細や設定オプションを使用できません。

「Webサイトに訪問したユーザー」や「〇〇に関心のある〇〇歳のユーザー」などの詳細は指定できないので注意が必要です。

成果データの詳細を分析しづらい

ASCは「どのようなユーザーに」「どの広告クリエイティブが配信されたのか」を把握しづらくなります。

そのため、広告の成果検証や、クリエイティブの改善をするための仮説を立てるのが困難になるというデメリットがあります。

初動で成果が乱れる可能性がある

ASCは、AIによって自動で広告が配信されるので、機械学習が進むまでデータの蓄積が必要です。

そのため、広告を配信してから7日〜10日程度は、広告のパフォーマンスが安定しないでしょう。

初期の期間は、費用を抑えながら一定期間配信をキープするのが大切です。

Facebook広告のASCの設定方法

ASC広告の設定方法を紹介します。主な項目は3つです。

・Metaピクセルを設置
・キャンペーンを作成
・プリセット設定を確認

それぞれ解説します。

Metaピクセルを設置

ASCを利用するには、MetaピクセルをWebサイトに設置する必要があります。

Metaピクセルを設置すると、サイトに訪れたユーザーのアクションが測定可能です。

広告からWebサイトに訪れたユーザーのアクションを測定することで広告の効果をより詳しく把握できます。

キャンペーンを作成

広告マネージャーの管理画面にある新規作成からキャンペーンを作成したら、

→キャンペーン目的で売上(コンバージョン)を選択
→Advantage+ショッピングキャンペーンを選択して次へをクリック
→コンバージョンの場所をWebサイト/Webサイトとアプリから選択
→予算と掲載期間を選択(レポートで既存顧客の予算上限を設定すると既存顧客と新規顧客の予算を分割設定できる)

これでASCの設定は完了です。

公開をクリックすると、審査後に広告が掲載されます。

なお、ASCが実装可能なのは一部アカウントのみなので注意が必要です。

参照:ビジネスヘルプセンター

プリセット設定を確認

ASCは、設定が自動化されています。

自動で設定された内容を確認するには[プリセット設定をすべて見る]からチェック可能です。

しかし、ターゲティング(オーディエンス管理)と配置(広告が表示される場所)の管理をする場合は、広告アカウントで設定する必要があります。

広告セットごとの設定ができないので注意しましょう。

広告アカウントで設定を変更する方法は、こちらをご参照ください。

FacebookのASC広告運用3つのコツ

FacebookのASC広告を運用では

・クリエイティブ制作に注力する
・ユーザーステージごとの訴求を改善する
・エリアの除外と年齢制限を指定する

上記3つのコツを抑えておくといいでしょう。

それぞれご参照ください。

クリエイティブ制作に注力する

ASC広告を運用するときは「クリエイティブ制作」に注力するのがおすすめです。

というのも、クリエイティブ制作で多用な訴求ができれば、潜在的な顧客層にもリーチできる可能性が高まるからです。

ASCでは、既存顧客データとMetaの類似ターゲット(オーディエンス)データをもとに広告が自動配信されます。

そのため、顧客層に広がりが期待できない可能性があるのです。

クリエイティブ制作に多様性をもたせることで、潜在的なターゲット(オーディエンス)にアプローチできます。

関連記事:【Facebook広告】効果を高めるクリエイティブ作成のコツを徹底解説!

ユーザーステージごとの訴求を改善する

ASC広告を運用するときは、新規顧客と既存顧客で、広告メッセージを変更してみるのがおすすめです。

配信の内訳を確認して、広告の訴求バリエーションを追加します。

通常は6パターンしか設定できませんが、ASC広告では最大150パターンを追加して効果検証できます。

ASC広告の利点を活用するといいでしょう。

[広告マネージャー]の[広告セット][内訳][配信]から[オーディエンスタイプ]を選択すると内訳の確認ができます。

クリック率や消化金額などのデータがみれるので、指標をもとに広告を改善します。

エリアの除外と年齢制限を指定する

ASC広告で、広告を配信したくないエリアがある場合は、除外可能です。

また、年齢制限を設けたい場合も設定できます。

エリアの除外設定は、[広告マネージャー]の[広告アカウント設定][オーディエンス管理]から[特定のロケーションのみで宣伝できる]をオンにしてください。

除外したいエリアの入力画面が表示されます。

年齢制限の指定は、[広告マネージャー]の[広告アカウント設定][オーディエンス管理]から[年齢制限付きの商品またはサービスを宣伝しているをオンにしてください。

19歳〜25歳まで年齢制限を指定できます。

指定しない場合は、18歳以上に配信されます。

ただし、どちらの設定も広告アカウント内のすべてのASCに適用されることに注意が必要です。

広告セットごとの設定はできないので、気をつけて利用しましょう。

FacebookのASC広告の活用事例

ここまでASC広告の特徴や使い方について紹介してきましたが、他社がどのようにASCを活用しているかは気になるところではないでしょうか。

そこで本章では、Facebook公式が公開している3つの活用事例を紹介します。

ケーススタディとしてご参照ください。

購入数が1.6倍増加

SNKRDUNK、Facebook広告の成功事例

Advantage+ショッピングキャンペーンと組み合わせてAdvantage+カタログ広告で広告を配信した、アパレルの事業では購入数が1.6倍になりました。

通常のキャンペーンも同期間に配信したところ、Advantage+ショッピングキャンペーンのほうが高い成果があったそうです。

Advantage+カタログ広告は、Advantage+ショッピングキャンペーンと組み合わせて使用できる機能です。

商品リストを作成して登録しておくと、ユーザーに最適な商品が提示されます。

広告配信にかかる時間と工数を削減すると同時に、広告の成果が向上した事例です。

引用:Meta広告事例

売上が1.4倍増加

Pomelo: Facebook広告の成功事例

Advantage+ショッピングキャンペーンを使用したアパレル事業では売上が1.4倍に増加しました。

Advantage+ショッピングキャンペーンの機械学習ではエンゲージメントやコンバージョンする可能性の高いユーザーに広告を配信できます。

ASC広告を活用して商品を紹介し、Webサイトへのアクセスを呼びかけたことで良い結果につながった事例です。

引用:Meta広告事例

費用対効果が58%向上

The Good Glamm Group: Facebook広告の成功事例

Advantage+ショッピングキャンペーンを使用したコスメ販売事業では、広告費用対効果が58%向上しました。

同社が配信した広告では、プレゼントキャンペーンを行うことで新規顧客へのリーチに成功しています。

コストを抑えながら、広告成果を上げることができた事例です。

引用:Meta広告事例

FacebookのASC広告の3つの注意点

ASC広告を使用するときの注意点を紹介します。

・ASCが利用できるのは一部のアカウントのみ
・購入タグ(Metaピクセル)を設定しておく必要がある
・コンバージョンした顧客を除外して配信できない

3つとも設定時に知っておきたい項目なので、チェックしていきましょう。

ASCが利用できるのは一部のアカウントのみ

2024年6月時点では、ASC広告が利用できるのは一部のアカウントに限られています。

ASCが利用できるかは、広告アカウントの配信設定時に確認できます。

キャンペーン目的を[コンバージョン]に設定しても、表示されない場合は利用できない可能性が高いです。

管理画面で確認できない場合は、ヘルプセンターに問い合わせて確認してみてください。

購入タグを設定しておく必要がある

購入タグ(Metaピクセル)は、広告を視聴したユーザーが商品購入に至ったデータを計測するための設定です。

ASC広告は、コンバージョン目的に限り利用できる広告なので、タグの設置が必要不可欠になります。

購入タグ(Metaピクセル)の設定/コンバージョンの測定方法については、【初心者向け】Facebook広告コンバージョンの設定や効果的な活用方法で解説しています。

チェックしてみてください!

コンバージョンした顧客を除外して配信できない

ASC広告は、1つの広告セットで、新規顧客と既存顧客に配信されるという特徴があります。

つまりASC広告では、コンバージョン(購入)した顧客を除外できません。

購入後に広告を見ても、いい印象をキープできるなら問題ありませんが、そうでない場合もあるでしょう。

回避策は、既存顧客の配信割合を0%に設定することです。

ただし、その場合リターゲティング広告を配信できなくなる点と、既存顧客が1000リストを超えている必要がある点に注意しなくてはいけません。

Facebook広告の運用はお任せください

この記事では、Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)広告について紹介しました。

手間や工数を減らしつつ、広告を最適化できることを考えると、ASCは検討する価値があるといえます。

一方で、設定の成約や分析のしづらさなど、いくつかの難点もありました。

複雑な設定や、データ検証&改善が必要な運用型広告である点も、導入を断念する理由になるかもしれません。

取り扱いが難しい広告タイプであるため、代理店に任せながら運用スタートさせることをおすすめします。

自社で導入する場合は、既存のキャンペーンと比較検証しながら進めることを推奨します。

はじめは配信の一部を置き換えてみるなどするといいでしょう。

ASC広告は、AIの自動化ソリューションですが、広告成果のデータをもとに分析・改善しながら運用する必要があることに変わりはありません。

弊社では、広告運用に関するサポートをしております。

実践で蓄積された運用ノウハウで、費用対効果の高い広告運用をご提案いたします。
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Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部

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