2024.7.22
2024.10.3
Facebook広告のCPC(クリック単価)の平均相場は?課金方式やCPCを抑える方法を徹底解説!
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「Facebook広告のCPCの平均相場がどのくらいなのか分からない」
「CPCが高くなる原因を知りたい」
上記のような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
CPCは、広告運用が初心者の方でも始めやすい課金方式ですが、しっかり特徴を理解したうえで活用しなければ、CPCが高くなり、成果が出ずらくなってしまう可能性があります。
本記事では、Facebook広告のCPC(クリック単価)の平均相場や課金方式、CPCを抑える方法を解説していきます。
Facebook初心者の方にもわかりやすく解説するので、是非ご覧ください。
Facebook広告の課金方式ーCPC (クリック単価)とCPM(インプレッション単価)
Facebook広告の課金方式には、以下の2種類があります。
クリック課金(CPC)
インプレション課金(CPM)
それぞれの課金方式の特徴についてみていきましょう。
CPC (クリック単価)
CPCとは、広告1クリックあたりにかかる費用を指し、ユーザーが広告をクリックしない限りは料金は発生しません。広告表示だけでは、費用がかからないため無駄なコストを削減することができます。また、ユーザーのクリック数で費用測定ができるので、費用対効果が高く、広告の効果検証がおこないやすいという特徴があります。
CPCは、Webサイトへの誘導や商品購入につなげたい場合に向いています。
CPCは、以下の計算式で求めることができます。
「コスト÷クリック数=CPC」
Facebook広告のCPCは100円〜200円程度とされています。
CPM(インプレッション単価)
CPMは、広告の表示回数1,000回に対し課金される方式で、ユーザーが広告をしなくても、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。CPMは、広告表示の回数に応じて課金されるため、インプレションが最大になるように配信されています。より多くのユーザーの目に留まりやすくなるので、自社商品・サービスの認知拡大やブランディングに有効的です。
CPMは、以下の計算式で求めることができます。
「コスト×表示回数÷1,000=CPM」
Facebook広告のCPMは100円〜500円程度とされています。
広告の目的で課金方法を選択する
Facebook広告の初期設定では、CPM課金が設定されていますが、選択する課金方式は、キャンペーン目的によって異なります。
下記の表に各課金方式の特徴をまとめたので、どちらの方式が自社の広告に適しているか判断してみてください。
特徴 | 広告の目的 | 向いているケース | |
---|---|---|---|
CPC | 広告1クリックごとに料金が発生 計算式: 「コスト÷クリック数=CPC」 | トラフィック アプリのインストール カタログ販売 | 無駄なコストを抑えたい場合や予算が少ない場合 広告の目的が「商品購入」や「お問合せ」、「資料請求」といった、コンバージョンにつながりやすい場合 |
CPM | 広告表示1,000回ごとに料金が発生 計算式:「コスト×表示回数÷1,000=CPM」 | 認知度アップ リーチ トラフィック エンゲージメント アプリのインストール リード獲得 メッセージ コンバージョン カタログ販売来店数の増加 | 商品・サービスを広く宣伝したい 予算内に収めて配信したい |
どちらの方式が自社の広告に適しているのか分からない場合は、「最適化配信」を選択することもできます。「最適化配信」を選択した場合、Facebook側がキャンペーン目的に合わせて自動で調節してくれます。
Facebook広告のCPC・CPM課金方式のメリットとデメリット
ここでは、それぞれの課金方式のメリットデメリットを解説していきます。
CPCのメリット・デメリット
CPCは、広告が何回表示されてもユーザーが広告をクリックしない限り費用が発生しません。広告にかかる無駄なコストを抑えられ、費用対効果も分かりやすいというメリットがあります。
デメリットは、誤クリックでも課金されてしまい、クリック率が上がると想定よりも広告費用が高くなってしまう点です。また、広告目的の「コンバージョン」では、PCP課金を選択できないので、コンバージョンにつながりづらい可能性があります。
CPMのメリット・デメリット
CPMは、広告表示の回数に応じて課金されるので、クリック率が高くなってもコストが変わません。そのため、常に一定料金で運用できるので、予算管理がしやすいというメリットがあります。インプレション数が最大になるように配信されているため、より多くのユーザーの目に留まりやすく、クリック率が高くなるほどクリック単価は割安になります。
表示されるだけで広告費がかかるため、どのくらいの成果があったのか把握しにくく、費用対効果が分かりづらいというデメリットがあります。
Facebook広告におけるCPCの平均相場
Facebook広告のクリック単価は、オークション制で決まり、競合が多いほど単価は高くなります。そのため、Facebook広告の平均クリック単価は100円前後と言われていますが、入札数が多いキーワードは、入札単価が高くなるため、クリック単価も100円前後より高くなる場合もあります。
また、他のSNS広告の平均単価は約20〜200円程度なので、Facebook広告の平均単価と比較しても、それほど大きな差はありません。
Facebook広告の場合、競合が多いほど単価は高くなる可能性はありますが、一方で競合が少なければ低い単価で広告を出稿することができます。
Facebook広告の平均クリック率
アメリカのマーケティング会社Word Streamによると、Facebook広告の平均クリック率は全業界で0.89%でした(2019年時点)
参照元:「Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry」
上記の数字は、全業界の平均値になるので、実際は業界によって大幅に異なり、クリック率は変動するため、平均値はあくまで目安として把握しておきましょう。
また、クリック率はクリエイティブによる影響も大きいので、クリック率を高めるためには、クリエイティブも工夫する必要があります。
Facebook広告にかかる費用や相場についての詳しい詳細は「Facebook広告の費用を徹底解説!課金の仕組みや広告効果を高める施策もご紹介」をご参考ください。費用対効果を高めるポイントなどを解説しています。
Facebook広告でできる予算設定
Facebook広告では、広告費の予算設定が可能で、設定方法には以下の4つがあります。
アカウント上限予算
キャンペーン上限予算
広告セット上限予算
通年予算
それぞれの特徴をみていきましょう。
アカウント上限予算
アカウント予算は、アカウント全体で上限予算を設定する方法で、アカウントに紐づいている全ての広告の上限が設定されます。そのため、アカウントの上限予算に達すると全ての広告配信が停止します。複数のキャンペーンを運用していたり、全ての広告の予算設定を一括でおこないたい場合に利用します。
キャンペーンごとに予算設定しない場合や、広告全体にかける予算が決まっている場合に使用するといいでしょう。アカウントで上限予算を設定することで、想定していた予算よりもオーバーすることを防止できます。
キャンペーン上限予算
キャンペーン上限予算とは、広告キャンペーン単位で上限予算を設定する方法です。複数のキャンペーンを運用している場合、特に注力したいキャンペーンに多く予算を回すなど予算の振り分けができるので、キャンペーン単位での広告費の調整が可能になります。
また、キャンペーンごとに設定した予算上限に達すると広告の配信が停止します。
広告セット上限予算
広告セット上限予算は、広告セットごとに予算を設定する方法で、キャンペーン上限予算よりも細かく予算を設定をすることができます。また、広告セットごとのパフォーマンスに応じて適切な予算設定ができるので、無駄な広告配信を防ぎ、効果の高い広告セットに予算を回すことができます。広告セットのそれぞれのパフォーマンスに合わせて、適切な予算を自由に設定できるので、効率的な広告運用が可能になります。
広告セットは、広告配信エリアや掲載期間を設定できるので、期間限定で広告配信したい場合やABテストを実施したい場合におすすめです。
通算予算
通算予算とは、1週間や1ヶ月など、特定の期間で予算を設定する方法で、設定することでFacebook側が適切な頻度で広告を配信してくれます。基本的には、設定した期間内で均等に予算を使うように配信されますが、状況に応じて特定の日時に配信を減らしたり、増やすなどの調節がされる場合もあります。1日あたりの広告配信量に差がでるため、日ごとの配信量に指定がない場合に活用すると良いでしょう。
Facebook広告の支払い方法には「クレジットカード」、「デビットカード」、「PayPal」,「オンラインでの銀行振込」があります。
Facebook広告費用の支払い方法についての詳しい詳細は「【2024年最新】Facebook広告で利用可能な支払い方法|タイミングや設定方法・請求書のダウンロードまで解説」をご参考ください。
Facebook広告のCPC(クリック単価)が高くなってしまう主な原因
ここでは、CPCが高騰する原因について解説していきます。Facebook広告でクリック単価が高くなってしまう主な原因は、以下の通りです。
広告のクオリティが低い
画像内のテキスト割合が多い
同じユーザーに同じ広告が何度も表示されている
ターゲティングが適切ではない
それぞれの原因について詳しくみていきましょう。
広告のクオリティが低い
広告のクオリティが低く、ユーザーから悪い印象を持たれるようなネガティブな広告はPCPが高くなる可能性があります。
例えば、ユーザーが広告を「非表示」し、非表示された数が多い広告は「質の低い広告」と判断され、優位に配信されなくなります。Facebook広告は、基本的に初期設定では表示回数ごとに課金されるCPM課金が設定されています。広告が表示されても、クリック数が少ない場合、コストだけが発生し、CPCが高騰しやすくなります。
画像内のテキスト割合が多い
画像内にテキストが多い場合も、「質の低い広告」と判断され、CPCが高騰する原因につながってしまいます。画像内のテキストは、約20%未満に抑えることをおすすめします。Facebookでも、テキスト量を抑えることでパフォーマンスが高くなると公表されています。
また、カルーセル広告の場合、複数あるうちの1枚の画像でも質が低いと判断されると、広告全体の質が低いとみなされてしまうので注意しましょう。画像内のテキスト量はできるだけ簡潔明瞭な文にしましょう。
参考元:Meatビジネスヘルプセンター「ストーリーズ広告とリール動画の広告のテキストオーバーレイとセーフゾーンについて」
同じユーザーに同じ広告が何度も表示されている
同じユーザーばかりに同じ広告が何度も表示される場合もCPCは高くなってしまいます。これは、配信ボリュームが少ないことが原因で、配信開始時はよくクリックされていた広告でも、配信対象のユーザーが少ないと、同じユーザーばかりに表示されてしまいます。そして、同じ広告を表示されたユーザーは、広告に飽き徐々にクリックしなくなってしまいます。その結果、CPCが段々高くなってしまいます。
この場合、同じ広告を同じユーザーに何度も表示させないように広告の表示回数を調整したり、ターゲッティング設定を変更することをおすすめします。
ターゲティングが適切ではない
広告を配信するターゲティングが適切ではない場合も、CPCは高騰しやすくなります。なぜなら、広告をアピールしたいユーザー以外にも広告が配信されることで、無駄なクリックが発生している可能性があるからです。ターゲットを明確にし、コンバージョンにつながりやすい顕在層に的確に広告配信できているかしっかり確認しましょう。
Facebook広告の高騰しているCPCを抑える方法
ここでは、CPCを抑えながら広告の効果を最大化する方法をご紹介します。
1.フリークエンシーを活用する
2.リターゲティング配信をする
3.広告を改善する
4.入札戦略の設定を変更する
5.除外設定を活用する
1.フリークエンシーを活用する
CPCが高い場合、フリークエンシーを確認しましょう。フリークエンシーとは、一人のユーザーに対して同じ広告が何回表示されたかを表す指標のことで、Facebook広告では同じユーザーに対して広告を表示させる頻度を調節することができます。
フリークエンシーは、目的や商品・サービスによって設定が異なってきます。認知度がまだない場合は、多少高めでも良いですが、ある程度認知がある場合や、何度も同じユーザーに同じ広告が表示されてしる場合は、ユーザーが広告に対して不快に感じる可能性があるので広告の表示回数を抑えましょう。フリークエンシーの頻度を変えながらコンバージョンの状態を分析し、最適な広告頻度を保つように心がけましょう。
また、フリークエンシーを抑える対策としては、掲載位置の追加も効果的です。
Facebook広告では下記の位置にも広告掲載できるので、Facebookのみの掲載にしている場合は、以下の位置にも追加してみてください。
- Messenger
- Audience Networ
2.リターゲティング配信をする
リターゲティング配信を活用することで、CPAを抑え、コンバージョン数を最大化することができます。既に自社のWebに訪問したことのあるユーザーは、自社の商品やサービスに対して興味や、関心、購買意欲が高い傾向にあります。そのため、新規ユーザーにくらべてCVR(コンバージョン率)も高くなる傾向にあるので、費用対効果を高めることができます。
CPA:1件のコンバージョン(成果獲得:CV)にかかるコスト
リターゲティング配信:過去の自社のサイトに訪問したことのあるユーザーに対して広告配信すること
Facebook広告のリターゲティング配信についての詳しい詳細は「Facebook広告のリターゲティングとは?メリットや設定方法、配信する際の注意点を徹底解説!」をご参考ください。
3.広告を改善する
CVRを向上させるためには、クリエイティブ(画像やテキストなど)、ターゲット設定など広告全体の見直しが必要になってきます。広告運用においてPDACを繰り返して改善していくことが重要とされており、競合他社との差別化や市場の変化に対応していくことが大切です。
広告の改善をおこない、確実に成果を上げていくためにもABテストを実施し、CVRの向上を目指しましょう。
Facebook広告のABテストの具体的なやり方については「【2024年最新版】Facebook広告のABテストで集客に強い広告戦略|事例付きで手順を徹底解説」をご参考ください。Facebook広告のABテストのやり方から実用的な広告運用のポイントまで詳しく解説しています。
4.入札戦略の設定を変更する
Facebook広告には、「入札戦略」というものがあり、広告の目的を達成するために予算を適切に使用するためのものです。この入札戦略の設定を適切におこなうことで、CPCを抑えることができます。「最小単価」または「平均目標達成単価上限」のいずれかを活用することで、CPCを抑えつつ、成果を最大化することができます。
5.除外設定を活用する
特手のユーザーを、広告配信の対象から外すことでCPCを抑えることができます。例えば、過去に広告をコンバージョンしたユーザーは、同じ広告が掲載されても再度コンバージョンにいたる可能性は低い可能性があります。そのため、既にコンバージョンしたユーザーを除外することで、広告費の無駄を省くことができます。Facebook広告のカスタムオーディエンスを活用することで、こうした特定のユーザーを簡単に除外設定することができます。
Facebook広告を効果的に運用したい方は、「Facebook広告運用で成果を出すためのポイントを徹底解説!」をください。
初めてFacebook広告を運用する方のために、Facebookの設定方法やターゲティング、予算、クリエイティブ、運用改善方法など成果を出すためのポイントを分かりやすく解説しています。
また、弊社GMSコンサルティングでは、Facebook広告の運用に関するご質問やご相談を承っております。詳しくはこちらよりお問合せください。
まとめ
今回は、Facebook広告のCPC(クリック単価)の平均相場や課金方式、CPCを抑える方法を解説しました。
CPCは、広告の表示回数に関係なくユーザーが広告をクリックしない限り課金されません。そのため、広告にかかる無駄なコストを抑えられ、費用対効果も分かりやすいです。
CPCをさげて効果的な運用をするために、本記事で紹介した対策法を参考に取り組んで頂けると幸いです。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
私たちは現在の自分に甘んじず、チャレンジをすることで、お客様にプロとしての価値を提供いたします。常に知識・技術をアップデートし、お客様の成長に貢献してまいります。
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