Facebook広告アカウントで広告を出稿していたのに、突然アカウントを停止されることがあります。適切に運用していたはずなのに、アカウントが停止されると焦ってしまうものです。そこで当記事では、Facebook広告アカウントを停止される原因や、停止された際の対処法を解説します。
目次
1.Facebook広告のアカウントが停止される原因
Facebookに広告を出稿することで、自社商品やサービスの認知度やコンバージョン率の向上に繋がります。しかし、Facebook広告は正しく運用しないとアカウントを停止される恐れがあります。Facebook広告のアカウントが停止されてしまうと、機会損失を招いてしまうかもしれません。
フェイスブック広告のアカウントが停止される原因には、次のような理由が挙げられます。
- Facebook広告のポリシーに違反している
- Facebook広告の法律に違反している
- 不審なアクティビティが確認された
- Facebook広告を長期間出稿していない
- 複数のFacebookページを所有している
- アカウント内に未承認の広告が複数存在する
- Facebookユーザーからの報告
- 表現方法に誤りがある
- Facebook側のトラブル
Facebook広告のアカウントが停止される原因を以下で詳しく解説します。
Facebook広告の概要について知りたい方はこちら
1-1.Facebook広告のアカウントが停止される原因1.Facebook広告のポリシーに違反している
Facebookが定めているポリシーに違反する行為は、Facebook広告アカウントの停止に繋がります。
「ポリシーに違反しているつもりがないのに停止された」という人もいるかも知れません。しかし、Facebook広告のポリシーを全て把握するのは困難です。自分でも気づいていないうちに、違反行為をしている可能性があります。
Facebook広告で違反とされている行為の一例には、次のようなものが挙げられます。
ポリシーに違反する広告 |
内容 |
法律に違反した商品やサービスの広告 |
違法な商品やサービスなどを紹介する広告や、それらの利用を勧めるような広告は禁止されています。 |
虚偽の情報が含まれている広告 |
ファクトチェッカーによって誤った情報であると証明された広告の出稿を禁止しています。 |
ワクチン接種に反対する広告 |
ワクチンの接種を止めたり反対するような広告は出稿できません。 |
差別的な内容の広告 |
人種、肌の色、宗教、性別など、差別的な内容の広告は禁じられています。 |
攻撃を扇動するような広告 |
人種や性別などを理由に、他社を攻撃したり扇動するような広告は禁止されています。 |
この他にも、Facebookが定めているポリシーは数多くあります。「気づかなかった」という事態を避けるために、広告を出稿する際はポリシーに目を通しておきましょう。
1-2.Facebook広告のアカウントが停止される原因2.Facebook広告の法律に違反している
Facebookの定めるポリシーに違反する場合はもちろん、法律に違反している広告を出稿した場合もアカウント停止の措置が取られます。
例えば美容や健康食品、サプリメントなどの広告を出稿する際に、薬機法違反になるケースが挙げられます。
薬機法(旧薬事法)とは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称です。医薬品の広告を出す際は、以下の点が禁止されています。
- 「効果を100%保証!」などの誇大広告
- 医療従事者が薬の効果を保証する内容
- 白血病などの特注疾病に関する広告
- 未承認の薬を紹介する広告
上記のように法律違反がみられる広告は、Facebook広告のアカウントが停止されます。広告を出稿する際は、内容のチェックを徹底しましょう。
1-3.Facebook広告のアカウントが停止される原因3.不審なアクティビティが確認された
ポリシーや法律に違反していないのにアカウントが停止された場合は、安全のために一時的な停止の措置が取られる可能性があります。
例えば、自社とは関係のない外部からの不正アクセスが挙げられます。通常ログインしているPCなどの環境以外からアクセスされた場合、メッセージでの確認やアカウントの停止が行われます。
ただし、自社の関係者だったとしても、本来使われている環境以外からアクセスすると不正アクセスを疑われるため注意しましょう。
1-4.Facebook広告のアカウントが停止される原因4.Facebook広告を長期間出稿していない
Facebookに広告を長期間出していない場合も、アカウントを停止される可能性があります。将来的に使用されない可能性が高い、アカウントの管理者以外に不正利用される恐れがあるといった理由で、アカウントが停止されます。
アカウント停止措置が取られる期間は、およそ60日以上広告を出稿していない場合です。将来的に広告の出稿を再開する予定があるのであれば、定期的にアカウントにログインしておくことをおすすめします。
1-5.Facebook広告のアカウントが停止される原因5.複数のFacebookページを所有している
Facebookのページを複数所有している場合も、アカウントの停止が行われます。基本的にFacebook広告では、1アカウントで1つのページしか所有できません。それなのに複数のページを所有していると、Facebook側に不正を疑われてしまいアカウントの停止措置を取られます。
1-6.Facebook広告のアカウントが停止される原因6.アカウント内に未承認の広告が複数存在する
フェイスブック広告のアカウント内に、未承認の広告が複数存在する場合もアカウントが停止されます。
広告を出稿する際は、Facebook側の審査を受ける必要があります。広告の内容に問題がなければ24時間ほどで審査は通ります。しかし、ポリシーや法律に違反しているなど、なにか問題がある広告は未承認のままになってしまいます。未承認の広告に対処せずに放置すると、アカウントが停止される恐れがあります。
アカウントの停止を避けるために、未承認の広告がないかをチェックする必要があります。再度申請をするのであれば、ポリシーや法律を確認し直して、問題となる箇所を修正しなければいけません。もしくは未承認の広告を削除するのも方法の1つです。
1-7.Facebook広告のアカウントが停止される原因7.Facebookユーザーからの報告
Facebookを利用しているユーザーからの報告次第では、アカウントの停止措置が取られる場合があります。
例えば広告に記載された内容に不適切な表現があった際に、これを見たユーザーから報告されるケースです。
ポリシーや法律に違反していない表現だったとしても、情報を受け取る側が不適切と判断する場合もあります。広告を作成する際は、問題がないかを複数人でチェックするなどの対応をおすすめします。
1-8.Facebook広告のアカウントが停止される原因8.表現方法に誤りがある
表現の方法に誤りがある場合も、アカウントが停止される恐れがあります。例えばダイエットのサプリメント広告に「絶対に痩せる」といった表記があったとしましょう。全ての人が必ず痩せるわけではありません。薬機法違反にも当たるため、表現方法が正しいとはいえません。広告を作成する際は、間違った表現がないようにしましょう。
1-9.Facebook広告のアカウントが停止される原因9.Facebook側のトラブル
Facebook側にトラブルが発生したことが原因で、アカウントが停止することもあります。広告に問題がなくても、なにかの手違いでFacebook側が誤ってアカウントを停止する可能性もゼロではありません。このような場合は、すぐにFacebookに連絡して復旧してもらいましょう。
2.Facebook広告のアカウントが停止された時の対処法
Facebook広告のアカウントが停止されてしまった時は、次のような対処法を取ることで解決できる可能性があります。
- 審査のリクエスト
- Facebook広告アカウントを作り直す
以下ではFacebook広告のアカウントが停止された時の対処法を解説します。
2-1.Facebook広告のアカウントが停止された時の対処法1.審査のリクエスト
Facebook広告のアカウントが停止し、審査のリクエストを行う手順は次の通り。
- フェイスブック広告のマネージャーを開く
- 通知画面の右下にある「詳細を見る」ボタンをクリックする
- 遷移したページの「審査リクエスト」ボタンをクリックします。
以下の様な場合であれば、Facebookの管理者であることを証明する書類を提出することで、Facebook広告のアカウントを復活させられる可能性はあります。
- 複数のFacebookページを所有していた場合
- 不審なアクティビティが原因の場合
- Facebookを長期間利用していなかった場合
- Facebook側の問題でアカウントを停止された場合
これらの理由でフェイスブック広告アカウントを停止されているのであれば、Facebookに問い合わせることをおすすめします。
2-2.Facebook広告のアカウントが停止された時の対処法2.Facebook広告アカウントを作り直す
一度停止されたFacebook広告のアカウントを復活させることは、基本的に難しいと考えた方が良いでしょう。特にFacebookのポリシーや法律に違反していた場合は、ほぼ復活の見込みは薄いと言えます。
仮に復旧の見込みがあったとしても、再開するまでに時間がかかってしまう場合がほとんどです。「すぐにFacebook広告のアカウントを復旧して広告を出稿しなければならない」場合は、間に合わない可能性が高いことを覚えておいてください。
さまざまな理由でアカウントを停止された場合、アカウントの復旧を申請すると同時に新たなFacebook広告アカウントを作り直すことを念頭に置くべきです。
古いアカウントは使えませんが、アカウントを新たに取り直すことで今まで通りFacebookで広告の出稿が可能です。
ただし、アカウントを作り直したら、なぜ前のアカウントが止められてしまったのかを精査してください。問題点を改善しなければ、アカウントの停止と作り直しを繰り返すことです。
3.Facebook広告アカウントを作り直す際に気を付けるポイント
Facebook広告アカウントを作り直すことになった場合、次のポイントに気をつけてください。
- ランディングページのURL
- クリエイティブ
- 決済用のクレジットカード
以下ではFacebook広告のアカウントを作り直す際に、気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
3-1.Facebook広告アカウントを作り直す際に気を付けるポイント1.ランディングページのURL
Facebook広告アカウントを作り直す際は、ランディングページのURLを変更する必要があります。一度停止したFacebook広告アカウントのランディングページは、Facebook側で記録しています。仮に同じランディングページのURLで広告を出稿した場合、再度アカウントを停止される恐れがあります。
ランディングページのURLさえ変えてしまえばドメイン部分は同じでも問題はありません。同じサイトに新規でランディングページを作ることで、アカウントの停止を避けつつ広告の出稿が可能です。
3-2.Facebook広告アカウントを作り直す際に気を付けるポイント2.クリエイティブ
Facebook広告では「ビジュアル(動画や画像)」と「テキスト」をまとめて「クリエイティブ」と言います。Facebook広告のアカウントを作り直す際は、ランディングページのURLと同様に、クリエイティブも変更しましょう。
Facebook広告のアカウントを停止された原因がクリエイティブだと把握できていれば、新しいアカウントを作った後も問題点を改善できます。しかし、アカウント停止の原因がクリエイティブだと理解できていない場合、再度同じ画像などを使ってしまう可能性は十分にあります。結果、新しいアカウントまで停止される恐れがあるのです。
アカウントを停止された理由が明確でないのであれば、クリエイティブも変更することをおすすめします。
3-3.Facebook広告アカウントを作り直す際に気を付けるポイント3.決済用のクレジットカード
Facebook広告アカウントを作り直したら、登録する決済用のクレジットカードも別のものに変えてください。停止されたアカウントで登録していたクレジットカードを、新しいアカウントで設定すると再度停止される恐れがあります。
停止されたアカウントに登録されていたクレジットカードと同じだからといって、必ず新しいアカウントが停止されるとは言い切れません。しかし、仮にクレジットカードの情報をFacebook側が記録していた場合、停止される可能性があります。
新しいFacebook広告のアカウントを作成したら、念のために新しいクレジットカードの登録をおすすめします。別のクレジットカードを用意することが難しいのであれば、PayPalでの支払いに切り替えると良いでしょう。
4.Facebook広告アカウントを削除する方法
Facebook広告アカウントを停止されてしまい、新規でアカウントを作成する、もしくは広告の出稿を止める場合、停止されたアカウントを削除する必要があります。
Facebook広告アカウントを削除する場合、広告マネージャを利用する方法がおすすめです。広告マネージャを使ってアカウントを削除する手順は以下の通りです。
- 広告マネージャを開く
- 広告アカウント設定画面を開く
- 「広告アカウントを閉鎖」を選択する
- 警告文を確認する
- アカウントを削除する理由を記入する
- 再度「広告アカウントを閉鎖」を選択する
一連の手続きを行うことで、Facebook広告アカウントを削除できます。ただし、以下のような状態であれば、アカウントを削除できません。
5.まとめ
今回は、Facebook広告アカウントが停止される理由や対処方法を解説しました。Facebook広告アカウントは、Facebookが定めるポリシーや法律に違反すると停止処分を受けてしまいます。仮にアカウントを停止された場合は、Facebookに復旧の申請を行いましょう。また、同時に新規でアカウントを作ることも考えるべきです。
新規でアカウントを作った後は、今回ご紹介した停止される原因を参考にして、問題点を改善しましょう。

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