Twitter広告がまるわかり。特徴や費用、運用のコツを徹底解説 - (株)GMSコンサルティング
Twitter広告がまるわかり。特徴や費用、運用のコツを徹底解説

Twitter広告がまるわかり。特徴や費用、運用のコツを徹底解説

2022.3.29

Twitter広告はTwitter内で配信できる広告です。「広告運用を始めてみたいけれど、どのように始めたら良いのか分からない」方や、「費用や効果が気になっている」方は多いでしょう。Twitterは利用者数が多く、幅広い層にリーチできることから、多くの企業が活用しています。

 

こちらでは、広告の特徴をはじめ、広告・ターゲティング・課金方式などを詳しく解説します。また、運用したことがない方でも分かりやすいように、アカウント作成の仕方から広告設定の方法までご紹介するので、すぐに始められるようになるでしょう。

 

 

1.Twitter広告とは

 

 

Twitter広告とは、Twitterに広告掲載ができるサービスです。タイムラインや検索結果に広告が掲載され、画像や動画も活用できます。違和感なく自然にアプローチできるので、多くの企業が出稿し、売上の向上やコンバージョン獲得に成功しています。

 

 

2.Twitter広告の特徴

 

Twitterは、2006年7月にサービスを開始してから、世界中で多くの人に利用されるSNSの筆頭株となりました。最新情報に敏感なユーザーが多く、大規模かつ幅広い層にリーチできるメディアとして、さまざまな企業がTwitter広告によるプロモーションを活用しています。こちらでは、4点の注目すべき特徴をご紹介します。

 

 

2-1 ユーザー層

 

Twitter Japanの公式アカウントは、2017年10月時点で、日本での月間利用者数が4,500万人を超えたとツイート*1しています。また、総務省の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」*2によると、Twitter利用率は全年代でも42.3%と高い利用率で、特に10代及び20代の利用率が高く、10代は 67.6%、20代は79.8%となっています。利用者数が多いだけではなく、幅広い年齢層から支持されているSNSです。

 

Facebookは承認制のため、友だち同士のつながりが強い傾向がありますが、Twitterは自由にフォローし合える」緩いつながりが特徴のSNSです。芸能人やインフルエンサーなどの発言が、「いいね」や「リツイート」によって一瞬で広まるなど情報の拡散力が高いため、Twitter広告はインターネット広告の中でも人気の媒体となっています。

 

*1出典:Twitter Japan

*2出典:総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」

 

 

2-2 画像または、動画とテキストで配信

 

Twitter広告では、文字のみのツイートはもちろんのこと、画像または動画を付けて配信可能です。単一画像だけではなく、複数の画像付きの広告も可能です。効果的なクリエイティブを利用して、ユーザーをWebサイトやアプリへ誘導したり、その場でアクションを促せます。動画は15秒以内を推奨していますが、最長は2分20秒まで対応可能です。画像や動画が魅力的であれば「いいね」や「リツイート」、または返信などのユーザーのアクションにも繋がります。

 

 

2-3 二次拡散が期待できる

 

広告出稿時に目的を設定し、ユーザーが設定したアクションを起こすことで課金されます。例えば、目的が「コンバージョン」の場合は、ユーザーが「いいね」や「リツイート」をすることで課金される仕組みです。しかし、課金されるのは広告に対して直接行われたアクションのみで、二次拡散されたものは課金対象になりません。

 

二次拡散とは、ある人がリツイートを行い、そのリツイートされた広告を別の人がリツイートする、などの行動を起こすことを意味します。あるいは、ある人がリツイートしたものを、別の人が引用リツイートした場合も二次拡散です。

 

例えば、Aさんが広告をリツイートし、AさんのフォロワーであるBさんがその内容に興味を持ち、Aさんのツイートをリツイートしたとしましょう。Aさんのリツイートに関しては課金されますが、Bさんのリツイート以降は課金されません。Bさんのリツイートをほかの多く人がリツイートしたとしても、費用はかかりません。つまり、魅力的な広告でユーザーがリツイートを繰り返してくれることにより、料金をかけずに広告を広げていくことが期待できます。

 

 

2-4 興味関心ターゲティングの精度が高い

 

Twitter広告のターゲティングは、細かく設定できるのが特徴です。ユーザーのツイート内容や他アカウントとのエンゲージメント*状況から、興味関心を推測してターゲティングを行うことが可能です。自社の商品や、サービスに興味のあるユーザーを狙った効果的なアプローチもできます。また、過去に広告やランディングページにアクセスしたユーザーにもアプローチが可能です。

 

指定したアカウントのフォロワーに似たユーザーを対象とした、「フォロワーターゲティング」や、指定したキーワードのエンゲージメントを行ったユーザーを対象とした、「キーワードターゲティング」なども活用できます。これから自社の商品やサービスに興味を持ちそうな人へのアプローチも可能です。

 

*エンゲージメント…いいね・リツイート・返信・メディアのエンゲージメント・各種クリックなど

 

 

3.Twitter広告の種類

 

Twitter広告には、いくつかの広告メニューがあります。2021年4月に広告種類の名称が一新されたため、多少混同しやすいので注意しましょう。名称が変わった広告メニューに関しては、紹介する機能ごとに旧名も記載しているので参考にしてください。こちらでは、それぞれの広告の特徴について解説します。各広告の特徴を理解して使い分けることで、広告を最大限に活用できるでしょう。

 

 

3-1 プロモ広告

 

プロモ広告(旧プロモツイート)は、広告のメインとなるもので、タイムライン上に表示される広告メニューです。ツイートを広告として配信する形式ですが、「プロモーション」と左下に小さく表示されます。通常のツイートと同じような見た目になるのが特徴です。ユーザーは、通常のツイートと同じように「いいね」や「リツイート」、「返信」をつけることが可能です。

 

通常のツイートに溶け込んでいるので、広告感が薄れるメリットがあります。2次拡散されたツイートに対しては費用がかからないので、魅力的な広告であれば拡散が期待できるでしょう。また、タイムライン上だけではなく、検索結果上部の「トレンドテイクオーバー」をクリックして表示された検索結果が、特定のアカウントのプロフィールに表示されることもあります。プロモ広告は、リーチ範囲が広い特徴があるため、企業や商品の認知拡大やブランディングにおすすめです。

 

 

3-2 カスタム機能

 

Twitter広告には、カスタム機能が搭載されています。出稿する際にカスタム機能を広告に組み込めば、波及効果や拡散効果を高めることが期待できます。カスタム機能は以下のとおりです。

 

・カンバセーションボタン(旧名:カンバセーショナルカード)

カンバセーションボタンとは、画像や動画に最大で4つの選択肢ボタンが設置可能な広告用クリエイティブで、プロモ広告に追加できるカスタム機能です。

 

ユーザーが選択肢のボタンをクリックやタップすると、事前に設定しておいたテキストが挿入された状態でツイート作成画面が立ち上がります。ユーザーがボタンを押すだけで、そのままツイートできる仕組みです。

 

企業のメッセージを、ユーザーが主体となってツイートしてくれるメリットがあります。事前に設定するテキストにブランド名や商品名、URLなどを入れておくことで、広告主がツイートして欲しいことがコントロールできます。ハッシュタグの間違いや入力ミスも防げます。

 

・投票(旧名:プロモ投票)

投票とは、ツイートに2〜4択のアンケートの選択肢を載せられる機能で、ユーザーからの投票を集めることができます。テキストのみ、画像付き、動画付きのクリエイティブの中から選択可能です。投票の回答内容と投票の期間を設定するだけで、ツイートと同じ形で出稿できます。

 

興味関心を持っているユーザーやフォロワーにアンケートを取ることで、市場調査のような役割を果たすだけでなく、ユーザーのツイートによって広まる可能性も期待できます。ユーザーに訴え掛けられるのと同時に、質問に対して具体的に考えさせることができたり、関心を引かせられる点もメリットです。

 

近年では、○○総選挙など、ユーザーにどの商品が好きかを投票してもらい、1位になった商品を猛プッシュして広告するといったプロモーションを行う企業も増えています。

 

 

3-3 フォロワー獲得広告

 

フォロワー獲得広告(旧プロモアカウント)は、広告主のアカウントをフォローしていないユーザーに対して、Twitterアカウントのプロモーションを行い、フォローを促す広告です。ユーザーのタイムライン上にプロモツイートとして表示されるだけでなく、ホームページ、プロフィールページ、検索結果ページの「おすすめユーザー」ボックスにプロモアカウントとして表示されます。

 

フォロワー獲得広告は、テキスト広告のみに限定されているため、クリエイティブは使用できません。ツイートの形で配信されます。ただし、広告内にアカウントのプロフィールやアカウントへのリンクが入っています。

 

 

3-4 Twitter Amplify

 

Twitter Amplifyとは、Twitterとパートナーシップを組んでいる企業の協力を受け、広告を広く出稿できる新しい形の広告です。例えば、テレビ局がスポーツのハイライト動画をTwitterアカウントで投稿しているとします。その動画の前後に動画広告を流せるのがTwitter Amplifyです。Twitter Amplifyには「Amplifyプレロール」と「Amplifyスポンサーシップ」の2種類があります。

 

・Amplifyプレロール

Twitterが提携している、YouTubeなどの200以上のコンテンツパートナーである動画配信サイト上で、本編が開始する前に再生される広告です。Amplifyプレロールは、「スポーツ」「音楽」「ニュース」などのカテゴリーを選択すると、カテゴリーに該当するパートナーの動画コンテンツ前に配信されます。商品やサービスのジャンルによって、最適なオーディエンスがいるサイトに掲載してもらえる仕組みです。

 

・Amplifyスポンサーシップ

Amplifyスポンサーシップも、本編動画コンテンツ前に再生される動画広告です。Amplifyプレロールとの大きな違いは、「パートナーを指定できる」点です。特定のパブリッシャーとの直接提携の橋渡しをしてもらえます。Amplifyプレロールが、指定したカテゴリーに該当する、複数のパートナーのコンテンツ前に広告配信されるのに対して、Amplifyスポンサーシップは、指定した特定のパートナーのコンテンツ前に広告配信されます。

 

 

3-5 Twitterライブ

 

Twitterライブは、ライブ動画配信が可能な広告です。ユーザーに事前告知し、リアルタイムでファッションショーやコンサート、パーティーなどがライブ配信できるイベント性の高い広告です。また、イベントページを作成することが可能で、イベントページを通じてユーザーとコミュニケーションを取れます。イベントページは、テキストによるページ説明、ハッシュタグ、カルーセルとして複数のライブ動画・VOD・GIF画像・写真を載せることが可能です。動画は最大5つまで掲載可能です。自社サイトへの誘導やフォロワーの獲得におすすめの広告メニューです。

 

 

3-6 Twitterテイクオーバー

 

Twitterテイクオーバー(旧名:プロモトレンド)は、タイムラインやトレンド画面の最も目立つ部分に広告を表示することが可能です。以下の広告欄に配信できるのは1日1社のみで、買い取り制となっています。1つの国あたりに1広告主だけが1日単位で配信可能で、配信日の0時から翌日0時までの24時間表示されます。

 

・タイムラインテイクオーバー

ブランド広告を1日の最初の広告として、会話の1番上に表示します。タイムラインテイクオーバーを活用すると、ユーザーがその日の最初に見る広告が自社のブランド広告です。対応しているフォーマットは以下のとおりです。

 

①画像広告

②動画広告

③カルーセル広告

④Twitterライブ

⑤カンバセーションボタンおよび投票付きのプロモ広告

⑥ブランド絵文字

⑦ブランド通知

 

・トレンドテイクオーバー

トレンドテイクオーバーは、関連する地域のユーザーのトレンド探索画面に、トレンドと連動する形で広告を表示します。「話題を検索」タブ内の、「おすすめ」や「トレンド」のハッシュタグ一覧の1番上、または2番目にハッシュタグとテキストで表示する広告です。入稿には以下の3つが必要です。

 

①トレンドハッシュタグ(最大20文字)

②トレンドの説明(最大70文字、全角の場合は35文字)

③コンパニオンプロモ広告(3~6件のプロモ広告{画像広告・動画広告・テキスト広告・カルーセル広告など}を設定)

 

・トレンドテイクオーバープラス

トレンドテイクオーバープラスは、「話題を検索」タブ内の「おすすめ」のクリエイティブ枠に、静止画・動画・GIF画像を表示します。通常は、画像とテキストでニュースが表示されている部分です。トレンドテイクオーバープラスのクリエイティブが表示されるのは、ユーザーが1日のうちで「話題を検索」タブを開いた最初の2回までとなっています。その後は、通常のトレンドテイクオーバーと同じように、ハッシュタグ一覧の1番上、または2番目上にハッシュタグとテキストで表示されます。入稿規定は以下のとおりです。

 

①ファイルタイプ(6秒間のMP4動画またはGIF画像、および静止画)

②ファイルサイズ(静止画5MB、GIF画像15MB)

③トレンドテイクオーバープラスハッシュタグ(半角で最大16文字、全角で最大8文字)

④トレンドテイクオーバープラスの説明(半角で最大30文字、全角で最大15文字)

⑤トレンド名および説明(ハッシュタグに重複しないトレンド名と説明)

 

 

3-7 ブランド機能

 

ブランド機能は、「ブランド絵文字」と「ブランド通知」の2種類があります。ブランド絵文字では、最大で5つのハッシュタグと絵文字をリンクさせ、タイムラインなどに表示させることが可能です。シンプルなハッシュタグに、視覚的に魅力がある楽しいクリエイティブの要素を加えられるので、ユーザーの意識に残りやすいメリットがあります。企業のロゴマークを絵文字にしたり、プロモーションしたい商品やサービスをイメージさせるような絵文字にすることが可能です。

 

ブランド通知は、通知を受け取ることを許可しているユーザーに対して、自動的に通知を送る機能です。以下の3つの種類から選んで設定可能です。興味や関心を持つユーザーに対して、アクションを取ってもらえるようにするための機能で、カンバセーションボタンやアプリ、Webのボタンを付けることも可能です。

 

・予約された通知

ユーザーが許可したアクションに紐づいたツイートが1回だけ送られる

 

・サブスクリプション通知

ユーザーが許可した通知ツイートに関連付けられた形で複数回のツイートが送られる

 

・インスタント通知

許可したユーザーに対して瞬時にツイートが送られる

 

 

4.Twitter広告のターゲティングの種類

 

 

Twitter広告では、他の広告媒体でもおなじみの年齢や地域によるターゲティングも可能ですが、オリジナルのターゲティング方法もあります。こちらでは、Twitter広告独自のターゲティングの種類、それぞれの仕組みや内容について解説します。

 

 

4-1 会話ターゲティング

 

Twitterでは、ユーザー同士が毎日さまざまな会話を繰り広げています。それらの会話トピックを基にターゲティングできる機能が、「会話ターゲティング」です。選べる会話トピックは、スポーツ、ライフスタイル、ブランド、ニュースなど、25カテゴリーで1万種類以上あります。会話トピックの中からターゲティング対象を選ぶことで、そのトピックについて話しているユーザーをターゲティングすることが可能です。ユーザーが会話に参加している状態とは、直近28日間で下記のいずれかの行動を取った場合です。

 

・トピックについてツイートした

・トピックについてツイートされたものにエンゲージメントした

・トピックに関するツイートを一定時間表示した

 

会話とは、ツイートや返信のみを思い浮かべがちですが、上記のようにエンゲージメントや表示時間も会話としてみなされます。

 

 

4-2 イベントターゲティング

 

広告キャンペーンの設定フォームでは、ターゲティング対象となる世界中のイベントを閲覧できます。イベントリストはリアルタイムで更新されるので、全てをリスト化するのは難しいですが、例えばオリンピックや日本シリーズなどのスポーツイベント、コミックマーケットや紅白歌合戦などのエンタメイベント、花火大会やクリスマスなどの季節イベントなどがあります。国別やイベントのカテゴリ別にフィルタできるのが特徴です。

 

イベント名をクリックすると、過去のデータによるインサイトデータが見られるので、男女比や利用端末もチェックできます。イベント開始の2週間前から、広告キャンペーンでイベントをターゲティングすることが可能です。イベントは、終了してから3週間後に期限切れです。期限切れとなった後はイベントをターゲティングできなくなります。

 

 

4-3 ツイートエンゲージャーターゲティング

 

ツイートエンゲージャーターゲティングとは、過去の広告キャンペーンや、通常のツイートで広告を見たり、エンゲージメントしたユーザーをターゲティングできる機能です。以下の2つの軸からターゲティング設定が可能です。

 

 


一般的にリターゲティング広告を行うときは、ユーザーがサイト訪問するなどの行動を取らないとできません。Twitter広告では、ツイートやエンゲージメント基準でリターゲティングできるのが特徴です。自社の商品やサービスについて、既に認知している良質なユーザーにリーチできます。

 

 

4-4 キーワードターゲティング

 

特定のキーワードを使って検索した、ツイートした、キーワードを含んだツイートをエンゲージメントしたユーザーを対象に、ターゲティングまたは除外できる機能です。「検索」と「タイムライン」の2種類のキーワードターゲティングが利用できます。検索では、ユーザー自身が検索したキーワードを基にします。タイムラインでは、最近ツイートされた内容や、反応を示したツイートのキーワードを基にターゲティングを行います。

 

キーワード拒否リスト以外のキーワードであれば、どのようなキーワードでもターゲットにできるので、関連性が最も高い利用者にリーチできます。 ターゲティングしたいキーワードを最低でも25個追加することが推奨されています。広告キャンペーンにキーワードをまとめて追加するか、除外することも可能です。

 

 

4-5 映画とテレビ番組のターゲティング

 

映画とテレビ番組のターゲティングは、特定の映画やテレビ番組についてツイートした、またはエンゲージメントしたユーザーをターゲティングできる機能です。例えば、自社商品やサービスが映画やドラマ内で使われたときや、おすすめ商品やサービスとして紹介されたときに、該当の映画やテレビ番組をターゲティングすることが可能です。映画やテレビ番組は、Twitterが用意したリストから選ぶので、あらゆる映画やテレビ番組に対応しているわけではありません。

 

対象の映画やテレビ番組に反応するユーザーに対して、テレビ番組の放送中や前後にツイートを流すことが可能な広告形式です。初期設定では、特定のテレビ番組に反応したユーザーに広告配信する、「継続ターゲティング」が設定されています。初回放送期間に限定し、特定のテレビ番組に反応したユーザーに広告配信できる、「初回放送期間のみ」の設定も可能です。

 

 

4-6 興味関心およびフォロワーが似ているアカウントのターゲティング

 

25カテゴリーの中で、事前に選んだ350種類以上の項目に興味を示したユーザーをターゲティングする、「興味関心ターゲティング」や、別のアカウントのフォロワーと似た反応を示すユーザーをターゲティングする、「フォロワーが似ているアカウントのターゲティング」などの機能もあります。

 

「興味関心ターゲティング」は、フォローしているアカウント、本人がツイートした内容、クリックやリツイートをしたなど、ツイートの内容に基づいて判断しています。カテゴリーはTwitterが25カテゴリー、350種類以上のサブトピックを準備しているので、キーワードのリストやフォロワーアカウントリストなどを作成する手間がありません。

 

「フォロワーが似ているアカウントのターゲティング」は、ほかのSNSにはない独自のターゲティングです。指定したアカウントのフォロワーに共通する興味や、関心をもつユーザーをターゲティングすることが可能です。例えば、競合する企業やブランド、自社製品やサービスに影響力のあるインフルエンサーのフォロワーを対象にすれば、成果を期待できるでしょう。また、自社アカウントを対象にすることで、自社のフォロワーに似ているユーザーをターゲティングすることも可能です。

 

 

5.Twitter広告の課金方式

 

Twitter広告では、選択した「キャンペーンの目的」によって課金方式が異なります。「キャンペーンの目的」に応じた、特定のアクションが発生した場合に課金される仕組みです。例えば、キャンペーンの目的を「フォロワー課金」とした場合、フォロー1件ごとに費用が発生します。それ以外のアクションは課金対象外です。キャンペーンの目的によって課金方式が異なります。課金方式はいくつかありますが、こちらでは代表的な3つの課金方式についてご紹介します。

 

ちなみに、Twitter広告には最低出稿金額の制限はありません。1円からでも出稿自体は可能ですが、1円ではなかなか広告は表示されないでしょう。それぞれの課金方式の費用相場や特徴を理解し、最適な課金方式を選択してください。また、以下の課金方式は、入札額を超える金額を請求されることはありません。予算の上限に達すると広告キャンペーン配信は自動的に停止します。

 

 

5-1 インプレッション課金

 

広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です。支払う費用の上限を設定することで、料金を想定内に抑えられます。広告のキャンペーン目的が「ブランド認知度の向上」の場合、課金方式はインプレッション課金です。

 

 

5-2 フォロワー課金

 

広告を通じて、フォロワーを獲得できた時点で課金される方式です。広告以外からフォローが発生した場合や、フォロー以外のアクションやエンゲージメントについては課金対象外です。

 

 

5-3 クリック課金

 

広告内のリンクがクリックされた時点で課金される方式です。広告のキャンペーン目的がWebサイトへの誘導、またはコンバージョンを増やしたい場合に利用する「Webサイトのクリック数」の場合、課金方式はクリック課金です。

 

 

6.Twitter広告の始め方

 

Twitter広告を始めたいけれど、何から始めたら良いか分からない方のために、アカウント作成方法から広告出稿までの手順を解説します。

 

 

6-1 Twitterアカウントを作成

 

広告を始めるには、アカウントが必須です。広告配信を始めるために、審査をクリアしなければなりません。審査を受けるには、ある程度の利用実績が必要なため、広告配信目的でアカウントを作成する場合は、プロフィールを完成させてから2〜3週間の時間が必要です。早めにアカウントを開設しておき、審査をクリアするまでの間に操作に慣れておくのが良いでしょう。

 

Twitter広告は、アカウントのステータスが「非公開ツイート」「退会済みアカウント」「凍結されたアカウント」の場合は、利用できません。アカウントのステータスをクリアしても、広告の内容が広告ポリシーに違反している場合は審査に通りません。Twitter広告への参加資格・広告ポリシー・広告品質ポリシーは、審査前に十分目を通しておくことがおすすめです。

 

詳細は以下のリンクからご確認ください。

アカウントのTwitter広告への参加資格

Twitter広告ポリシー

広告品質ポリシー

 

 

6-2 広告アカウントを作成

 

広告を始める際には、初期設定を行わなければなりません。最初に広告の設定を求められるので、「Twitter広告を設定する」を選択します。次にアカウントを運用する国とタイムゾーンを設定しますが、一度設定すると変更ができないので注意しましょう。アカウントに設定されている情報がデフォルトで入力されていますが、アカウントと異なる国やタイムゾーンで管理する場合は、修正を行います。日本で運用する場合は、国を「Japan」にし、タイムゾーンは「(GMT+09:00)Japan Time」を選択してください。こちらで設定した情報がレポートや請求内容にも反映されるため、間違いのないように慎重に行いましょう。

 

また、広告配信を行うには、支払い用クレジットカード情報の登録が必要です。画面の右上にある「クレジットカードを追加する」をクリックし、画面の指示に従って必要な情報を入力します。続いて消費税の設定、会社名・住所の入力を行います。消費税の請求はビジネスか個人かを問われますが、法人・個人事業主・自営業者の場合は「ビジネス」、ビジネス以外の目的で個人が利用する場合は「個人」を選択してください。

 

クレジットカード番号や名義などを入力した後は、「Twitter広告利用規約に同意します」にチェックマークを付け、「確認に進む」をクリックします。登録内容を確認し、問題がなければ「クレジットカード情報を保存」をクリックしましょう。この手順を全て終えたらアカウント設定は完了です。広告配信が出来る状態です。

 

 

6-3 キャンペーン設定

 

キャンペーンを作成する際に、「目的」を選択しなければなりません。キャンペーンの目的は、「ブランド認知度の向上」「検討」「コンバージョン」に分かれています。詳細については以下のとおりです。自社の目的に合ったものを1つだけ選びましょう。

 

広告キャンペーンの目的

1、ブランド認知度の向上

・リーチ(広告のリーチを最大限に増やす)

 

2、検討

・動画の再生数(動画の再生数を増やす)

・プレロール再生数(広告とプレミアムコンテンツを一緒に配信)

・アプリのインストール数(アプリのインストール数を増やす)

・Webサイトのクリック数(Webサイトへの訪問数を増やす)

・エンゲージメント数(ツイートのエンゲージメントを増やす)

・フォロワー数(アカウントのオーディエンスを作る)

 

3、コンバージョン

・アプリのリエンゲージメント数(アプリを実際に使ってもらう)

 

目的を選択したら、キャンペーンの詳細を設定します。設定する内容は以下のとおりです。これらの設定は、後からでも編集可能です。

 

・キャンペーン名

・日別予算

・総予算

・開始日時

 

 

6-4 広告グループ設定

 

広告グループはキャンペーンの中にあり、 1つのキャンペーンに対して最大100まで作成可能です。複数の広告グループを作成すれば、1つのキャンペーンの中で予算や出稿期間を分けて管理できます。複数作成する場合は、どのような配信設定であるかを区別できるような名称を付けるのがおすすめです。

 

 

6-5 広告設定

 

広告グループごとに、「基本情報の設定」「ターゲティング」「クリエイティブ」の設定を行います。基本情報は以下のとおりです。

 

基本情報の設定

・広告グループ名

・開始・終了日時(オプション)

・広告グループの総予算を設定(オプション)

・入札タイプ

 

基本情報の設定が終わったら、誰に広告配信するかにあたるターゲティングの設定を行います。ターゲティング設定では、以下の項目を入力していきます。

 

オーディエンスの特性

・性別(ターゲットの性別)

・年齢(ターゲットの年齢)

・場所(国、地域、都道府県、市町村、都市圏、郵便番号を指定可能)

・言語(ターゲットが使用している言語)

 

端末

・オペレーティングシステム(Twiiterを使っているオペレーティングシステムを指定)

・端末モデル(使っている端末の種類を指定)

・携帯電話会社 (端末の携帯電話会社を指定)

 

カスタムオーディエンス

自社の保有している顧客リストや、サイト訪問データなどをアップロードして配信を行う場合に使用します。指定したオーディエンスへの配信、除外どちらも設定可能です。主に以下の3種類があります。

 

・リスト(特定のアカウントをターゲティングする)

・Webサイトアクティビティ(Webサイトに最近アクセスした人たちをターゲティングする)

・アプリアクティビティ(自社アプリで特定のアクションを行ったアカウントグループにリーチする)

 

ターゲティング機能

Twitter独自の特性を活かしたターゲティングを行いたい場合に指定できます。全てオプションなので、必要であれば設定しましょう。ターゲティング機能は、Twitterが保有するデータを基にしたオーディエンスに配信可能なので、見込みの高いユーザーをターゲティングできます。ターゲティング機能は先にもご紹介しましたが、以下のとおりとなっています。

 

 

 

プレースメント

プレースメントとは、広告の配信場所を設定することです。以下の設定が可能です。「Twitter オーディエンスプラットフォームに拡張」では、Twitter以外に広告を配信したくない場合は、OFFにしておきましょう。Twitterが提携しているアプリに配信したいけれど、特定のアプリを避けたい場合は、「アプリのターゲティング」箇所を使えば、広告を表示したくないアプリを指定できます。

 

 

 

クリエイティブ

クリエイティブとは、広告として使用するツイートのことです。広告用ツイートも通常ツイート同様、全て日本語入力した場合は最大全角140字まで使用可能です。そのうち12文字はリンク分に使用されるので、ツイート本文に使える文字数は128文字です。クリエイティブでは以下の項目を入力します。設定した内容は、プレビューによってリアルタイムで確認可能です。

 

・ツイート本文

・リプライ制限設定

・メディアの掲載方法

・カードタイプ

・カード名

・ヘッドライン

・WebサイトのURL

・メディアの追加

 

クリエイティブの設定まで完了して保存すると、キャンペーンの作成は完了です。広告配信が開始されます。

 

Twitter広告の設定について詳しく知りたい方はこちら

 

 

 

7.Twitter広告に向いている商材

 

Twitter広告について理解はできたけれど、自社の商材が向いているのかどうか分からない方も多いでしょう。そこで、Twitter広告に向いている商材の特徴を2つご紹介します。ぜひ参考にしてください。

 

 

7-1 特定の趣味を持ったユーザー層をターゲットとする商材

 

Twitter広告は、先にご紹介したとおり、ターゲティングを非常に細かく設定できる特徴があります。「会話ターゲティング」や「キーワードターゲティング」のように、ユーザーのツイート内容や、アカウントとのエンゲージメント状況から、興味関心を推測してターゲティングを行うことが可能です。特定の趣味を持ったユーザーを絞りやすいでしょう。スポーツやアニメなど、特定の趣味を持ったユーザーをターゲットとした商材は、Twitter広告に向いています。

 

また、ユーザーの趣味に合うようなイベントを計画しているなら、「イベントターゲティング」等でユーザーへの認知度向上が狙えます。「興味関心ターゲティング」では、25カテゴリー、350種類以上のサブトピックがあるので、特定の趣味を持ったユーザー層を狙えます。自社の商品がカテゴリーやサブトピックに当てはまる場合は、Twitter広告に向いている商材といえるでしょう。

 

 

7-2 「友達にシェアしたい」と思わせる企画

 

高い拡散性が特徴のTwitter広告では、2次拡散の場合は、表示・クリック・エンゲージメントが課金されません。広告が拡散されるほど、費用対効果を高められます。自社商品や企画が拡散性が高いと予測できる場合は、Twitter広告に向いているといって良いでしょう。

 

季節性のもの、トレンド性が高いもの、インパクトのあるものは2次拡散を得られやすくおすすめです。先にご紹介したとおり、Twitterの利用率は10代及び20代の利用率が特に高く、10代は67.6%、20代は79.8%となっています。ターゲット層が10代、20代の商材で、「友達にシェアしたい」と思わせるような広告を配信できれば、拡散性を狙えるでしょう。

 

 

8.Twitter広告で成果を上げる3つのポイント

 

 

広告を始めるなら、少しでも成果が上がるような広告にしたいと思うでしょう。こちらでは、成果を上げるために簡単に行える3つの効果的なポイントについて解説します。どのポイントも事前に対策できるので、広告を始める前にチェックしておきましょう。

 

 

8-1 ターゲットを明確にする

 

他の広告媒体と同様に「年齢」や「地域」によるターゲティングもできますが、オリジナルのターゲティング方法によって、精度の高いターゲティングが可能です。その特性を活かすためにも、広告主が想定しているユーザー像を明確化しておくことが重要なポイントです。ターゲットが明確であれば、ターゲットの趣味趣向に沿ってピンポイントに広告配信することが可能です。

 

また、別のアカウントのフォロワーと似た反応を示すユーザーをターゲティングしたい場合は、「フォロワーが似ているアカウントのターゲティング」などの機能を利用するのがおすすめです。Twitter広告の特徴である、豊富なターゲティング機能を存分に活かせられれば、費用対効果を最大限に高められるでしょう。

 

 

8-2 目を引く広告を作成

 

画像や動画を付けて広告配信が可能です。ユーザーの目に留まるようなクリエイティブに溢れた広告は、2次拡散も狙いやすいので、目を引く広告を作成することが大切です。「面白い」「他の人にも伝えたい」など、ユーザーの心に刺さる広告は2次拡散が期待できます。

 

また、Twitterでは、今現在起こっている新鮮な話題が飛び交っているので、広告も鮮度が大切です。広告内容が古いと判断されれば、「知っている」「見たことがある」と判断されてしまい、ユーザーはスルーしてしまいます。頻繁に鮮度の高いクリエイティブを更新し続けることによって、ユーザーの興味や関心を引くことができます。

 

 

8-3 Twitterのオーガニック運用も行う

 

オーガニック運用とは、広告とは別に通常のツイートを行うことを指します。「ビジネスアカウントだから広告のみの運用で良い」、と割り切っている方は多いですが、広告のみの配信は大きなチャンスを逃しているかもしれません。

 

オーガニック運用は、広告と違って無料でできるプロモーションでもあります。店で商品を選んでいるときに、商品のルーツや希少性、ブランドヒストリーなどを店員から聞くことで、思わぬ購買意欲が湧くこともあるでしょう。何気ない商品説明や雑談でも、ユーザーの心を掴むことがあるので、オーガニック運用は侮れません。オーガニックツイートの反応を見ることで、広告に昇華させるべきツイートを見極めることもできます。ユーザーの心を掴めれば、ユーザーがブランドや商品にポジティブな印象を抱き、ファンになってくれる可能性もあります。商品やサービスの説明だけではなく、時にはカジュアルな話題を交え、親しみを感じられる内容にするのがおすすめです。

 

 

9.まとめ

 

Twitter広告の概要をはじめ、広告・ターゲティング・課金方式などについて詳しく解説しました。

 

Twitterは利用者数が多く、特に若年層に幅広くリーチできることが特徴です。自社の商品やサービスがターゲティングしやすく、Twitter広告に向いている商材であれば始めない手はありません。初心者の方でもすぐに始められるように、アカウントの作成から広告設定までご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

Twitter広告がまるわかり。特徴や費用、運用のコツを徹底解説

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