YDA(Yahoo!ディスプレイ)広告は?基礎や画像サイズを解説 - (株)GMSコンサルティング

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2022.6.15

2024.10.1

YDA(Yahoo!ディスプレイ)広告は?基礎や画像サイズを解説

YDA(Yahoo!ディスプレイ)広告は?基礎や画像サイズを解説

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「Yahoo!JAPANやYahoo!提携パートナーサイトに広告を出したいけれど、何から始めたら良いか分からない」

「Yahoo!ディスプレイ広告という言葉を聞いたことがあるけれど、意味が分からない」

上記のような悩みを持つ方は少なくないのではないでしょうか。

本記事では、Yahoo!ディスプレイ広告の基礎をはじめ、Google広告(GDN)との違いや成果を最大限にするコツを細かく解説します。

初心者の方にもわかりやすく解説するので、是非ご覧ください。

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1.ディスプレイ広告とは?

 

 

ディスプレイ広告とは、リスティング広告の一部です。リスティング広告は、「検索広告」「ディスプレイ広告」に分けられます。ディスプレイ広告は、Webサイト内やアプリ上の広告枠に表示される広告です。



1-1 検索広告との違い

 

検索広告とディスプレイ広告の違いは、以下のように、配信面が異なる点です。検索広告は、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンに、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告なのに対して、ディスプレイ広告は、Webサイト内やアプリ上の広告枠に表示されるといった違いがあります。

 

検索広告

GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンに、ユーザーが検索したキーワードと連動して表示される広告

ディスプレイ広告

Webサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告

 

ディスプレイについての詳細は、こちらをご覧ください。

 



1-2 アプローチできるターゲット層

 

検索広告とディスプレイ広告では、アプローチできるターゲット層にも大きな違いがあります。検索広告は、ユーザーの検索キーワードに連動して広告配信を行います。ディスプレイ広告は、検索行動だけでなく、閲覧したページ内容など、過去のWeb上での行動や検索行動を基に広告を配信するので、ニーズが明確なユーザーに絞っての広告配信が可能です。

 

また、検索広告は、ユーザーが検索した際に広告が配信されますが、ディスプレイ広告は、ユーザーの興味・関心が顕在化していないタイミングにも広告が配信されます。つまり、ディスプレイ広告は、検索広告よりも幅広いターゲットにアプローチできるといった点が大きく異なります。

 

 

1-3 広告形式

 

検索広告の形式は、基本的にテキストのみです。ディスプレイ広告の形式は、テキスト・画像・動画などが選べます。これまでご紹介した「検索広告」と「ディスプレイ広告」の違いをまとめると、以下のとおりです。

 

 

検索広告

ディスプレイ広告

配信面

検索画面

Webサイトやアプリ上の広告枠

ターゲット層

ニーズが明確なターゲット

幅広いターゲット

広告形式

テキストのみ

テキスト・画像・動画など



2.YDA(Yahoo! ディスプレイ広告)とは?

 

YDAとは「Yahoo Display Ads」の略で、「Yahoo!ディスプレイ広告」といった意味です。Webサイトやアプリ上の広告枠に画像で広告表示できるディスプレイ広告の一種で、「Yahoo!ニュース」や「Yahoo!ショッピング」、「Yahoo!天気」などのYahoo!JAPANの各サービスや、以下のYahoo!の提携パートナーサイトに出稿できます。

 

提携パートナーサイトは、「朝日新聞DIGITAL」や「毎日新聞」などのビジネス向けのものから、「LINE」や「クックパッド」、「食べログ」などのあらゆる年齢層のユーザーが利用するサイトまで、幅広いユーザーにアプローチできるのが特徴です。

出典:Yahoo!JAPAN マーケティングソリューション

 

YDAは、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)といった名称でしたが、2020年からリニューアルされました。画面の見た目や仕様が変わった部分もありますが、基本的にはYDNとは大きく変わりません。



3.YDA(Yahoo!ディスプレイ広告の)とGDN(Googleディスプレイネットワーク)の違いは?

 

 

Yahoo!にYDAがあるように、GoogleにもGDN「Google Display Network(Googleディスプレイネットワーク)」があります。Googleと比較してから検討したい方のために、YDAとGDNとの違いを解説します。



3-1 配信面の違い

 

YDAとGDNとの違いのひとつに、配信面があります。GDNには提携サイトが多いといった特徴があります。YDAは、ブログなどの個人サイトではなく、Yahoo!JAPANの各サービス、提携サイトの「朝日新聞デジタル」や「LINE」などの法人サイトを対象としているのが特徴です。比較的信頼性が高いとされている媒体に掲載される点は、強みと言って良いでしょう。

 

 

YDA

GDN

配信面

Yahoo!JAPANの各サービス

法人の提携サイト

Googleの各サービス

個人ブログ・法人の提携サイト

主な提携サイト

Yahoo!関連のサービス・クックパッド・All About・毎日新聞など

ライブドア・教えてgoo・食べログ・Youtube・pixivなど

 

 

3-2 広告フォーマットの違い

 

YDAとGDNには、以下のように広告フォーマットの違いもあります。YDAは、Yahoo!トップページの上部に掲載できる「ブランドパネル枠」や、Yahoo!ニュースなどの記事と記事の間に溶け込む「インフィード枠」がある点が強みです。

 

広告フォーマット

フォーマットの特徴

YDA

GDN

バナー広告

画像・動画のみ

テキスト広告

文字のみ

レスポンシブ広告

配信枠に合わせてサイズなどが変化

(文字のみ・画像+文字)

インフィード広告

記事と記事の間に掲載されるネイティブ広告

×

メール広告

メール受信箱に配信される広告

×

 

 

3-3 ターゲティングの違い

 

YDAとGDNは、配信可能なターゲティングも異なります。ユーザー属性をターゲティングする場合の違いは、以下のとおりです。ユーザー属性ごとに入札調整やターゲティングが行えます。YDAでは、GDNでは行えない「家族構成」や「学歴」、「仕事」や「ライフイベント」でターゲティングできる点が強みです。

 

ユーザー属性(人)

YDA

GDN

年齢・性別

地域

時間・曜日

デバイス(スマホ・PC・タブレットなど)

子供(あり・なし)

年収

家族構成(親・子供・祖父母・孫の有無)

×

学歴(最終学歴/大学・専門・大学院など)

×

仕事(職業単位)

×

ライフイベント(卒業・就業・結婚・出産・引越など)

×

 

次に、 ユーザー行動(人)をターゲティングする場合の違いは、以下のとおりです。YDAでは、GDNでは行えない「サーチターゲティング」でターゲティングできる点が強みと言えます。

 

ユーザー行動(人)

内容

YDA

GDN

フリークエンシーキャップ

広告の接触頻度(一人当たりの配信数)

リマーケティング

(リターゲティング)

過去にサイトに訪れたユーザー

類似ターゲティング

特定の類似ユーザー

アフィニティカテゴリターゲティング

特定のもの(商材)に興味・関心があるユーザー

カスタムインテントターゲティング

特定のもの(商材)に対して購買意欲があるユーザー

サーチターゲティング

過去に指定したキーワードを検索したユーザー

×

 

 

配信面(場所)をターゲティングする場合の違いは、以下のとおりです。

 

配信面(場所)

内容

YDA

GDN

プレースメントターゲティング

配信サイトをURL単位で指定可能

トピックターゲティング

配信サイトをトピック単位で指定可能

コンテンツターゲティング

配信サイトをコンテンツ(キーワード)単位で指定可能



4.YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)特有のターゲティングメニュー

 

YDAとGDNのターゲティングの違いをご紹介しました。こちらでは、YDA特有のターゲティングメニューを解説します。



4-1 サーチターゲティング

 

サーチターゲティングとは、指定した特定のキーワードで検索したユーザーに対して、広告を配信できるターゲティングメニューです。検索連動型広告でクリック単価(CPC)が高いキーワードだったとしても、サーチターゲティングを使用すれば、ディスプレイ広告のCPCで広告の配信ができます。一般キーワードだけでなく、固有名詞も指定可能です。競合商品を調べているユーザーにもアプローチできる特徴があります。なお、指定できるキーワードは一定の検索ボリュームが必要です。



4-2 オーディエンスカテゴリ

 

オーディエンスカテゴリとは、属性やライフイベントでの絞り込みを目的とするカテゴリータイプです。家族構成や年収、学歴や仕事など特定の属性を持っているユーザー、もしくは就職や結婚などのライフイベントを迎えるユーザーに対して広告を配信します。

 

カテゴリー区分

カテゴリー名

家族構成

家族構成

配偶者の有無

独身

既婚

子供の有無

子供なし

子供あり

未就学児(0歳)

未就学児(1~3歳)

未就学児(4~6歳)

小学生

中学生

高校生

大学生またはその他学生

社会人

同居している親がいる

同居している祖父母がいる

同居している孫がいる

個人年収

個人年収

個人年収/1,000万円以上

個人年収/800万円以上1,000万円未満

個人年収/600万円以上800万円未満

世帯年収

世帯年収

世帯年収/1,500万円以上

世帯年収/1,000万円以上1,500万円未満

世帯年収/800万円以上1,000万円未満

世帯年収/600万円以上800万円未満

世帯資産

世帯資産

世帯資産/5,000万円以上

学歴

学歴

学歴/最終学歴

学歴/最終学歴/高校卒

学歴/最終学歴/大学、専門学校卒

学歴/最終学歴/大学院卒

仕事

仕事

仕事/職業

仕事/職業/公務員

仕事/職業/経営者、会社役員

仕事/職業/会社員(正社員)

仕事/職業/会社員(契約社員、派遣社員)

仕事/職業/自営業、自由業

仕事/職業/パート、アルバイト

仕事/職業/専業主婦(主夫)

仕事/職業/大学生、大学院生

仕事/職業/その他学生

仕事/職業/無職

ライフイベント

ライフイベント

ライフイベント/大学卒業

ライフイベント/大学卒業/近々卒業予定、最近卒業した

ライフイベント/就職

ライフイベント/就職/近々就職予定、最近就職した

ライフイベント/転職

ライフイベント/転職/近々転職予定、最近転職した

ライフイベント/退職

ライフイベント/退職/近々退職予定、最近退職した

ライフイベント/結婚

ライフイベント/結婚/近々結婚予定、最近結婚した

ライフイベント/出産

ライフイベント/出産/子供が近々生まれる予定、最近子供が生まれた

ライフイベント/マイホームの購入

ライフイベント/マイホームの購入/マイホームを近々購入予定、最近購入した

ライフイベント/引っ越し

ライフイベント/引っ越し/近々引っ越し予定、最近引っ越した

 

出典:Yahoo!広告「オーディエンスカテゴリーの一覧」(2021年1月時点の情報)



5.YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)で用意すべき画像サイズ

 

 

クリエイティブは、大きく分けて「レスポンシブタイプ」と「バナータイプ」の2種類です。それぞれの内容と画像サイズを解説します。



5-1 レスポンシブタイプ

 

レスポンシブタイプは、画像・動画とテキスト(見出し・説明文)で構成される広告です。YDAでは「レスポンシブ広告」と呼び、GDNでは「レスポンシブディスプレイ広告」と呼びます。規定サイズの画像・動画とテキストを入力しておけば、デバイスに合わせて最適なサイズで広告が表示されるので便利です。レスポンシブタイプは、YDAとGDNに共通するアスペクト比(横縦比)の画像を使用できます。つまり、YDA用のサイズで準備しておけば、GDNの推奨サイズ要件も満たします。

 

画像の種類

YDA

GDN

横縦比

横長

1200*628

600*314以上

1.91:1

スクエア

300*300

300*300以上

1:1

ロゴ(省略可)

180*180

128*128以上

512*128以上

1:1

4:1

※画像サイズは横*縦、単位=px



5-2 バナータイプ

 

レスポンシブタイプが、画像・動画とテキスト(見出し・説明文)で構成される広告なのに対して、バナータイプでは、見出しや説明文は設定しません。バナータイプは、画像または動画単体で構成される広告です。YDAでは「バナー広告」と呼び、Google広告では「イメージ広告」と呼びます。YDAのバナー広告の画像サイズは、以下のとおりです。YDA用と記載しているものは、YDAオリジナルのサイズです。

 

サイズ

 

PC

SP

300×250

 

600×500

YDA用

1200×1200

YDA用

728×90

 

1456×180

YDA用

160×600

 

320×1200

YDA用

468×60

 

936×120

YDA用

320×50

 

×

640×100

YDA用

×

320×100

 

×

640×200

YDA用

×

1280×720

YDA用

×



6.YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)の成果を最大化するコツ

 

最後に、Yahoo!ディスプレイ広告で、成果を最大化する3つのコツを解説します。



6-1 静止画・動画の両配信が重要

 

動画広告は、クリエイティブの制作コストが高いので敬遠されがちですが、動画は情報量が多く、ユーザーの理解度を高めるのに便利な広告です。ユーザーが理解することで、好感や購買意向を高めてコンバージョン率(CVR)を引き上げることが期待できます。

 

Yahoo!JAPANが2021年6月に行った調査*によると、教育業界(スマートフォン)、金融・保険業界(パソコン)などでは、CVRが静止画よりも2倍以上あったことがわかりました。静止画、動画のいずれかを作成すると決めつけず、静止画も動画も作成するのがおすすめです。静止画と動画の両方のクリエイティブを配信することで、ユーザーのクリックやコンバージョンを、より網羅的に獲得できることが期待できます。それぞれの効果を見ながら、PDCAを回すのが最適と言えるでしょう。

 

*YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)における静止画 vs 動画の傾向



6-2 リターゲティング広告を活用

 

リターゲティング広告は、商品・サービスの購入や資料ダウンロードなど、アクションする可能性の高いユーザーへ配信できるWeb広告です。訪問履歴のあるユーザーに対して、一定期間後に広告を配信できます。ディスプレイ広告を最大化したい場合は、リターゲティング広告を活用するのがおすすめです。

 

自社と関わりのあるユーザーに対して広告運用ができるだけではなく、リターゲティングリストを作成し、リストを基に類似ユーザーを利用することで、ターゲットを拡大できます。類似ユーザーとは、リマーケティングリストのユーザー行動を基に、似たユーザーにディスプレイ広告を配信する方法です。類似ユーザーによって自社に興味を持ちやすいユーザーを見つけられるので、広告成果の向上が期待できます。

 

 

6-3 フリークエンシーキャップを設定する

 

フリークエンシーキャップ設定とは、1人のユーザーに対して、広告を何回表示するかを設定できる機能です。ユーザーの中には、繰り返しの広告によって「しつこい」「わずらわしい」と思うこともあるでしょう。何度も同じ広告を繰り返し見せることで抱かれる嫌悪感を避けるために、フリークエンシーキャップ設定を行います。自社の企業イメージにも関わるため、フリークエンシーキャップは必須の設定です。



7.まとめ

 

ディスプレイ広告の内容をはじめ、Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)の最新基礎知識、YDAとGDNの違い、YDAのターゲティングメニューや画像サイズを解説しました。YDAは、Yahoo!JAPANの各サービスを中心に、多くのYahoo!提携パートナーサイトに配信できます。YDAで成果を最大化するコツもご紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。

Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部

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