2024.10.21
2024.10.30
Instagram広告の費用相場は?課金方式・費用対効果を最大化させるポイントを分かりやすく徹底解説!
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Instagramは、月間アクティブアカウントが6,600万アカウントと、日本で3番目に利用者が多いSNSです。
女性利用者が多いことや、ビジュアルでの訴求がしやすいため、Instagram広告への出稿を検討する企業が増えています。
しかし、課金方式や広告費以外にかかるお金があるのか、よく分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、これから広告出稿を検討している方に向けて、課金方式や外注費用、成果を出す秘訣を解説します。
出稿するための費用の相場を知りたい方、広告で成果を出したい方は必読です。
Instagram広告とは?
Instagram広告とは、Instagram上に掲載できるSNS広告のことです。
ユーザーの一般投稿と同じようにフィードやリール、ストーリーズに広告を掲載することができます。
ユーザーの投稿の間に広告が挿入されるので、広告感が少なく自然な流れで見てもらうことができます。
InstagramとFacebookの運営元は同じMeta社が運用しているため、FacebookアカウントとInstagramアカウントを連携させることでFacebookにも広告を配信することができます。
Facebookのデータを使うことができるので、非常に精度の高いターゲティングができます。
Instagramのアクティブユーザー
Instagramの月間アクティブユーザー数は、世界で20億人、国内では約6,600万と非常に多くの人が利用しています。(2023年11月時点)
また、令和4年度の総務省の調査データによると、年代別のInstagram利用率では、10代が70%、20代が73.3%と比較的若い世代の利用者が多く、30代から60代と年齢層が上がるにつれて利用者が少なくなっています。
しかし、30代以降の年齢層でも4割以上の利用率となっており、若い年齢層だけでなく幅広い年齢層で利用されています。
画像引用元:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
使用状況
Instagramの1日の利用ユーザー数は5億に以上と言われています。
少なくとも67%が毎日Instagramのアプリを利用し、10代〜20代では80%毎日アプリを利用している状況です。
Z世代をはじめとして若年層の間で、Instagramは日常生活に欠かせないものだということが分かります。
画像・参照元:毎日新聞「[調査結果]Instagramユーザーの67%はアプリの利用頻度が「毎日」!10代~20代のユーザーでは80%が毎日利用(PR TIMES)」
Instagram広告の3つの成功事例
画像引用元:Instagram公式 成功事例
Instagram広告をうまく活用することで、多くの企業がブランドの認知度向上から売上の増加まで、素晴らしい成果を出しています。
ここでは、Instagram広告の3つの成功事例をご紹介します。
成功事例1:on
画像引用・参考元:Instagram 「on」
「on」は、スイスにあるスポーツシューズとスポーツウエアの会社です。
onは世界55か国で販売されており、最近日本でも人気があるブランドです。
onは、Instagram広告の「Advantage+ショッピングキャンペーン」を活用し、通常の広告キャンペーンと比較してコンバージョン単価を60%削減、費用対効果を4.7倍に増加させることに成功しています。
成功事例2:Tropicana(トロピカーナ)
画像引用元・参考元:Instagram「トロピカーナ」
「Tropicana」は、アメリカにある主にフルーツベースの飲料を販売する会社です。
Tropicanaは、InstagramとFacebookのフィードやストーリーズなどの広告配置にInstagramリールを加え、キャンペーンをおこないました。
そして、通常の広告と比べた場合に、ブランドの認知度やキャンペーンのパフォーマンスが向上するのかを検証するためのABテストを実施しました。
リール配置を追加した結果、費用対効果2.4倍向上、店舗売上1.1%増加、広告想起率1.4ポイント向上に成功しました。
また、ブランドの通常広告枠とリール動画を配信することで、延べ1,600万人にリーチしています。
成功事例3:Zala
画像引用元・参考元:Instagram「zala」
「zala」は、全世界に2040店舗以上を展開しているスペイン発祥のアパレルブランドです。
今欲しいトレンドアイテムをリーズナブルな価格で購入できるため、日本でも大変人気のあるファッションブランドです。
zalaは、より多くの人にリーチし、購入を促すために、Instagram広告の「Advantage+ショッピングキャンペーン」を行い、ABテストで広告の効果を検証しました。
結果、Advantage+ショッピングキャンペーンと通常のキャンペーンを組み合わせることで、通常のキャンペーンよりも購入数を1.5倍増加、費用対効果79%向上、購入単価37%削減に成功しています。
他にも多くの企業がInstagram広告で成果を上げています。
その他のInstagram広告の成功事例は「Instagram広告の費用相場は?課金方式・費用対効果を最大化させるポイントを分かりやすく徹底解説!」をご参考ください。
Instagram広告の費用相場(4つの課金方式)
Instagram広告には、4つの課金方式があります。
どの課金方式を設定するかは、「キャンペーンの目的」によって異なります。
自分で好きな課金方式を選ぶのではなく、キャンペーンの目的に応じて設定していきます。
ここでは、それぞれの課金方式と相場費用について解説していきます。
Instagram広告の課金方式は以下の4種類です。
課金方式 | 詳細 |
---|---|
インプレッション課金(CPM) | 広告1000回表示ごと |
クリック課金(CPC) | 1クリックごと |
動画視聴課金(CPV):ThruPlay | 1つの動画で15秒以上再生 |
動画視聴課金(CPV) | 動画再生2秒以上 |
そして、目的によって選択できる課金方式は以下の通りです
キャンペーンの目的 | 課金方式 |
---|---|
認知度 | CPMThruPlayCPV(2秒以上の継続的な再生数) |
トラフィック | CPMCPC |
エンゲージメント | CPMThruPlayCPV(2秒以上の継続的な再生数) |
リード | CPM |
アプリの宣伝 | CPM |
売上 | CPM |
※認知度、トラフィック、エンゲージメントは、3種類から課金方式を選択できますが、動画広告ではない限り、基本的にはCPMが選択されています。
1.インプレッション課金(CPM)
CPMは、広告が1000回表示されるごとに料金が発生する課金方式です。
Instagram広告のCPMの相場費用は、1インプレションにつき約0.2円〜0.6円程度です。
低コストで多くのユーザーにリーチできるため、自社の商品・サービスの認知拡大やブランディングを目的とした場合におすすめの課金方式です。
ただ、ウェブサイトへの誘導やアプリのダウンロードなど、ユーザーにアクションをおこしてもらいたい目的とした場合は、CPCがおすすめです。
2.クリック課金(CPC)
広告が1クリックされるごとに料金が発生する課金方式です。
費用相場は1クリックあたり約40円〜100円程度です。
CPMと比較した場合、コストが高くなりがちですが、ユーザーが広告をクリックしない限り費用が発生しないので、無駄なコストを抑え効率的に広告予算を使うことができます。
自社の商品購入やサービスの申し込みなど具体的なコンバージョン獲得を目的としたい場合に向いています。
3.動画視聴課金(CPV):ThruPlay
CPVは、広告動画が1再生後に費用が発生する課金方式です。
Instagram広告・Facebook広告では、「ThruPlay」と呼ばれています。
認知度やエンゲージメントを目的とした広告で利用できる課金オプションです。
ThruPlayの場合、一般的なCPVと異なり、動画が15秒以上視聴された場合のみ料金が発生する仕組みになっています。
そのため、コストに見合った成果を期待することができます。
費用相場は、1再生ごとに約4円〜10円程度です。
広告費用を無駄にしないように、質の高いクリエイティブを作成し、しっかりアクションにつなげていくように心がけましょう。
4.動画視聴課金(CPV):2秒以上の継続的な再生数
2秒の継続的な動画再生数は、認知度やエンゲージメントを目的とした場合に選択できます。
2秒以上の継続的な動画再生数が最大となるように広告配信されます。
2秒以上の継続的な再生数は、ユーザーの画面に動画の面積が50%以上表示され、動画が2秒以上継続して再生した時に課金されます。
Instagram広告の費用に影響を与える6つの要素
Instagram広告の費用は、以下のような6つの要素で大きく変動します。
- キャンペーン目的
- ターゲティングのボリューム
- 競合の多さ
- 関連性スコア
- 広告クリエイティブ
- 広告予算
それぞれの要素を詳しくみていきましょう。
1.キャンペーン目的
Instagram広告の費用は、以下のようなキャンペーン目的で大きく変動します。
- 認知度アップ
- トラフィック
- エンゲージメント
- リード
- アプリの宣言
- 売り上げ
具体的なアクションを促すコンバージョン(自社の商品購入やアプリのインストールなど)を重視したい場合は、費用が高くなる可能性があります。
的確なターゲット設定をし、確実にコンバージョン獲得につながる設定をする必要があります。
2.ターゲティングのボリューム
広告配信の対象オーディエンスの範囲が広ければ広いほど、広告を見てもらえる可能性は高くなります。
しかし、その分ターゲット以外のユーザーにも広告が配信されてしまう可能性があるので、広告費用が高くなってしまう場合もあります。
一方で、ターゲティングを絞るほど、親和性の高いユーザーに広告配信できるため、広告費を抑えることができます。
ターゲットとなるユーザーをピンポイントで狙い、広告の無駄打ちをなくすようにしましょう。
3.競合の多さ
競合の多さも広告の費用を変動させる大きな要素となってきます。
例えば、バレンタインやクリスマスなどのイベントシーズンに、それらのイベントに関連した商品を多くの企業が広告でアピールしたいため、広告の費用が増加する傾向にあります。
そのため、広告枠を獲得するために入札価格を高く設定しなければならないからです。
また、競合他社との入札合戦になった場合は、入札価格を調節するタイミングに注意が必要です。
競合他社に勝つためには、ターゲティング設定をしっかりし、広告のクオリティと関連性を上げていくことが大切です。
4.関連性スコア
関連性スコアは、ターゲットユーザーに対する広告の関連性の高さをしめす指標のことです。
関連性が高いほど、ユーザーの興味関心とマッチした広告と判断されるので、広告費を抑えることができます。
つまり、関連スコアを上げることで、効果的な広告配信や費用対効果の向上を図ることができます。
関連スコアを上げるには、具体的に以下の点に留意しましょう。
- ターゲティング精度を高める
- クオリティの高いクリエイティブを作成する
- ユーザーが価値を感じるような情報を提供する
5.広告クリエイティブ
Instagram広告では、ビジュアルが非常に重要です。
画像や動画はできるだけ高画質なものを使用し、商材に合わせた適切なフォーマットを選択しましょう。
また、鮮やかでカラフルな写真や動画や、ユーザーがパッと目を引くようなキャッチコピーを使用するなどの工夫が必要です。
インパクトが強く、ユーザーが興味関心のわく魅力的なクリエイティブを作成することで、コンバージョン率を高めることができます。
6.広告予算
Instagram広告では、予算の規模も広告の費用に影響を与える要素となります。
広告にかけられる予算が多ければ多いほど、よりユーザーにリーチでき、予算が少ないほどリーチできるユーザーの数は限られてしまいます。
また、リーチできるユーザーが少ないと、広告効果の最大化を図るのが難しくなる可能性があります。
なぜなら、機械学習が成果を出すためには、一定の学習期間と予算が必要とされているからです。
Instagram広告を運用する場合、まずは1ヶ月約10万円程度の予算を目安としてはじめてみることをおすすめしますが、あくまで目安なので、自社の事業規模に合わせた適切な設定予算をおこないましょう。
Instagram広告の費用対効果を最大化させる7つのポイント
- ターゲットを明確にする
- ハッシュタグを有効活用する
- 「自動入札」を活用する
- ABテストをおこなう
- PDCAサイクルを効率よく回す
- キャンペーン予算を最適化する
- クリエイティブを最適化する
1.ターゲットを明確にする
Instagram広告の広告費用は、基本的にインプレッション課金なため、ターゲットユーザーを拡大しても必要のない費用がかかるだけです。
Instagram広告のターゲティング精度は非常に高いため、ターゲットを明確にし、定めたターゲットにピンポイントで広告配信することで、より広告の効果を高めることができます。
ターゲティング設定は、ペルソナを設定し、年齢や性別などの基本情報だけでなく、職業やライフスタイルなど、できるだけ細かく、絞りながら設定していきましょう。
2.ハッシュタグを有効活用する
ハッシュタグをうまく活用することで、ターゲット層のリーチやエンゲージメント率の向上、競合他社との差別化をすることができます。
Instagramの「ハッシュタグ:#」とは、ユーザーがキーワードやトピックを検索するときに利用する機能のことです。
ターゲットとしているユーザーが利用しそうなハッシュタグを使用することで、より自社の商品に興味を持ったユーザーにピンポイントで広告配信でき、無駄な広告を抑えることができます。
自社の商品・サービス名のハッシュタグを使用することで、認知拡大やエンゲージメント率を向上することができます。
また、オリジナルのハッシュタグを使うことで、競合他社との差別化をすることができます。
3.「自動入札」を活用する
「自動入札」を活用することで、キャンペーンに適した入札額を自動調節することができます。
Instagram広告の自動入札機能は、目標設定に基づき、入札額を自動で調節してくれる機能です。
コンバージョンやリーチなどの目標を設定することによって、効率よく運用することができます。
4.ABテストをおこなう
複数のクリエイティブを作成し、ABテストを実施しながら、広告クリエイティブを改善していきましょう。
広告結果の分析から改善点をみつけ、より効果的なクリエイティブを模索していくことで費用対効果を高めていくことができます。
5.PDCAサイクルを効率よく回す
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(対策・改善)の4つのプロセスを繰り返し、目標達成や業務改善をおこなうフレームワークのことです。
これらのプロセスを実施し、継続的にサイクルを回していくことで、業務の改善や効果の維持をおこなうことができます。
6.キャンペーン予算を最適化する
Instagram広告には、「キャンペーン予算の最適化」という機能があります。
複数のクリエイティブを運用した場合、設定することによって、よりパフォーマンスの良い広告に優先的に自動調節で費用をかけることができます。
効果の低い広告の配信を少なくなくし、予算を効率的に使うことができます。
7.クリエイティブを最適化する
Instagram広告は、ビジュアルがとても重視されているSNS広告です。
広告の効果を高めるためには、使用する画像や動画の質に注意しましょう。
画像や動画はできるだけ高画質なものを使用し、商材に適したフォーマットを使用するなど、広告クリエイティブを最適化させましょう。
Instagram広告の費用・予算の設定方法
ここでは、Instagram広告の費用・予算の方法をご紹介します。
以下の手順にそって設定していきます。
1.広告マネージャから新規キャンペーンを作成。
2.広告セットを作成:課金方式を設定
3.広告セットを作成:配置の設定
1.広告マネージャから新規キャンペーンを作成
広告マネージャを開き、広告キャンペーンを新規で作成します。
管理画面の左上にある「+作成」をクリックします。
キャンペーンの目的を選択し、「次へ」をクリックします。
キャンペーン名、予算の最適化のオン・オフなどを設定していきます。
設定が完了したら、画面下にある「次へ」をクリックします。
2.広告セットを作成:課金方式を設定
広告セットの画面を開き、「広告名」下にある、パフォーマンスの目標を設定する項目のしたに表示されている「その他のオプション」をクリックします。
「課金対象」の右側にある「編集」をクリックします。
「課金対象」から課金方式を設定します。
3.広告セットを作成:配置の設定
課金方式を設定したら、画面を下にスクロールさせ「配置」の項目に移動します。
「手動配置」の項目にチェックをいれ、「Instagram」の項目のみにチェックを入れます。
「Facebook」「Messenger」「Audience Network」にはチェックを入れないようにしましょう。
以上で広告セットの設定は完了です。
「次へ」をクリックすると「広告作成」の画面へ移動します、
広告として配信するクリエイティブを作成していきます。
画像や動画をアップロードすることで広告を作成することができますが、Instagramで投稿したものをそのまま広告として利用することも可能です。
適切な予算設定をおこない費用対効果の高い運用をしよう!
Instagram広告の最低出稿金額は100円からなので、低額から広告運用を始めることができます。
しかし、予算が少なすぎると広告掲載の頻度が下がり、十分な成果が得られない可能性があります。
そのため、成果の高い運用をするためには、商材に合わせた適切な予算設定をすることが大切です。
適切な予算設定をするためには、Instagram広告の課金方式や費用相場などをしっかり把握しておきましょう。
また、商材に応じた適切なターゲティング設定、クリエイティブの最適化など、費用対効果を高めるための工夫も必要です。
適切な予算設定を行い、より効果的な運用を目指しましょう。
まとめ
本記事は、Instagram広告の相場費用や課金形態、費用対効果を最大化させるポイントを分かりやすく解説しました。
Instagram広告は、配信方法によって費用相場が異なります。
自社の商材に適した方法を選択することで、広告の効果を最大限まで発揮することができます。
Instagram広告の課金方式や費用相場などをしっかり理解し、費用効果の高い運用を目指しましょう。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
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