2023.9.14
2024.3.30
【Google広告のクリック単価 】相場の調べ方やクリック単価が高い時の対処法を徹底解説!
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今回はGoogle広告のクリック単価の相場の調べ方やクリック単価が高い時の対処法を紹介していきます!
今回はGoogle広告のクリック単価の相場の調べ方やクリック単価が高い時の対処法を紹介していきます!
Google広告とは
Google広告とは、Google社が提供するインターネット広告サービスです。
Google検索やYouTubeなど、Google社のプラットフォームに広告を掲載できます。
ユーザーが検索するキーワードやトピックを設定し、それを手がかりに広告を表示するため、ユーザーの興味関心を引きやすいのが特徴です。
Google広告には、主に3つのメリットがあります。
1つ目は、ターゲティング精度が高い点です。
Google広告では、ユーザーが検索するキーワードや興味関心に合わせて広告を表示できるため、ターゲティング精度が高められます。
たとえば、「化粧品」「男性」などのキーワードを設定すれば、美容に興味関心がある男性にアプローチしやすくなります。
「30代」などの年代を追加すれば、さらにターゲットを絞ったマーケティングが可能です。
キーワードを追加するほどターゲットを狭められますが、その分リーチできる人数が減るため注意が必要です。
さまざまなキーワードの組み合わせを試して、最適なターゲティングをおこないましょう。
2つ目は、広告の効果が測定できる点です。
Google広告の管理画面では、広告ごとの表示回数やクリック回数、コンバージョン率などの結果を一覧で確認できます。
それぞれの広告の結果を数値として見られるため、広告の良し悪しを簡単に評価でき、改善策を取りやすいのが特徴です。
たとえば、クリック回数が良好な広告は、広告自体の品質が高い可能性があります。
コンバージョン率が高い広告の場合は、広告をクリックしたあとに表示されるランディングページの完成度が高いといえるでしょう。
このように、広告ごとにその結果を数値として測定できれば、改善策が取りやすくなります。
3つ目は、費用対効果が高い点です。
費用対効果が高い理由は、Google広告がクリック課金制を採用しているためです。
クリック課金制は、ユーザーがクリックしてはじめて費用が発生します。
興味関心のないユーザーは、広告をクリックしないため余計な費用は発生せず、興味関心があるユーザーだけに費用を割り振れます。
Google広告のメリットを最大限に活用して、新規顧客の獲得や売上アップを図りましょう。
Google広告の種類
Google広告には、5つの種類があります。
種類 |
特徴 |
検索広告(リスティング広告) |
ユーザーがGoogle検索したときに、検索結果画面の上部や側面に表示される広告 |
ディスプレイ広告(GDN) |
ユーザーがGoogleのパートナーサイトを訪れたときに表示される広告 |
ショッピング広告 |
Google検索結果に表示される広告で、商品の画像・価格・在庫状況などの詳細情報を表示できる広告 |
動画広告 |
動画コンテンツの形式で配信される広告 |
アプリ広告 |
アプリをインストールしてもらいたいときに利用する広告 |
1つ目の検索広告は、リスティング広告ともいい、ユーザーが検索したキーワードに紐づけて検索結果ページに表示する広告です。
ユーザーが検索したキーワードに関連する広告を表示できるため、ユーザーの興味関心を引きやすい特徴があります。
2つ目のディスプレイ広告は、Googleのディスプレイネットワークに掲載する広告です。
ディスプレイネットワークとは、Googleが提携するウェブサイトやアプリに広告を掲載するネットワークを指します。
検索広告とは異なり、ユーザーがキーワード検索したときに表示されるのではなく、ユーザーがウェブサイトやアプリを閲覧しているときに表示されます。
ディスプレイ広告も、ユーザーが閲覧しているウェブサイトやアプリに関連した広告を掲載できるため、ユーザーの興味関心に合わせた効果的な広告配信が可能です。
3つ目のショッピング広告は、Googleで商品を検索しているユーザーに、商品画像や価格・在庫状況などの詳細情報を表示できる広告です。
ユーザーは一目で商品を比較検討しやすく、購入率の高める効果が期待できます。
4つ目の動画広告は、その名のとおり、動画形式で配信される広告です。
動画広告は、テキストや画像を使った広告よりも視覚的に訴求力があり、ユーザーの記憶に残りやすいのが特徴です。
5つ目のアプリ広告は、アプリキャンペーンともいい、Google検索やGoogle Play・YouTubeなどのGoogleの主要なサービスに掲載する広告をいいます。
アプリ広告の目的は明確で、アプリのインストールです。
5つの種類についてそれぞれの特徴を理解し、目的に合った最適な広告を選びましょう。
Google広告の課金方式
Google広告の課金方式は、3つに分類されます。
- クリック課金方式
- インプレッション課金方式
- コンバージョン課金方式
クリック課金方式は、もっとも一般的な課金方式です。
ユーザーが広告をクリックした回数によって費用が発生するため、費用対効果が高く、興味関心のあるユーザーだけに費用をかけられるのが特徴です。
インプレッション課金方式は、広告が表示された回数によって費用が発生します。
クリック課金制よりも費用は高くなりますが、広告の露出を高められるため、ブランドの認知度を向上させたい場合などに適しています。
コンバージョン課金方式は、広告をクリックしたユーザーが、特定の行動をおこなったときに費用が発生する方式です。
特定の行動とは、サイトへの訪問や電話・商品の購入など、広告主が設定した目標を指します。
コンバージョン課金方式もクリック課金方式と同じく、ユーザーが特定の行動を取るまで費用が発生しないため、費用対効果が高い課金方式といえるでしょう。
広告の目的がコンバージョンの獲得であればコンバージョン課金方式が適していますし、ブランドの認知度拡大が目的であればインプレッション課金制が適しています。
広告の目的に合った課金方式の選定が大切です。
Google広告のクリック単価
Google広告のクリック単価とは、広告がクリックされたときに広告主が支払う費用です。
クリック単価は、Cost Per Clickの頭文字をとってCPCと略されます。
クリック単価には、3つの種類が存在します。
計算値としての クリック単価 |
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クリック課金方式における クリック単価 (上限クリック単価) |
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実際のクリック単価 |
|
計算値としてのクリック単価は、広告を運用したあとに得られたデータによって計算される値です。
同じ広告費をかけてクリック数が増えれば、計算値としてのクリック単価は小さくなるため、広告の費用対効果は高いといえます。
クリック課金方式におけるクリック単価(=上限クリック単価)は、広告運用を開始するときに、広告主が設定する値です。
上限クリック単価は入札単価ともいい、広告が掲載される場所・広告の種類・広告の品質・ユーザーの検索キーワードなどによって異なります。
上限クリック単価はあくまでも最大金額であり、仮に200円に設定した場合、クリック単価は200円を超えません。
上限クリック単価の200円に対して、100円や80円など、Googleから実際に請求される金額を「実際のクリック単価」といいます。
本記事で取り扱うGoogleのクリック単価は、「実際のクリック単価」を指します。
Google広告のクリック単価の相場を調べる方法
クリック単価の相場を調べる方法は、次の2つです。
- Googleキーワードプランナー
- Yahoo!プロモーション(キーワードアドバイスツール)
2つのツールを使って、クリック単価の相場を調べる方法を解説します。
Google広告のクリック単価の相場を調べる方法1.Googleキーワードプランナー
Google広告の管理画面の最上部右側にある [ツールと設定] をクリックします。
[プランニング] > [キーワードプランナー] の順に選択してください。
キーワードプランナー画面を開くと、[新しいキーワードを見つける] と [検索のボリュームと予測のデータを確認する] の2つのパネルが表示されるので、後者を選びます。
中央にキーワードを入力するボックスが表示されるので、クリック単価の相場を調べたいキーワードを入力して、[開始する] をクリックしましょう。
複数のキーワードを入力するときは、1語ごとに改行するか、カンマで区切って入力してください。
[開始する] ボタンをクリックすると、入力したそれぞれのキーワードに対するクリック単価が表示されます。
表示される金額はあくまで推定であるため、参考値として捉えましょう。
Google広告のクリック単価の相場を調べる方法2.Yahoo!プロモーション
Yahoo!広告の管理画面にある [検索広告] タブをクリックします。
[ツール] > [キーワードアドバイスツール] の順に選択してください。
キーワードを入力するボックスが表示されるので、クリック単価の相場を調べたいキーワードを入力しましょう。
複数のキーワードを入力するときは、1語ごとに改行してください。
Googleキーワードプランナー同様、キーワードごとにクリック単価の推定値が表示されます。
Googleキーワードプランナー・Yahoo!プロモーション、2つのツールを使ってクリック単価の相場を知り、予算を検討するときの参考にしてください。
Google広告のクリック単価が決まる仕組み
Google広告のクリック単価は、競合広告主とのオークションによって決まります。
オークションの勝敗を左右するのは、上限クリック単価と広告ランクの2つの指標です。
上限クリック単価は上述のとおり、広告主が広告を運用するときに任意で設定する値です。
広告ランクは、オークションの度に計算され、おもに以下の6つの要素で決定します。
- 入札単価(=上限クリック単価)
- 広告とランディングページの品質
- 広告ランクの下限値
- オークションにおける競争力
- ユーザーが検索に至った背景
- 広告アセット・その他の広告フォーマットの効果
さらに、次の3つの要素も広告ランクに影響を与えます。
推定クリック率 |
過去のクリック数や表示回数、広告のフォーマットなどの要因から調整される |
広告の関連性 |
ユーザーが検索したキーワードや内容と広告の関連性 |
ランディングページの利便性 |
広告とリンク先webサイトの関連性や情報の透明性、操作性 |
引用:広告ランクについて
注目したいのは、検索キーワードと広告の関連性やランディングページの利便性など、広告の品質が広告ランクに影響を与える点です。
一般的にオークションというと、入札金額が最も高い入札者が勝ちますが、Google広告においては広告ランクも重要な要素です。
広告の品質を高めないと、お金を積むだけでは広告掲載は勝ち取れません。
広告主は、これらの要素をしっかりと把握し、適切なクリック単価で効果的な広告運用をおこなう必要があります。
クリック単価から入札金額・予算を決める方法
クリック単価から入札金額や広告予算を決めるには、3つの方法があります。
- 配信後に入札調整する
- 調査した相場で入札する
- 成果目標から算出する
それぞれの特徴を理解し、最適な入札金額・広告予算の決定に役立ててください。
クリック単価から入札金額・予算を決める方法1.配信後に入札調整する
実際に広告運用をやってみて、結果を見ながら入札金額を調整する方法です。
前項で解説したとおり、クリック単価は複数の要素が絡み合い常に変動しているので、実際の単価は配信してみないと分かりません。
配信後の結果として生データが得られるため、リアルで妥当性があるクリック単価を割り出せる方法です。
ただし、最初に設定する単価が低すぎると広告配信されない可能性がある点に注意しましょう。
クリック単価から入札金額・予算を決める方法2.調査した相場で入札する
GoogleキーワードプランナーやYahoo!プロモーションで調査した相場単価を参考にして入札金額を設定する方法です。
前項と同じく、相場よりも低く入札単価を設定すると広告が表示されない可能性があるため、相場よりも高めに設定しましょう。
注意点としては、入札単価を高くすればするほど、広告費用が高くなる点です。
全体予算を念頭に置きながら、無理のない単価設定をおこないましょう。
クリック単価から入札金額・予算を決める方法3. 成果目標から算出する
成果目標が明確な場合は、目標から算出して広告費を割り出す方法が有効です。
この方法は、過去に広告運用の実績があり、成果データをすでに持っている場合などに利用されます。
たとえば、以下の前提条件・目標設定がある場合の広告費用を算出します。
<前提条件>
- 商品を販売するための広告
- 商品の平均単価は1万円
- クリック単価は100円
- *CVR(Conversion Rate):2%
*CVR:広告をクリックしたユーザーのうち、コンバージョンまで至ったユーザーの割合。
CVR:2%で、50人が広告をクリックした場合、1人が商品を購入する計算。
<目標売上金額>
100万円
<広告費用>
100万円 ÷ 1万円 = 100個
100個 × 50人 = 5,000人( = 5,000クリック)
5,000クリック × 100円 = 50万円
目標売上金額を100万円に設定した場合、商品の平均単価が1万円であるため、目標を達成するには商品を100個売る必要があります。
CVRが2%の場合、1つの商品を売るには50人に広告をクリックしてもらわなければなりません。
商品を100個売りたいなら、5,000人のクリックが求められます。
クリック単価が100円の場合、広告予算は50万円となります。
過去のデータや前提条件が揃っており、明確な目標数値が決定している場合におすすめの方法です。
Google広告のクリック単価が高い場合の対処法
クリック単価が高い場合の対処法には、以下の3つがあります。
- キーワードを変える
- 上限入札単価を下げる
- 広告表示オプションを設定する
1つの方法に限らず組み合わせて実施できるため、クリック単価が高い場合には3つすべてを試してみましょう。
Google広告のクリック単価が高い場合の対処1.キーワードを変える
ビッグキーワードなど競争率の高いキーワードは、多くのユーザーにリーチできる半面、クリック単価が高くなりやすい特徴があります。
クリック単価を下げるには、ミドルキーワードやスモールキーワードへの変更を検討しましょう。
ミドルキーワードやスモールキーワードは、ビッグキーワードと比べて検索ボリュームが少なく、クリック単価は低下しやすくなります。
競合も同じ戦略を取った場合、検索ボリュームが少なかったキーワードが、ビッグキーワードに成り上がる可能性を秘めている点には注意が必要です。
クリック単価も上がる可能性があるため、定期的な見直しが必要でしょう。
Google広告のクリック単価が高い場合の対処2.上限入札単価を下げる
広告主が設定するクリック単価の上限入札単価を下げる方法です。
上限入札単価を設定しておけば、それ以上にはクリック単価は上がらないため、安心して運用できます。
クリック単価が落ち着いてくれば、様子を見ながら上限入札単価を微調整すればよいでしょう。
こちらの場合、上限入札単価を下げすぎると広告が表示されなくなってしまう可能性があるため、注意してください。
上限入札単価を大幅に下げるのではなく、段階的に下げていくようにしましょう。
Google広告のクリック単価が高い場合の対処法3.広告表示オプションを設定する
広告表示オプションとは、サイトリンクや電話番号・営業時間など、広告に追加できる情報を指します。
広告表示オプションを設定すればユーザーに詳細情報を提供できるだけでなく、広告の表示面積も増やせるため、広告のクリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
同じ費用に対する広告の効果を高められる可能性があり、経費低減に効果的です。
広告表示オプションは、追加費用なく利用できるため、漏れなく設定しましょう。
まとめ
今回は、Google広告の3つの課金方式の中から、クリック課金方式について解説しました。
クリック単価は、広告の入札金額と広告ランクで決定されるため、入札金額を高く設定すれば良いわけではありません。
広告ランクを高めるには、ユーザーの利便性などを含めた広告品質の向上が必要不可欠です。
本記事を参考にして、適切な予算で広告の上位掲載を狙ってください。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
私たちは現在の自分に甘んじず、チャレンジをすることで、お客様にプロとしての価値を提供いたします。常に知識・技術をアップデートし、お客様の成長に貢献してまいります。
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