Googleファインド広告とは?配信面や注意点まで徹底解説!
2022.4.19

Googleファインド広告という言葉を聞いたことがあるでしょうか?Web上でのユーザーの行動の多様化や、Cookie規制が強化された影響で、Googleファインド広告に対する注目が高まっています。
この記事では、Googleファインド広告で成果を出す秘訣や注意点を解説します。これから出稿したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.Googleファインド広告とは?
まずは、Googleファインド広告についてご紹介します。Googleファインド広告とはGoogle広告の一種で、その名の通りユーザーに発見してもらう広告です。YouTubeやGmail、Google Discoverなど、ユーザー数が多い媒体で配信できます。広告主は今まで以上に多くのユーザーにリーチ可能で、なおかつGoogleの機械学習がユーザーの動向を分析してくれるので、多くの潜在層・見込み顧客とつながることが可能です。
また、ユーザーはさまざまな場面で広告を「見つける」ため、広告に買わされた感覚が少なくなります。そのため、従来の広告よりも嫌悪感を抱かれにくい特徴があります。
2.Googleファインド広告とGDNとの違い
Google広告と聞くと、GDNを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。Googleファインド広告とGDNは、配信場所・ターゲティング方法・広告クリエイティブの3つの側面で異なるタイプの広告です。
2-1 Googleファインド広告とGDNとの違い①配信面
GDNは、WebサイトなどのGoogleアドセンス掲載面に配信されます。一方、Googleファインド広告は、Google Discover・YouTube・Gmailに配信されます。
2-2 Googleファインド広告とGDNとの違い②ターゲティング
ターゲティング方法は、大きく異なります。GDNは、Webサイトへの配信なので、Cookieベースでターゲティングされます。一方、Googleファインド広告は、YouTubeやGmailへの配信となるため、Googleアカウントベースでのターゲティングとなります。Googleアカウントに紐づいたターゲティングなので、ユーザーのデモグラフィック情報や行動履歴などの取得制度が高く、より質の高いターゲティングを行えるでしょう。
2-3 Googleファインド広告とGDNとの違い③クリエイティブ
Googleファインド広告のクリエイティブは、GDNのクリエイティブよりも種類が豊富です。GDNがバナー広告文のみという形式に対し、バナー形式・カルーセル形式・テキスト形式(Gmailの場合)の3つの形式で出稿できます。
3.Googleファインド広告の配信面
Googleファインド広告は、Google Discover、YouTubeホームフィード、Gmail(プロモーションタブ、ソーシャルタブ)の3つの媒体で配信可能です。それぞれの配信先の特徴についてご紹介します。
3-1 Googleファインド広告の配信面①Google Discover
Google Discoverとは、ログインしているGoogleアカウントでの行動や閲覧履歴を基に、ユーザーのニーズに合致する情報をGoogleがおすすめしてくれる機能です。表示される情報は、ユーザーの興味関心が高い記事が多いため、ユーザーの反応も良くなります。広告をGoogle Discoverに表示させる場合、親和性の高いユーザーへの配信となるため、訴求効果が高まることが期待できます。
3-2 Googleファインド広告の配信面②YouTubeホームフィード
YouTubeホームフィードへの配信は、Google Discoverと同様、フィード面(一覧画面)に広告が掲載されます。動画を探しているユーザーに対して、YouTube外への遷移を促す広告配信になりますが、ユーザーの興味関心に沿って広告配信してくれるため、一定の効果が期待できます。YouTubeホームフィード広告に配信するクリエイティブは、動画コンテンツに近づけると、よりユーザーの反応を引き出しやすくなるでしょう。
3-3 Googleファインド広告の配信面③Gmail:プロモーションタブ、ソーシャルタブ
Gmailのプロモーションタブ・ソーシャル面への配信は、それぞれのタブにテキスト形式で広告が掲載されます。通常のメールと同様に送り主とタイトルが表示され、クリックするとバナーが表示されます。ユーザーを広告遷移先のLPまで連れていくためには、メール一覧画面でのクリックと、メール内のバナークリックの2ステップが必要です。
ただし、課金形態がクリック課金(CPC)となるため、最初のクリックでユーザーを遷移させきれない場合でも、費用がかかる点は注意が必要です。
4.Googleファインド広告のメリット・デメリット
ここからは、Googleファインド広告のメリット・デメリットについてご紹介します。
4-1 Googleファインド広告のメリット
多くのユーザーにリーチできること、ユーザーへのリマーケティングに強いことがメリットです。それぞれについて解説します。
4-1-1 ユーザー数の多いGoogleのサービスへ配信可能
Google Discover・YouTube・Gmailなど、ユーザー数の多いGoogleサービスに広告を配信できます。スマートフォンやPCを使うユーザーであれば、3つのサービスのうち、少なくともいずれか1つのサービスは利用しているでしょう。これらのサービスで広告を掲載できる点を考えると、リーチできるユーザー層の広さはGDNより多いといえます。
4-1-2 検索連動型広告で狙えない層へのアプローチが可能
広告の出稿によって、検索連動型広告(リスティング広告)では狙えない層へのアプローチも可能です。Googleサービスへ広告配信することで、ニーズが高まらずに検索に至っていない潜在層へも情報を届けられます。また、ユーザーが「Googleで検索したキーワード」を基にしたターゲティングも可能です。自社の関連サービスに関心はあるものの、自社サービスの認知・購入に至っていないユーザーにアプローチできます。
4-1-3 YouTube広告のリマーケティングが可能
従来、YouTube広告を視聴したユーザーに対してリマーケティングできるのは、GmailとYouTube面だけでした。Googleファインド広告は、YouTube広告を視聴したユーザーに対してリマーケティングが可能で、自社への興味関心が高まっているユーザーに対して継続的にアプローチできます。
4-2 Googleファインド広告のデメリット
多くのメリットがある一方、デメリットもありますのでご紹介します。
4-2-1 配信面・デバイスの指定ができない
配信面・デバイスの指定ができないデメリットがあります。配信面の指定(YouTubeのみ配信のような設定)や、デバイスの指定(スマートフォンのみ配信のような設定)はできないので、その点は覚えておきましょう。設定できない項目は以下のとおりです。
- 個別単価設定を使用した入札戦略
- 広告配信方法
- モバイルデバイスターゲティング
- プレースメントターゲティング
- フリークエンシーキャップ
- 広告のローテーション
- コンテンツターゲット
コンテンツターゲットの設定や個別単価を設定した入札もできません。基本的には、Googleが自動的に最適化してくれる戦略に従うことになります。
5.Googleファインド広告の入稿までの流れ
広告の概要や、メリット・デメリットについてご紹介してきました。具体的なイメージがついたところで、広告を入稿するまでの流れについてご紹介します。
5-1 Googleファインド広告の入稿までの流れ①入稿規定
まずは、入稿規定について説明します。Googleファインド広告のクリエイティブには、「ファインド広告」と「ファインドカセーセル広告」の2種類があります。
それぞれの入稿規定は、以下のとおりです。
ファインド広告 |
ファインドカセーセル広告 |
|
---|---|---|
広告見出し(必須) |
全角20文字(半角40文字)以内 1クリエイティブにつき最大5つ設定 |
全角20文字(半角40文字)以内 画像クリエイティブに合わせて設定 |
説明文(必須) |
全角45文字(半角90文字)以内 1クリエイティブにつき最大5つ設定 |
全角45文字(半角90文字)以内 画像クリエイティブごとの設定不可 |
画像(必須) |
1クリエイティブにつき最大20枚設定 |
カード画像を2~10枚設定 |
画像サイズ |
【横向きの場合】 アスペクト比: 1.91:1 推奨サイズ: 1,200×628 最小サイズ: 600×314 最大ファイルサイズ: 5MB 【スクエア(正方形の場合)】 アスペクト比: 1:1 推奨サイズ: 1,200×1,200 最小サイズ: 300×300 最大ファイルサイズ: 5MB 【縦向きの場合】 アスペクト比: 4:5 推奨サイズ: 960×1,200 最小サイズ: 480×600 |
【横向きの場合】 アスペクト比: 1.91:1 推奨サイズ: 1,200×628 最小サイズ: 600×314 最大ファイルサイズ: 5MB 【スクエア(正方形の場合)】 アスペクト比: 1:1 推奨サイズ: 1,200×1,200 最小サイズ: 128×128 最大ファイルサイズ: 5MB |
お店やサービスの名前(必須) |
全角12文字(半角24文字以内) 1クリエイティブにつき1つ |
5-2 Googleファインド広告の入稿までの流れ②設定手順
続いて、設定手順をご紹介します。最初にキャンペーンの目的を選び、つづいてキャンペーンタイプからファインド広告を選びます。
ファインド広告を選択したら、具体的なキャンペーンの設定を行います。まずは、「地域」「言語」「単価設定」「予算」を設定します。
続いてはターゲットの設定です。ファインド広告は広告配信面を選べないため、配信先の絞り込みはターゲティング設定のみで行います。
ターゲット設定の「オーディエンスセグメント」>「カスタムセグメント」では、Google検索を基にしたターゲティング設定ができます。ここで自社の類似サービスを検索したユーザーを狙うことで、自社を認知していないユーザーにも広告配信が可能です。
ここからは、配信される広告を設定します。まずは「ファインド広告」の設定です。ご紹介した入稿規定に基づき、文章と画像を設置します。プレビュー画面が表示されるので、全体として違和感がないかなど、広告の印象も確認しましょう。
「ファインドカセーセル広告」も、入稿規定に沿って設定します。こちらも実際のYouTube画面でどのように表示されるのか確認できるので、見出しがどのように見えているかなどに注意しながら入力していきます。
これでGoogleファインド広告の設定は完了です。
Googleファインド広告の成果を出す秘訣
広告で成果を出すためには、いくつかのポイントがあります。ここからは、広告で成果を出すための秘訣をご紹介します。
見出しだけでも訴求できるコピーに
広告に設定する見出しは、見出しだけでも訴求できるコピーにすることが望ましいです。広告のフォーマットによっては、説明文の冒頭しか表示されないことや、説明文が全く表示されないことがあります。そのため、見出しだけでもユーザーにアピールできるコピーを設定しましょう。さらに、説明文自体が全文表示されないこともあるため、重要なコピーはなるべく先頭に記載するのが望ましいでしょう。
機械学習の最適化
Googleファインド広告では、機械学習による最適化が行われます。そのため、最適化に必要なデータが収集されるまでは、キャンペーンの変更を行わないようにしましょう。機械学習が進んだ現代のWeb広告の運用においては、最初に適切な見出しや説明文、画像などを設定したら、しばらくは放置することも重要です。
Googleファインド広告と他の広告を掛け合わせ
広告でより成果を出すためには、他の広告との掛け合わせも検討しましょう。ディスプレイ広告等でWebサイトに訪れたユーザーに対して、Googleファインド広告でリマケーティングしたり、YouTube動画広告で認知を広め、目的のサイトへ誘導すると有効的です。
運用の注意点
広告運用の際は注意点があります。成果を出すポイントは押さえつつ、注意点もしっかり意識しましょう。
クリエイティブの審査
Googleファインド広告のクリエイティブには、審査があります。Googleが定める禁止事項に触れないようにしましょう。
まず、タバコやアルコールなどの規制品、武器や犯罪などの暴力的な内容、ギャンブル関連のコンテンツは禁止されています。さらに、アダルトな内容や出会い系関連の情報、ネガティブな描写や画像も禁止です。また、ジャンルに限らず、クリック可能なボタンに見える要素を配置した画像、不鮮明・ゆがみ・トリミングが不自然な画像、自撮り画像も禁止されています。
まとめ
この記事では、Googleファインド広告の概要と、成果を出すためのポイントをご紹介してきました。
Googleファインド広告は、YouTube、Gmail、Google Discoverなど、利用者数が多いGoogleサービスに配信できる広告です。GDNでの広告配信以上に潜在層にリーチ可能で、ターゲティング精度も高いので、積極的に活用していくことが望ましいでしょう。
広告で成果を出すためには、広告担当者が設定する見出しや説明文、画像コンテンツなどのクリエイティブなども重要ですが、機械学習を上手く使っていくことも大切です。また、ディスプレイ広告やYouTube広告などと組み合わせることで、さらなる効果も期待できます。ご紹介したポイントを参考にして、ぜひGoogleファインド広告を出稿してみてください。

私たちは現在の自分に甘んじず、チャレンジをすることで、お客様にプロとしての価値を提供いたします。常に知識・技術をアップデートし、お客様の成長に貢献してまいります。
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