「Googleのリスティング広告に興味があるけれど、出稿するやり方が分からないし不安…」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。そういう方のために、本記事ではGoogleのリスティング広告を出すメリットやデメリット、広告出稿の具体的な方法、広告を出す際のコツを詳しく解説します。
目次
1. リスティング広告とは
リスティング広告とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードと連動し、検索画面にテキストで表示する広告のことです。ユーザーが検索する際のニーズに合わせて広告が表示されるため、商品やサービスに強い興味を持つユーザーに対して、確度の高いアプローチが可能です。
2. リスティング広告の特徴
通常はWebサイトの立ち上げ後、検索エンジンで上位に表示されるためには半年以上の期間がかかります。リスティング広告であれば、配信日から広告が上位に表示されるため、広告の効果をすぐに得られます。配信の開始時期や予算などを自由に設定できる機能を備えており、広告に不慣れな方も気軽に始められます。
3. リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットを見ていきましょう。大きくは以下の5点が挙げられます。
- 精度が高い
キーワードを指定し効率的に配信を行うため、興味や関心が強いユーザーへのアプローチがしやすいと言えます。商品やサービスの購入、問い合わせにつなげやすいため、広告を出稿する効果は高くなります。
- 即効性がある
広告配信までにかかる時間が短く、効果をすぐに確かめられます。管理画面からリアルタイムに変更内容が反映できるため、時間を無駄にする心配がありません。
- 自由度が高く調整しやすい
広告文やキーワードの内容を誰でも自由に作成でき、後からの調整もしやすいため、運用がしやすい点もメリットのひとつです。
- 低予算から始められる
ユーザーにクリックされた分だけ費用が発生する仕組みのため、従来のマス広告などに比べても大幅に予算を抑えられます。運用しながら予算をコントロールできるため、柔軟な対応が可能です。
- 効果の分析や改善がしやすい
広告の成果を確認しやすいツールが豊富なため、効果の分析や改善がしやすい点もメリットです。配信しながら素早くPDCAサイクルを回せます。
4. リスティング広告のデメリット
リスティング広告のデメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
- 潜在層へのアプローチがしにくい
リスティング広告は、キーワードを検索したユーザーにしか広告を配信できない形式です。そのため、まだニーズが固まっておらずキーワード検索まで行き着かないユーザーへのアプローチは難しいと言えます。広範囲のユーザーに認知してもらうためには、ディスプレイ広告、SNS広告などの異なる形態の広告も検討した方が良いでしょう。
- 運用コストが継続的にかかる
リスティング広告は出稿したら終わりではなく、運用しながら効果を確かめ、継続的にPDCAサイクルを回す必要があります。設定項目の理解や調整には手間がかかるため、運用コストが継続的にかかると考えた方が良いでしょう。
- キーワードによっては単価が高くなる
リスティング広告はキーワードの単価がオークション形式で決まるため、成果に結びつきやすい人気の語句は競合も多くなります。
- 「広告」と明示されてしまう
一定数のユーザーは広告を避ける傾向があり、「広告」と明記されてしまうリスティング広告は逆効果になってしまう場合があります。
5. Googleリスティング広告のやり方
Googleリスティング広告は初心者でも運用しやすい仕組みが整っており、自社内で運用を行う、いわゆるインハウス化するケースも少なくありません。自社で運用を行えば、外注する場合と比べて費用を抑えられるほか、自社内に運用ノウハウを蓄積できるメリットがあります。自社で運用をする方法を見ていきましょう。
5-1. Googleリスティング広告のやり方1.Google広告のアカウントを作成する
Googleアカウント、Google広告のアカウントが無い場合には作成する必要があります。既に作成している方は次のステップに進んでください。
Google広告のアカウント開設には以下の情報が必要となります。
- Gmailアドレス
- 広告を出す記事・LPのURL
- 電話番号
- 住所
- 店舗やサービスの名称
- 銀行口座またはクレジットカード情報
Googleのアカウントを作成後にそのアカウントでログインし、Google広告のサイトを開きます。「今すぐ開始」というボタンをクリックして手順を進めましょう。
最初のページでは広告の主な目標を入力します。
スマートモードという、AIがキーワード選定や入札単価などの条件を提案してくれるモードで進める場合は、画面に表示されている4つのメニューの中から当てはまるものを選んでください。
- 電話問い合わせを増やす
- ウェブサイトでの販売促進や見込み顧客の獲得
- 店舗の来客数を増やす
- YouTubeで視聴回数とエンゲージメントを増やしましょう
もしキーワードや入札単価などを自分自身で設定したい場合は、ページ下部にある「エキスパートモードに切り替える」をクリックすることで、キーワードや入札条件を細かく設定できます。エキスパートモードに一度切り替えると、スマートモードに戻せないため注意してください。
エキスパートモードに切り替えた後、「キャンペーンなしでアカウントを作成」をクリックします。以下の情報を記入後に「送信」をクリックすると、Google広告のアカウント作成が完了します。
- 請求先住所の国
- タイムゾーン
- 通貨
5-2. Googleリスティング広告のやり方2.アカウント構成を考える
アカウント作成後はいきなりキャンペーンを作り始めるのではなく、まずどのようなアカウント構成にするか設計を行いましょう。
Google広告はアカウント、キャンペーン、広告グループという3つの要素が階層構造となっています。下記の図を参照してください。
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最下層の「広告」は実際に検索結果画面に表示される広告の内容、「キーワード」はユーザーが検索する語句になります。アカウント構成を考える際には、最下層から内容を固めながら徐々に上層を決定していくと、設計がスムーズに進みます。下記の手順でExcelやGoogle スプレッドシートなどに要素をリストアップしておきましょう。
- キーワードプランナーやキーワードリサーチツールなどを使って調査し、「広告」と「キーワード」をいくつか書き出す
- 類似するテーマの「広告」や「キーワード」を同じ「広告グループ」にまとめる
- 類似する「広告グループ」を同じ「キャンペーン」にまとめる
5-3. Googleリスティング広告のやり方3.キャンペーンを作成する
構成ができたらその内容に沿って登録作業を行います。登録作業は、アカウント構成の階層構造の上層である「キャンペーン」から順に設定していきます。
1.再びGoogle広告のサイトを開き、「今すぐ開始」というボタンをクリックしてGoogle広告の設定画面を開きます。メニュー左側の「キャンペーン」を選択し、青い丸に白字で「+」と記されているボタンをクリックします。
2.「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。
3.「キャンペーン目標の選択」の画面から、広告の目的に沿っているキャンペーン目標を選択します。ここでキャンペーン目標を選択せずに、キャンペーンの種類を決める画面に進めます。いずれかを選択して「続行」をクリックします。
4.表示される説明を参考にキャンペーンタイプを選択します。キャンペーンタイプには以下のようなものがあります。たとえば検索連動広告であれば「検索」、バナー広告であれば「ディスプレイ」など、適切なものを選択しましょう。
- 検索
- パフォーマンスの最大化(P-MAX)
- ディスプレイ
- ショッピング
- 動画
- ファインド
それぞれのタイプの詳細は、下記のリンクも参照してください。
参考:Google広告ヘルプ:適切なキャンペーン タイプを選択する
1.ビジネス目標の達成のために必要な方法を選択します。Webサイトで商品やサービスを購入して欲しい場合は「ウェブサイトへのアクセス」、電話の問い合わせや予約を増やしたい場合は「電話件数」など、自社に合ったものを選択しましょう。「コンバージョンアクションを作成」をクリックすると、ユーザーが広告をクリックした後の行動内容をトラッキングすることが可能です。Google広告のアカウント開設時に設定したメールアドレス宛に、設置方法を案内するメールが届くのでその内容に従って設定しましょう。
2.画面最下部でキャンペーン名を入力し、「続行」をクリックします。
5-4. Googleリスティング広告のやり方4.予算を設定する
予算と入札価格の設定を行う画面に進み、各項目を入力します。
「予算」には1日あたりの平均予算を入力します。入力欄の右横にも記載がありますが、ここで設定した金額はあくまで平均値です。実際の広告費用は、日によって入力金額を超過する可能性もありますので、注意して設定してください。初めてGoogle広告を利用する場合は、少額から始めることが推奨されています。
「入札単価」では入札の戦略を決定します。「重視している要素」は「コンバージョン」や「クリック数」などの選択肢の中から、重視するKPIを選択します。
5-5. Googleリスティング広告のやり方5.キャンペーンの設定を行う
続いてキャンペーンに関する設定を行います。4項目の設定を行ってください。
- 「ネットワーク」には「検索ネットワーク」と「ディスプレイネットワーク」の2種類があり、「検索ネットワーク」はテキスト型、「ディスプレイネットワーク」は画像型の広告を指します。検索結果にテキスト型の広告を表示するリスティング広告の場合は、「ディスプレイネットワーク」のチェックを外してください。
- 「地域」はデフォルトで「すべての国と地域」が選択されています。特定の地域に絞り込む場合は「別の地域を入力する」を選択し、ターゲット地域を入力します。
- 「言語」はデフォルトで「日本語」になっています。変更する場合は言語を入力してください。
- 「オーディエンスセグメント」はターゲットとするユーザーの属性、興味や関心、習慣などに応じたセグメントを設定することで、広告を表示させる対象を絞り込める機能です。セグメントの詳細は、下記のリンクも参考にしてください。
参考:Google広告ヘルプ:オーディエンス ターゲティングについて
5-6. Googleリスティング広告のやり方6.広告グループの設定を行う
キャンペーンの設定が終わったら、次の階層である広告グループの設定を行ないます。
作っておいたアカウント構成に従い、キーワードを入力します。入力欄外にも説明がありますが、マッチタイプを使ってキーワードを入力することで、広告の効果を高めることが可能です。マッチタイプには以下の3種類があり、キーワードが一致する範囲を設定できます。
- 部分一致
指定キーワードに関連するキーワードについて、広い範囲で広告が表示される
- フレーズ一致
指定キーワードと同じ意味を含む語句について、広告が表示される
- 完全一致
指定キーワードとまったく同じ意味をもつ語句に限り、広告が表示される
キーワード入力に続いて、広告文を設定します。
「最終ページURL」や「表示URLのパス」を入力後、広告見出しと説明文の候補が表示されます。「見出し」は3つ、「説明文」は2つまで設定が可能です。この「見出し」と「説明文」の内容は広告の成否を分けますので、誤字脱字がないようにするのはもちろんですが、ユーザーの期待に応えられる内容になるよう留意してください。具体的には下記のポイントに気を付けて設定します。
- 文字数を多くする
- 見出しには、できるだけキーワードを含める
- 説明文には、ユーザーが求める解決策や魅力的な提案を簡潔にまとめる
見出しと説明文を設定すると、画面右側に掲載イメージのプレビューが表示されます。
確認出来たら「完了」を選択して「次へ」をクリックしてください。
5-7. Googleリスティング広告のやり方7.広告表示オプションの設定を行う
広告表示オプションを設定すると、住所や価格、追加のリンクなどの多くの情報を、掲載広告の下に表示できます。広告の表示される面積が増えるため、ユーザーがクリックする確率が高くなる効果があります。広告表示オプションには「サイトリンク表示」、「コールアウト表示」、「電話番号表示」、「画像表示」など多くの種類があり、広告掲載を行なう目的に応じて選択すると良いでしょう。どの広告表示オプションを選択すべきかは、下記のリンクも参考にしてください。
参考:Google広告ヘルプ:Google 広告の広告表示オプションを選択する
5-8. Googleリスティング広告のやり方8.広告運用を開始する
最終確認画面でキャンペーンの内容を確認し、「キャンペーンを公開」をクリックすると入稿作業は完了です。Google広告側が広告内容に関する審査を行い、審査を通過すると掲載が開始されます。通常は1営業日以内に審査が完了します。
5-9. Googleリスティング広告のやり方9.運用成果を確認する
広告を出稿後は、効果を確認するために成果を計測します。広告の目的や数値目標を達成できているかどうかを日々確認し、改善が必要な場合には1日あたりの予算やターゲティングの範囲、検索キーワードを見直すなどの調整を行ないます。計測に用いられる指標には以下のようなものがあります。
- インプレッション数
広告が表示された回数を表します。インプレッションに関連する指標としては、他にもインプレッションシェア率やインプレッションシェア損失率などがあり、予算内で実際に広告を表示できた回数や予算不足で表示ができなかった回数を示します。インプレッションに関連する指標を用いて、1日あたりの予算などを調整します。
- クリック数・クリック率(CTR)
クリック数は広告がクリックされた回数、クリック率は広告表示に対するクリックの頻度を表します。クリック数やクリック率は広告の品質を表す品質スコアに影響します。
- 平均クリック単価(平均CPC)
平均クリック単価は、広告のクリック1回あたりの費用の平均額を表します。平均クリック単価が低いほど、少ない広告費で高い効果をあげていることになります。
- コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率は、クリックされた広告数に対して、商品購入や会員登録などの成果に結びついた数の割合(コンバージョンされた割合)を表します。
- 獲得単価(CPA)
獲得単価は「CPA(Cost Per Action)」ともいわれ、コンバージョン1件あたりの獲得にかかる単価を表します。獲得単価が低いほど、少ない広告費で高い効果をあげていることになります。
- 広告費用対効果(ROAS)
広告費用対効果は、広告費用に対して発生した売上の割合を表します。「ROAS(Return On Advertising Spend)」とも呼ばれます。
その他、Google広告の効果計測は下記のリンクも参考にしてください。
参考:Google広告ヘルプ:広告のパフォーマンスを確認する
6. Googleリスティング広告を代理店に依頼する場合
自社内でGoogle広告を運用するのは「気にするべきポイントが多すぎて難しい」「成果が上がりにくい」といった声もよく聞かれます。そういった場合は広告代理店に依頼すると、広告配信作業だけでなくその後の運用改善などもサポートしてくれます。中には、誘導先ページの改善提案や作成を請け負ってくれたりする代理店もあります。
代理店に依頼すると、自社内にリスティング広告に詳しい人材がいない場合でも、リスティング広告の効果を最大限に得られる可能性があります。Googleリスティング広告を代理店に依頼する場合はどのようにすれば良いかを見ていきましょう。
6-1. Googleリスティング広告を代理店に依頼する場合1.広告代理店を選ぶ
広告代理店と一口に言っても、会社によって得意な分野はさまざまです。また、会社の規模によっても態勢が異なります。自社の希望に添った提案をしてくれそうな会社を選択することが重要です。広告代理店を選ぶ際には下記のようなポイントに着目しましょう。
- 広告代理店の規模
大規模な広告代理店の場合、広告予算が少ないと比較的経験の浅い担当者がつく可能性が高くなります。その一方で小規模すぎる会社の場合、効果的な運用を行なうノウハウが十分でない可能性もあります。自社の広告予算に合った規模の広告代理店を選択しましょう。
- 業界実績
自社の業界に精通している担当者が在籍しているか、も重要なポイントです。業界ニーズをよく理解している担当者であれば依頼もスムーズに進みます。自社と同じ業界でGoogleリスティング広告を運用した実績が豊富であるかどうか、必ずチェックするようにしてください。
- 運用体制
運用体制は広告代理店によって異なります。すべての作業を広告代理店に委託する場合は、作業を分業する分業型と、専任の担当者が一人ですべての作業を担当する専任型の2つのタイプがあります。また、自社の広告運用担当者と代理店とが協業して運用していくインハウス支援型も人気です。
分業型は営業、運用、レポートなど作業別に担当者が分かれており、全体の作業量が多いケースに向いています。専任型は自社とのコミュニケーション、広告運用、レポート作成、改善提案、報告までを1人の担当者が行うため、依頼の意図を共有しやすいという利点があります。インハウス支援型は自社の広告運用担当者が運用しつつ、代理店からコンサルティングを行なってもらう形のため、社内にノウハウを蓄積しやすい点が特徴です。
それぞれの特徴を掴み、自社に合ったタイプの会社を選択しましょう。
- 初期費用や手数料
広告配信の準備にかかる初期費用や、運用の手数料は会社によってさまざまです。おおよその相場はありますが、自社の準備状況などによってもかかる費用は異なってくるため、適正な金額かどうかを確認しましょう。
6-2. Googleリスティング広告を代理店に依頼する場合2.打ち合わせを行う
Webフォームや電話で問い合わせを行なうと、まずは広告代理店から以下のような事項をヒアリングされるため、自社内であらかじめ内容をまとめておきましょう。まだ決められない事項がある場合は、打ち合わせを行いながら決定します。
- 広告の目的
- 取り扱い商品やサービス
- 訴求したい内容
- 想定しているユーザー層やターゲット
- 商圏エリア
- 広告開始予定日、期間
- 広告予算
- 誘導先ページのURL
- 目標とする顧客獲得単価、ROAS(広告費用対効果)
6-3. Googleリスティング広告を代理店に依頼する場合3.提案内容を確認する
広告代理店は、ヒアリングした内容を参考にしながら提案内容をまとめます。予算の比率や運用方針を細かくチェックし、妥当であれば正式に依頼や発注を行ないましょう。
6-4. Googleリスティング広告を代理店に依頼する場合4.広告入稿・配信開始を行う
契約後、広告代理店はアカウントの開設、入稿などの作業を実施します。作業にあたって確認事項が出てきた場合は、広告代理店からの連絡をもらって抜け漏れの無いよう打ち合わせを行いましょう。担当者とのやり取りがスムーズに進められるかどうか、対応に問題がないかどうかをチェックしてください。
6-5. Googleリスティング広告を代理店に依頼する場合5.レポーティング
広告代理店から運用実績の報告や改善提案などが盛り込まれたレポートが提出されます。月次や週次などレポートの頻度は会社によって異なりますが、事前に打ち合わせて決定したKPIの達成度を確認しながら、改善提案を受けてください。
7. Googleリスティング広告の費用対効果を高める方法
Googleリスティング広告の配信自体は難しいことではなく、配信後の運用や調整を継続的に行うことが大事です。配信した結果を分析し、課題を見つけてキーワードや広告の改善を行って効果を高めていくのが非常に重要な作業となります。
Googleのリスティング広告の費用対効果をどのようにして高めていけば良いか、そのポイントを見ていきましょう。
7-1. キーワードの範囲を絞る
キーワード数が多すぎると、自社の商品やサービスの購入に繋がらないようなユーザーへも広告が表示されてしまいます。キーワードは厳選し、コンバージョンの見込みが高いキーワードに絞り込むのがおすすめです。目安として最初は10個以内のキーワードから配信を開始し、PDCAサイクルを回していくと良いでしょう。
7-2. マッチタイプの活用
3種類のマッチタイプは先ほど解説しましたが、運用結果を数値で確認しながら、必要であればマッチタイプを変更するなどの調整を行ってください。
7-3. 除外キーワードを設定する
マッチタイプの活用と併せて利用したいのが除外キーワードの設定機能です。たとえば、マッチタイプを部分一致に設定した場合はキーワードの範囲が広くなるため、効果の薄いキーワードが含まれてしまう可能性があります。除外キーワードの設定を行うことで、特定の検索語句を広告の表示対象から外せます。たとえば以下のような場合が考えられます。
- 検索意図とマッチしないキーワード
例:「眼鏡」の販売をする会社のため、「水中眼鏡」や「双眼鏡」を除外
- 購入の可能性が低そうなユーザーが使用するネガティブなキーワード
例:「悪評」「退会」などのネガティブなキーワードを除外
コンバージョンが見込めないキーワードは除外キーワードに設定し、ニーズにあったユーザーにだけ広告が表示されるようにすると、費用対効果は高まります。
8. まとめ
Googleのリスティング広告は以下のような利点があり、初めて広告運用を行なう担当者にもおすすめです。
- 自社内で少額から始められる
- 比較的短期間で成果が確認できる
- 狙ったターゲットへのアプローチがしやすい
自社内で運用を行う場合も広告代理店に運用を依頼する場合も、広告の効果を日々計測し、改善を繰り返していくことが重要になります。リスティング広告をうまく運用しながら、自社のビジネスを拡大していってください。

私たちは現在の自分に甘んじず、チャレンジをすることで、お客様にプロとしての価値を提供いたします。常に知識・技術をアップデートし、お客様の成長に貢献してまいります。
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