広告表示オプションの設定とは?GoogleとYahoo!の違いや非表示も解説 - (株)GMSコンサルティング
広告表示オプションの設定とは?GoogleとYahoo!の違いや非表示も解説

広告表示オプションの設定とは?GoogleとYahoo!の違いや非表示も解説

2022.4.26

検索広告の広告文や説明文だけでは、文字数が少なく、商品やサービスの魅力を上手く伝えられていないのではないか、と考える担当者は多いでしょう。そこで、おすすめしたいのが「広告表示オプション」です。自社のサービスの訴求やアピールしたいことなどを広告の中に盛り込める、広告表示オプションの内容をはじめ、設定方法や表示されないときの対処法などを解説します。


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1.広告表示オプションとは

 

 

広告表示オプションとは、GoogleやYahoo!の検索広告の広告文の下に、リンクテキストや電話番号などを追加表示できる機能です。一般的に、検索広告の広告文は、広告見出しやタイトル、説明文が表示されます。広告表示オプションは、広告見出しやタイトル、説明文とは別に表示されるものです。

 

設定が必須ではないですが、広告の掲載範囲を広げられ、視認性やクリック率(CTR)の向上が見込めるので、活用するのがおすすめです。Google・Yahoo!共に、アカウント・キャンペーン・広告グループで広告表示オプションを設定できます。検索広告だけでなく、ディスプレイ広告や動画広告に表示されることもあります。

 

 

2.広告表示オプションを使用するメリット

 

広告表示オプションを使用する最大のメリットは、広告文や説明文だけでは訴求しきれないことをアピールできる点です。設定することで得られるメリットは他にもたくさんあるので、3つの大きなメリットを確認してみましょう。

 

 

2-1 広告ランクの向上

 

広告媒体側が、広告表示オプションを推奨している場合は、設定することで広告ランクが向上する場合があります。広告ランクとは、例えばGoogle広告の場合、広告の掲載順位や広告掲載の有無を決める要因となる指標です。入札単価や品質スコアなど、さまざまな要因を基にして計算されます。見込み効果も要素として考慮されるので、表示オプションを設定することで、広告ランクが向上が期待できます。

 

 

2-2 CVRの向上

 

CVR(コンバージョン率)とは、ユーザーがサイトが成果としている目的行動を取ったことを測る指標です。会員登録・資料請求・商品の購入などの目的を設定し、訪れたユーザーのうち目的行動を取ったユーザーの割合が、CVRです。広告表示オプションは、広告文や説明文以外にもさまざまな情報を掲載できるので、ユーザーがクリックする前に、多くの情報提供が可能です。情報提供することで、興味の無いユーザーのクリック数を減らせます。そのため、広告表示オプションに電話番号を表示させることで、すぐに電話を掛けるなどの目的行動に直結するアクションを促せるため、CVRの向上が見込めます。

 

 

2-3 CTRの向上

 

広告表示オプションは、広告文や説明文の下に表示されます。結果的に検索結果の画面占有率が増え、広告の視認性が高まるため、CTRが向上します。

 

 

3.広告表示オプションの設定方法

 

 

ここからは、設定方法をご紹介します。GoogleとYahoo!に分けて解説するので、参考にしてください。

 

 

3-1 Google

 

こちらでは、Googleのサイトリンク表示オプションを例に設定方法を解説します。

 

  1. 管理画面の左のタブから「広告と広告表示オプション」をクリックする
  2. 画面上方にある「広告表示オプション」をクリックする
  3. 「+」をクリックしプルダウンメニュから設定するオプションを選択する
  4. 広告表示オプションの設定範囲をアカウント以外に設定する場合は「追加先」から「キャンペーン」か「広告グループ」を選択する
  5. 広告表示オプションを追加する「広告グループ」または「キャンペーン」を選択する
  6. 設定に必要な項目を入力し「保存」をクリックする

 

Google広告について詳しく知りたい方はこちら

 

 

 

3-2 Yahoo!

 

こちらでは、Yahoo!のクリックリンクオプションを例に設定方法を解説します。

1.「広告表示オプション」のボタンをクリックする

2.オプションを選ぶ欄で「クリックリンクオプション」を選択する

3.「オプション一覧」を選択し「オプション作成」をクリックする

4.「1件ずつ作成」または「一括作成」を選択する

5.入力項目を入力し「作成」をクリック する

 

Yahoo!広告について詳しく知りたい方はこちら

 

 

 

4.各広告表示オプションの特徴

 

オプションには、さまざまな種類があります。また、GoogleとYahoo!では、使用用途や仕様が似ているものの、名称が違う場合があるので注意が必要です。こちらでは、種類が豊富なGoogleの広告表示オプションを中心に、種類を解説します。

 

 

4-1 サイトリンク表示オプション

 

サイトリンク表示オプションとは、広告として表示しているサイトリンクとは別のページを広告文の下に表示できる機能です。Yahoo!では「クイックリンクオプション」と言います。サイトリンクを複数表示できるので、訴求力の向上が期待できるだけではなく、ユーザーが目的に合ったサイトを選択できます。

 

 

4-2 コールアウト表示オプション

 

コールアウト表示オプションとは、広告文の下に商品やサービスの特徴など、テキストで情報を追加表示できる機能です。Yahoo!では「テキスト補足オプション」と言います。期間限定の特典情報などを表示できたり、広告文に入りきらない情報を補えます。コールアウト表示オプションのテキストは独立しているので、いつでも編集可能です。期間限定のセールや、限定の特典などのアピールに向いています。

 

 

4-3 構造化スニペット表示オプション

 

構造化スニペット表示オプションとは、ヘッダーに合わせて、商品やサービスの内容を補足できる機能です。Yahoo!では「カテゴリ補足オプション」と言います。ヘッダーは、下記の13種類から選択可能です。構造化スニペットは、半角25文字、全角12文字以内と文字数が決まっており、最低3個~最大10個の間で設定できます。

 

・ヘッダーの種類

おすすめのホテル・コース・サービス・スタイル・タイプ・ブランド・モデル・学位プログラム・周辺地域・設備・到着地・番組・保険の保障

 

 

4-4 価格表示オプション

 

価格表示オプションとは、広告の下に価格の情報、商品・サービスの詳細、説明文を表示できる機能です。最大で8つの商品やサービスを、カルーセル広告のように、スライドさせて表示できます。価格や商品詳細から、ユーザーを適切なページへ直接誘導できるので、CTRが大幅に高まる可能性があります。

 

 

4-5 住所表示オプション

 

住所表示オプションとは、会社や店舗の住所、電話番号、地図などを追加表示できる機能です。検索連動型広告、ディスプレイ広告のテキスト広告であれば、どちらにも掲載できます。表示できる内容は、以下の情報も含まれます。

 

  • 店舗までの距離とその市区町村(モバイル)
  • 店舗の住所(パソコン)
  • クリック可能な「電話」ボタン
  • 店舗の営業時間や電話番号、写真、ルートなどの情報がまとめられた詳細ページへのリンク

 

住所表示オプションを利用するには、Googleマイビジネスへの登録が必要です。ディスプレイネットワーク、YouTube動画広告、GoogleMapの検索結果などに表示される可能性もあり、ユーザーが関心を示しているときや、近くにいる場合に表示されます。Googleマイビジネス営業時間や店内の写真を使ってアピールできるので、実店舗を持つ場合は、活用しない手はありません。

 

 

4-6 電話番号表示オプション

 

電話番号表示オプションとは、スマートフォンなどのモバイル端末で広告が表示された場合に、タップできる電話番号や通話ボタンを広告の中に表示できる機能です。Yahoo!では「電話番号オプション」と言います。タップするだけで、電話をかけられる便利な機能です。広告主にとっては、ユーザーの利便性を高めることで、エンゲージメントが向上し、コンバージョン(CV)につながる可能性が高くなります。また、広告からの通話回数、発信者の市外局番などの詳細情報をレポートで確認可能できます。

 

 

4-7 画像表示オプション

 

画像表示オプションとは、広告全体やテキスト文の横に任意の画像を表示できる機能です。テキストだけでは伝えられない内容を視覚的に伝えられ、画像によって、広告に強い印象を与える効果があります。Googleでは、1×1のスクエア画像(必須)と、1.91×1の横向きの画像(任意)の2種類の画像をアップロードすることを推奨しています。

 

 

4-8 販売者評価広告表示オプション

 

販売者評価広告表示オプションとは、購入者の評価やレビューを表示できる機能です。購入を検討しているユーザーにとって大きな判断材料です。広告主にとっては、自社を賞賛するレビューを表示させることで、CVRやエンゲージメントの向上が期待できます。「5つ星評価」や「受け取った評価の数」を表示できるだけではなく、「評価の理由をハイライト表示」させることも可能です。自社商品やサービスが何かの賞を受賞した際は、レビューの引用許可が得られた場合、「○○賞受賞の××」のような訴求ができます。

 

 

4-9 リードフォーム表示オプション

 

リードフォーム表示オプションとは、ランディングページに遷移せずに、お問い合わせや資料請求ができる簡易フォームへのリンクを設置できる機能です。クリックすることでサイトに遷移せずに、ユーザーに対して、直接フォーム送信を促せます。ユーザーがGoogleアカウントを持っていて、ログインしている場合は、ユーザー情報が自動で入力されます。入力の手間が省けることで、利便性向上にもつながり、CV数アップも期待できる機能です。

 

 

4-10 アフィリエイト住所表示オプション

 

アフィリエイト住所表示オプションとは、複数店舗を展開して商品を販売している企業が、ユーザーに対して、自社商品を販売している最寄りの店舗を知らせる機能です。スマートフォンの場合は、住所だけでなく、店舗までのルートも表示させられるため、ユーザーの利便性向上にもつながります。住所表示オプションとは異なり、アフィリエイト住所表示オプションでは、Googleマイビジネスへ登録する必要がありません。

 

 

4-11 アプリリンク表示オプション

 

アプリリンク表示オプションとは、検索広告で表示されるサイトリンクとは別に、アプリをダウンロードするページリンクを表示できる機能です。アプリページは、AppStore、Google Playのどちらにも対応しています。ユーザーは、広告をクリックした先のサイトを見て判断した上で、アプリをダウンロードするのか、広告の内容を見てすぐにアプリダウンロードするかを選べます。ユーザーの端末に応じたリンクが表示されるので、iOS・Androidの両方に対応しているアプリであれば、広告表示オプションを必ず1つずつ作成しなければなりません。


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5.広告表示オプションの課金形態

 

 

広告表示オプションは、広告本体のクリックと同様に料金が発生します。課金形態は以下のとおりです。料金が発生しないケースもあるので、十分確認しておきましょう。

 

  • 広告が1回クリック(タップ)されると、1回分課金される
  • 1回の広告表示で、課金が発生するクリックは、広告本体と広告表示オプションを合わせて2回分まで
  • 3回目以降のクリックに対しては、料金は発生しない
  • 「販売者評価の広告オプション」部分のクリックに対しては、料金は発生しない
  • モバイルで「価格表示オプション」のプルダウンをクリックして、カルーセル展開した場合、料金は発生しない

 

6.GoogleとYahoo!の広告表示オプションの違い

 

各オプションの特徴でも解説したとおり、広告表示オプションには、さまざまな種類があります。GoogleとYahoo!では、共通する用途や仕様がありますが、名称が異なるので注意が必要です。また、Yahoo!に比べると、Googleは種類が多いです。それぞれの種類や名称の違いは以下のとおりです。

 

Google

Yahoo!

サイトリンク表示オプション

クイックリンクオプション

コールアウト表示オプション

テキスト補足オプション

構造化スニペット表示オプション

カテゴリ補足オプション

価格表示オプション

住所表示オプション

電話番号表示オプション

電話番号オプション

画像表示オプション

販売者評価広告表示オプション

リードフォーム表示オプション

アフィリエイト住所表示オプション

アプリリンク表示オプション

 

参考:Yahoo!広告参考:Google広告ヘルプ

 

 

6-1 自動化はGoogleのみ

 

広告表示オプションは、Yahoo!の場合は手動で設定しなければなりません。しかし、Googleの場合は、自動化に対応している広告表示オプションに限り、自動設定が可能です。その他は手動で設定します。自動化に対応している広告表示オプションは、以下のとおりです。

 

  • ・電話番号表示オプション(自動)
  • ・メッセージ自動表示オプション
  • ・動的サイトリンク表示オプション
  • ・動的構造化スニペット表示オプション
  • ・住所自動表示オプション
  • ・販売者評価表示オプション

 

7.広告表示オプションが表示されない原因

 

 

使用したい広告表示オプションが、表示されないケースがあります。ほとんどの場合は、エラーではありません。こちらでは、表示されない原因として考えられる2つのケースを解説します。

 

 

7-1 広告の掲載順位が低い

 

Googleの広告表示オプションの条件として、「広告の掲載位置と広告ランクが十分に上位である場合」があります。実際に、広告表示オプションが表示されている検索結果を見ると分かりますが、表示されているのは、大体上位1〜3位までの、掲載位置が上位の広告になっています。掲載位置が低い場合は、使用したい広告表示オプションが表示されないケースもあります。

 

 

7-2 広告ランクが低い

 

Googleでは、広告の掲載順位や広告掲載の有無を決めるために、広告ランクと呼ばれる指標を定めています。広告ランクは、入札単価、オークション時の広告の品質、広告ランクの下限値、オークションにおける競争力、ユーザーが検索に至った背景、広告表示オプションなどの広告フォーマットの見込み効果を使って算出されます。広告ランクが低い場合は、結果的に広告の掲載順位も低くなるため、表示されない原因です。

 

 

8.広告表示オプションで成果を出す秘訣

 

広告オプションで成果を出すには、広告文と同様に、広告効果の分析や改善が必要です。こちらでは、成果を出す2つの秘訣を解説します。

 

 

8-1 実績を確認する

 

まずは、成果の確認が大切です。成果は管理画面の「広告」内にある「広告表示オプション」から確認できます。ただし、表示される数値は、広告表示オプションが表示されたときの広告の結果です。広告表示オプション自体の結果ではありませんので注意しましょう。

 

例えば、サイトリンク表示オプションが表示されたときの広告のクリック数が100の場合は、サイトリンク表示オプション自体がクリックされた数ではなく、広告文またはサイトリンク表示オプションのいずれかがクリックされた回数と判断できます。

 

貢献度が高い広告表示オプションを確認する場合は、以下の手順での確認をおすすめします。

1.管理画面の左メニュー「広告と広告表示オプション」クリックする

2.「広告表示オプション」をクリックする

 

「SUMMARY」表示では、広告表示オプションの種類ごとの成果がまとめて把握できます。それぞれの詳細なデータは、各広告表示オプションをクリックするか、「TABLE」を選択すると確認できます。

 

 

8-2 成果の悪いオプションを改善する

 

貢献度が高い広告表示オプションを確認した場合、成果の悪いオプションを発見することがあります。成果の悪いオプションを見つけた場合は、直ちに内容を修正することが大切です。広告文と同様に、修正して数日だと成果が分からないので、一定期間様子を見て、実績を蓄積します。また、設定可能にも関わらず、未実施のオプションがある場合は、設定するのがおすすめです。サイトリンクを複数表示でき、訴求力の向上が期待できる「サイトリンク表示オプション」や、テキストで商品やサービス情報を追加表示できる「コールアウト表示オプション」は、ほぼ例外なく実施したほうが良いオプションです。実店舗展開しているのであれば、電話番号表示オプションや住所表示オプションは設定したほうが良いですし、アプリのプロモーションの場合は、アプリリンク表示オプションは必須と言えるでしょう。

 

 

9.まとめ

 

広告表示オプションは、広告文だけでは補いきれない、さまざまな情報を表示できる機能です。ユーザー側にとっても便利な機能が多く、広告主は画面占有率が上がることによって、CTRの向上も期待できます。課金対象にはなりますが、設定自体は無料で行えるので、ぜひ活用してみましょう。

 

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