2022.5.26
2024.10.1
【LINE広告】キャンペーンでできることを徹底解説!キャンペーン目的の種類や予算や最適化の設定方法など
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LINE広告を出稿する場合、「キャンペーン」を使いこなす必要があります。
配信する広告の目的や予算は、キャンペーンで設定するためです。
しかし、キャンペーンが広告の中でどのように位置づけられているのかや、具体的に何を設定したら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、広告のキャンペーン目的の種類や、予算の最適化について詳しく解説します。
LINE広告運用する方やキャンペーンを使いこなしたい方は、是非ご覧ください。
1.LINE広告とは?
LINE広告とは、メッセージアプリ「LINE」の関連サービスに配信する広告です。LINEは月間利用者数8,000万人以上、老若男女問わず利用しているサービスなので、LINE広告に出稿すれば、非常に多くの層にアプローチできると言えます。また、LINE広告はターゲティング精度も高いので、自社のターゲット層にピンポイントでの広告配信が可能です。広告を出稿するためには、「LINE公式アカウント」と「広告アカウント」の2つのアカウントが必要です。この記事で紹介する「キャンペーン」は、広告アカウント内で管理する出稿広告の基盤となる階層を意味します。
LINE広告について詳しく知りたい方はこちら。
1-1 LINE広告のアカウント構造
LINE広告は、広告アカウント内に複数の階層がある構造になっています。まず、一番上の階層が「キャンペーン」です。キャンペーンでは、広告の目的、出稿期間、上限予算、キャンペーン予算最適化の有無を決めます。
キャンペーンの下の階層は「広告グループ」と言い、ターゲット、広告配信先、入札単価や課金方式、日予算を決めます。
そして、一番下の階層が「広告」です。ここでは具体的な広告フォーマット(画像や動画、カルーセルなどの種類)、クリエイティブ、テキスト、遷移先ランディングページ(LP)・CTA(Call To Action)の設定を行います。
2.LINE広告のキャンペーン目的と種類
キャンペーンでは、次の7種類の目的を設定します。
・Webサイトへのアクセス
・Webサイトコンバージョン
・アプリのインストール
・アプリのエンゲージメント
・友だち追加
・動画の再生
・商品フィードから販売
・リーチ
広告出稿の目的に合わせて、最適なものを選択しましょう。ここから、それぞれの目的を詳しく解説します。
2-1 Webサイトへのアクセス
「Webサイトへのアクセス」は、自社のWebサイトへのアクセスを増やしたい場合に選びます。例えば、自社の認知度を上げたい場合や、Webメディアの購読者を増やしたい場合に最適です。出稿すれば、アクセス数を増やすように広告最適化が行われるため、比較的低単価で集客できるのが特徴です。
2-2 Webサイトコンバージョン
「Webサイトコンバージョン」は、Webサイト内でのコンバージョンを増やすための広告です。例えば、Webサイトからの問い合わせや資料請求を増やしたい場合や、ECサイトでの購入数を増やしたい場合に有効です。コンバージョン数を最大化させる自動入札のオプションを使えるので、広告予算を効率的に消化できます。
このキャンペーン目的を選択する場合は、Webサイト側でコンバージョンを計測するために、コンバージョンページに、「ベースコード」と「コンバージョンコード」の2つを設置しなければなりません。社内にWebサイトを操作できるスタッフがいない場合は、外部への委託が必要になるので、その点は留意してください。
2-3 アプリのインストール
「アプリのインストール」は、その名の通りアプリのインストール数を増やす目的のキャンペーンです。インストール数を最大化させる自動入札のオプションを利用できるので、インストール単価の見込みが立たない場合も比較的安心して配信できます。アプリのインストールを計測するためには、LINE広告にアプリを登録し、広告効果計測SDK(Software Development Kit|ソフトウェア開発キット」)と連携する必要があります。
2-4 アプリのエンゲージメント
「アプリのエンゲージメント」は、アプリ利用者にアプリの起動を促すのが目的です。休眠ユーザーに対して、クーポンの提供やキャンペーン告知を行えるため、プッシュ通知で掘り起こせないユーザーに対してアプローチしたい場合に活用できます。こちらもアプリの起動イベントを計測するために、広告効果計測SDKの導入が必要です。
2-5 友だち追加
「友だち追加」は、LINE公式アカウントの友だちを増やしたい場合に使います。友だちに対してはダイレクトにメッセージを送れるため、ユーザーと長期的なつながりを持ちたい企業は、このキャンペーンを利用しましょう。LINE公式アカウントが認証済みの場合に選択できるキャンペーンなので、利用したい場合は認証申請をする必要があります。承認までには時間がかかるため、配信スケジュールには余裕を持っておくことがおすすめです。
2-6 動画の再生
「動画の再生」は、動画の再生数を増やしたい場合に使うキャンペーンです。設定できる遷移先はWebサイトのみですが、自社商材やサービスをアピールする動画に使うと効果的です。また、動画の3秒再生数、100%再生数を最大化させる自動入札のオプションが使えます。
2-7 商品フィードから販売
「商品フォードからの販売」は、Webサイトへの訪問や、アプリを利用したユーザーが興味を示した商品の広告を表示するキャンペーンです。Web広告の種類では「ダイナミック広告」と呼ばれるタイプで、各ユーザーごとに最適な広告が自動的に掲載されます。商品フィードの準備・登録作業が必要なので設定に時間がかかりますが、費用対効果は良い広告です。
2-8 リーチ
「リーチ」はβ版で提供されているキャンペーンで、広告のリーチを増やすのが目的です。リーチとは、広告成果を測る指標の1つで、広告が到達したユーザー数を指します。「リーチ」では、フリークエンシー(同じユーザーに対して同じ広告が表示される回数)の上限設定と、リーチ数を最大化させる自動入札のオプションが利用可能です。
3.LINE広告のキャンペーンの設定方法
キャンペーンの設定方法は、まず、LINE広告アカウント内のキャンペーンタブで「+キャンペーンを作成」をクリックします。するとキャンペーンの
目的を選択する画面になるので、先ほどご紹介した7種類の中から、目的に合ったものを1つ選んでください。最後に、キャンペーン名などの基本情報、掲載期間、キャンペーン予算の上限と最適化の有無を設定したら完了です。
4.LINE広告のキャンペーンの上限予算の設定方法
続いて、キャンペーンの上限予算の設定方法をご紹介します。意図しない予算消化にならないよう、上限予算はしっかり理解しておくことが重要です。
4-1 キャンペーンの上限予算の設定方法は2種類
キャンペーンの上限予算の設定方法は、毎月区切る「月単位」と配信期間に沿った「全期間」の2種類あります。LINE広告の公式サイトに掲載されている事例を基に、ケーススタディをご紹介します。
配信期間:1/1~1/31、予算:100,000円で設定されたキャンペーンの場合
参考:キャンペーン予算について|LINE for Business
調整対象の場合は、超過費用は1度請求された後、マイナス調整が行われます。上記の表のように、「月単位」と「全期間」で超過分に対する扱いはほとんど変わりません。パターンにより、請求対象や請求タイミングが若干異なるので、それぞれの会社の経理担当者と相談することがおすすめです。
また、キャンペーン期間と予算を当月中に次月に変更すると、変更後の予算が適応されます。次月の設定で予算が変わる場合は、新たなキャンペーンを作るか、月が変わってから予算変更するようにしましょう。
5.LINE広告のキャンペーン最適化機能を利用し、成果を最大化
LINE広告には、キャンペーン予算を最適化する機能があります。最適化機能の利用で、効率的に予算を消化して成果を最大化できるので、必ず活用しましょう。
5-1 キャンペーン予算の最適化とは?
まずは、キャンペーン予算の最適化の概要を解説します。キャンペーン予算の最適化を利用すると、キャンペーン配下の広告グループのパフォーマンスに合わせて、キャンペーン単位で設定した日予算の消化が最適化されます。広告グループごとに設定する日予算ではない点に注意してください。広告グループごとに手動で予算設定や変更をしなくて良いので、少ない工数で最適な予算配分が可能です。
予算の最適化にはいくつか注意点があります。まず、最適化できる広告グループの上限は100個までです。複数の商材やサービスを扱っている企業の場合、広告グループが100以上運用されているケースもあるでしょう。そのような場合は、担当者の工数を考慮しながら、既に結果の出ている広告グループは手動のまま、結果が出ていない広告グループは最適化機能で自動化するなどの工夫がおすすめです。
また、予算最適化したキャンペーン配下の広告グループに、キャンペーン側と異なる入札戦略が設定されている場合、キャンペーン側の入札戦略が優先されます。さらに、手動入札の広告グループがある場合は、その広告グループは配信停止となる点も要注意です。
入札戦略に関わる注意点もあります。キャンペーンの入札戦略が「単価の上限なしで1日の予算消化を最大化」の場合は、「入札単価の設定方法(コンバージョン数の最大化を目的に自動で設定など)」と、「最適化の対象(コンバージョン、カスタムコンバージョンなど)」の内容が各広告グループで一致していなければなりません。
1日のうちに予算最適化のオン/オフを切り替えた場合は、請求方法に注意点があり、キャンペーンと広告グループで設定している日予算の合計のうち、金額の高い方が基準です。また、1日の途中で広告グループの配信を停止した場合でも、予算最適化がオンになっている場合は、キャンペーンと広告グループで設定している日予算のうち、高い方が基準で請求調整されますので注意してください。
技術的な注意点は、SKAdNetwork計測を適用している場合、日予算最適化の学習の最適化対象は外部SDK経由の実績のみです。iOS向けアプリに関する広告を配信している場合、ユーザーのプライバシー保護の観点からSKAdNetworkを利用している場合も多いので、あらかじめ技術者にどのSDKを使っているか確認しておきましょう。
5-2 利用条件
キャンペーン予算の最適化を利用するには、以下の3つの条件があります。
・キャンペーン配下の広告グループに手動入札の広告グループがないこと
・キャンペーン単位の設定予算が5,000円以上であること
・Talk Head View、リーチ&フリークエンシー、リーチ以外のキャンペーンであること
まず、予算最適化機能を使うためには、キャンペーン配下全ての広告グループ予算を自動化しなければなりません。Aの広告グループは自動、Bの広告グループは手動などと使い分けたい場合は、別キャンペーンとして作成する必要があるので注意してください。また、キャンペーン単位の設定日予算が5,000円以上でなければなりません。月単位で考えると、5,000円×30日=15万円の予算が必要です。毎月の広告予算が15万円以下の場合は、最適化機能が使えないことを覚えておきましょう。
5-3 設定方法
予算最適化機能の設定は、キャンペーン設定の「任意設定」から行います。「キャンペーン予算の最適化」の項目で「最適化する」を選び、「キャンペーン入札戦略」で入札方法を選びます。最後に、「キャンペーンの1日の予算」を5,000円以下にならないよう設定すれば完了です。
6.まとめ
LINE広告のキャンペーン、各種目的の概要や選び方、予算の最適化について解説しました。LINE広告には複数の階層があり、その中の1つがキャンペーンです。キャンペーンでは、広告の目的・出稿期間・上限予算・キャンペーン予算最適化の有無を設定するので、配信する広告の戦略を決める階層とも言えます。特にキャンペーンで選択する「目的」は、広告の方向性を決める重要なものです。あらかじめ、広告配信することでどのようなKPIを達成したいのか明確にし、最適な目的を選択しましょう。
キャンペーン目的の中には、「ウェブサイトコンバージョン」や「アプリのインストール」、「アプリのエンゲージメント」のように準備に時間がかかるものもあるので注意してください。キャンペーン予算は手動で管理できますが、LINE広告の最適化機能を使うことで、少ない工数で成果を最大化できます。利用には日予算が5,000円以上必要などいくつか条件がありますが、ぜひ利用してみてください。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
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