2024.7.3
2024.10.30
Instagramのカルーセル広告の入稿規定や作成方法を3つの事例とあわせて紹介
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Instagramのカルーセル広告とは?
カルーセル広告とは、スワイプで複数枚の画像が見れる広告のことです。
1つの投稿で最大10枚の画像/動画を表示できるため、多くの情報を伝えられます。
さらに、1ページごとにそれぞれの見出しとURLリンク(CTA)を設置できるので、複数の商品を掲載する場合におすすめです。
Instagramのカルーセル広告の配信面
Instagramのカルーセル広告は、通常投稿に紛れて表示されます。
・Instagramフィード
・Instagram発見タブ
・Instagramストーリーズ
・Instagramリール
4つの配信面に使用できます。
それぞれ特徴をまとめました。
Instagramフィード
フィードはInstagramアプリを開いたときに表示されるメインページです。
フォローしているアカウントの投稿と投稿の間に広告が表示されるので、スクロールして3~5投稿見ると、広告を目にすることになるでしょう。
表示内容は、タイムライン上で常に更新されます。
Instagram発見タブ
Instagram上で検索するときや、関連するおすすめ投稿をみるときに使用されるのが「発見タブ」です。
新しい情報を収集する目的で閲覧しているユーザーが多いので、情報量を伝えられるカルーセル広告とニーズがマッチする可能性があります。
Instagramストーリーズ
Instagramストーリーズにカルーセル広告を掲載する場合は、通常投稿を閲覧する感覚で、複数枚の広告を見進めてくれる可能性が高まります。
というのも、他の配信面は、横にスワイプする動作のハードルが高いからです。
よっぽど広告の続きを見たい場合以外は横にスワイプして見てもらえないことの方が多いはずです。
一方、ストーリーズは「簡単なタップで複数投稿を見る」つもりで閲覧されます。
複数のカードを掲載できるカルーセル広告のメリットを最大限に活かせるチャンスです。
Instagramリール
Instagramリールのタブでは、主におすすめのショート動画が表示されます。
カルーセル広告がリールタブで配信される場合、10枚の画像で入稿した広告も動画のように編集されます。
また、表示サイズも自動的にフルスクリーン(9:16/1080px×1920px)に調節されるので、留意しておくといいでしょう。
参照:Metaビジネスヘルプセンター
Instagramのカルーセル広告とその他掲載先の違い
カルーセル広告は、他の広告掲載媒体でも使用されています。
しかし、Facebook/Instagramのカルーセル広告には、3つの長所があります。
・並び順を自動で最適化してくれる
・複数のURLリンクを設定できる
・メインのフィードに表示される
他の広告媒体と比較した場合の特徴を下記にまとめました。
掲載先 | 掲載枚数 | 特徴 |
2~10枚(ストーリーズは最大3枚) | 並び順を自動で最適化できる設定がある。 複数のリンク先を設定できる。 メインのフィードに表示される。 | |
2~10枚 | 並び順を自動で最適化できる設定がある。 複数のリンク先を設定できる。 メインのフィードに表示される。 | |
2~10枚 | 並び順を手動で指定する必要がある。 複数のリンク先を設定できない。 | |
2~6枚 | 並び順を手動で指定する必要がある。 複数のリンク先を設定できない。 | |
LINE | 2~10枚 | 並び順を手動で指定する必要がある。 複数のリンク先を設定できない。 タイムラインやLINE NEWSに表示される(トーク画面には表示されない) |
Instagram/Facebookのカルーセル広告は、他の広告掲載先と比べても機能性に優れているでしょう。
具体的に、カルーセル広告の特徴とメリットを解説します。
Instagramのカルーセル広告|3つの特徴
カルーセル広告の特徴は3つです。
・複数の画像/動画を1投稿内でスワイプ表示できる
・画像ごとに見出しとWebサイトURLがつけられる
・画像や動画の順番が自動配信で最適化される
それぞれ解説します。
参考:Meta広告ガイド
複数の画像/動画を1投稿内でスワイプ表示できる
カルーセル広告は、画面をスワイプするだけで複数の画像/動画をまとめて閲覧できます。
メリットは、1つの商品サービスについて、複数の特徴を伝えたり、複数の商品をまとめて掲載できることです。
手順や商品の使い方の詳細を記載することで、購買意欲が高いユーザーの「知りたい」ニーズに対応できます。
画像ごとに見出しとWebサイトURLがつけられる
カルーセル広告では、最大10枚の投稿それぞれのカードで「見出し」「説明」「リンク」「CTA」の設定が可能です。
そのため複数の情報をまとめて届けたい場合に有用です。
類似商品を並べてチェックしたいというニーズがある、ファッション関連商品や美容関連商品などは特に相性がいいでしょう。
複数のセレクトアイテムの情報を1つの広告でまとめて提供できます。
画像や動画の順番が自動配信で最適化される
Instagramのカルーセル広告には、複数枚のなかから、1番パフォーマンスの高いカードを自動で最初に表示できる機能があります。
最初のカードでユーザーの興味関心を惹きつけることで、広告を見てもらえる可能性が高くなるでしょう。
そのため、自動最適化の機能はとても便利です。
反対に、並び順を指定して固定したい場合は、配信設定時に[一番パフォーマンスが高いカードを自動的に最初に表示]項目でチェックを外す必要があります。
Instagramのカルーセル広告|3つの活用シーン
カルーセル広告の特徴をふまえて、具体的なカルーセル広告の活用シーンを3つ紹介します。
それぞれチェックしていきましょう。
参考:Meta広告ガイド
流れや手順を複数枚の画像で説明
カルーセル広告を活用すると、特定の商品の使い方や、手順を説明できます。
例えば、使用方法を知りたいというニーズがある製品や、機能が多い商品の広告を配信する場合に適しているでしょう。
製品の使用イメージがしやすくなるはずです。
プロセスを紹介することで、より多くの情報を提供できます。
複数の商品をカタログのように配信
カルーセル広告は、それぞれ商品ページをもつ複数の商品を紹介するのに適しています。
例えば、多数の商品を取り扱うECサイトの広告を配信する場合におすすめです。
売れ筋商品をまとめたり、キャンペーン商品をまとめて掲載できます。
広告の閲覧時間を伸ばせたり、ユーザーの選択肢を増やせる可能性があります。
ストーリー性のある広告を作成
複数の画像/動画を使用して、魅力的なストーリーを伝えることができます。
例えば、商品サービスについて必要性を感じていないユーザー層へ広告を届けたい場合におすすめです。
特に、Instagram広告では、スキマ時間に普通にSNSを閲覧しているユーザーに、まずは商品サービスに興味を持ってもらう必要があります。
ストーリー性のある広告は、広告感を抑えながらメリットを自然な訴求でアピールしたいときに適しています。
Instagramのカルーセル広告の入稿規定
カルーセル広告の入稿規定をまとめました。
投稿フィード用に作成するか、ストーリーズ/リール用に作成するかで推奨サイズが異なることに注意が必要です。
また、投稿フィードの場合は最大10枚掲載可能ですが、ストーリーズに掲載する場合は、3枚までしか投稿できません。
カルーセル広告を作成するときは、配信面とあわせて検討するといいでしょう。
参考:Metaビジネスヘルプセンター
Instagramのカルーセル広告の費用
カルーセル広告をはじめとする、Instagram/Facebook広告は、最低でも月3~5万円ほどの予算を目安にするといいです。
ただし、広告にかかる費用は、課金形式などで変動します。
課金形式には、
・CPC課金(クリック課金)
・CPM課金(インプレッション課金)
の2種類があります。
掲載先 | 費用目安 |
CPC課金:40~100円/1クリック CPM課金:500~1000円/1000表示 | |
CPC課金:100~200円/1クリック CPM課金:500~1000円/1000表示 |
※CPC課金(クリック課金)とは、広告が1クリックされるごとに課金される形態のことです。通常は、広告に興味のないユーザーは広告をクリックしないので、広告の費用対効果を高めたい場合に多く利用されています。
※CPM課金(インプレッション課金)とは、広告が1000回表示されるごとに課金される形態のことです。広告に興味がないユーザーにも表示されることがあるので、認知拡大や購入済みユーザーに対して広告を広く配信する場合に多く利用されています。
また、課金方法は、キャンペーン目的によってどちらが適用されるか決まります。
なお、InstagramとFacebookは、どちらもMeta社が運営する広告掲載媒体ですが、広告にかかる費用に差がでる場合があるでしょう。
というのも、ユーザーの特性や、広告掲載枠の量が異なるためです。
とはいえ、ここで記載した費用相場はあくまで参考程度に留めてください。
正確には、成果目標から費用を算出する必要があります。
まずはテスト配信で、コンバージョン1件を獲得するのにかかった費用のデータを出すのがおすすめです。
詳しくは、Facebook広告の費用について詳しく解説!をご参照ください。
Instagramのカルーセル広告の設定方法
Instagramカルーセル広告は、Instagram広告の種類(フォーマット)の1つです。
また、Instagram広告は、Facebook広告と同じ管理画面で設定するということを覚えておくと、迷わずに設定できます。
設定方法は、通常のFacebook広告を作成する手順とほとんど変わりません。
手順①:広告マネージャーを開いて、[+作成]から広告キャンペーンを作成する
手順②:広告セットを作成する
手順③:配信先をInstagramに指定したい場合は、広告セット[配置]で[Instagram]にチェック
手順④:広告設定の[フォーマット]で[カルーセル]を選択してカードを追加する
手順⑤:すべての設定が終わったら公開をクリック
これでカルーセル広告の入稿は完了です。
あわせて読む:Facebook広告を配信する手順
Instagramのカルーセル広告の成果を確認する方法
カルーセル広告は、それぞれの投稿ごとに結果を確認できます。
成果データを活用する手順を解説します。
手順①:広告マネージャーを開く
広告マネージャーを開いて、ドロップダウンメニューから[カルーセルのエンゲージメント]を選択
手順②:カードごとの成果指標を確認する
ドロップダウンメニューをクリック。
[アクション]を選択して[カルーセルカード]をクリックします。
これで、複数枚のなかでどのカードのパフォーマンスが高いか把握できます。
参考:Metaビジネスヘルプセンター
Instagramのカルーセル広告で成果を出す3つのコツ
カルーセル広告と合わせて活用することで、広告の成果アップが期待できる機能を3つ紹介します。
それぞれチェックしてみてください。
アンケート機能を活用する
成果を上げるコツとして、おすすめなのがカルーセル広告内でアンケート機能の活用です。
ユーザーに質問を投げかけたり、ユーザー参加型の診断を取り入れることで、広告の反応率が高くなるでしょう。
コンバージョンの設定も、診断参加やメールアドレス取得にすることで相乗効果が期待できます。
ショッピング機能を追加する
ショッピング機能を使うと、商品ページの閲覧や商品購入までの手順がスムーズです。
Webサイトに遷移しなくても、Instagram上で完結できるので、ユーザーの利便性が向上します。
しかし、ショッピング機能を追加するには審査が必要です。
ショップ利用の設定方法はInstagram公式をチェックしてみてください。
カタログ機能の設定をする
Instagram広告には、事前に商品のアイテムをカタログ登録できる[Meta Advantage+カタログ広告]という機能があります。
カタログを設定すると、複数の商品を追加したり編集する手間が省けるだけでなく表示する商品をユーザーに合わせてパーソナライズしてくれる設定も可能です。
表示形式はカルーセルに指定できませんが、AIが自動で最適化して配信してくれるのがメリットです。
AIが成果パフォーマンスの高い広告を自動配信するので、良い結果が期待できます。
関連記事:【広告運用者必見】Facebook Advantage+カタログ広告とは?
Instagramのカルーセル広告の制作ポイント
複数枚で1まとまりのカルーセル広告ならではの、作成ポイントが3つあります。
・スワイプを促すデザインを作成
・CTAのテキストを複数設定する
・2枚目以降の表示順に気をつける
それぞれチェックしていきましょう。
スワイプを促すデザインを作成
カルーセル広告を作成するときは、複数枚の広告をスワイプして見たくなる工夫が必要です。
続きが気になる内容を作成できるのが理想的ですが「スワイプを促す矢印」を設置するだけでも有用でしょう。
例えば、色を変えて矢印を設置したり、イラストを配置して目立たせるだけでも、次ページの存在をアピールすることができます。
目線がいくようなデザインを使用するのがおすすめです。
簡単にできる施策なのでぜひ取り入れてみてください。
CTAのテキストを複数設定する
広告で1番最初にユーザーの目を惹くのは「画像」などのイメージ要素ですが、クリックなどの反応を得られる広告を作成するにはテキストも大事です。
カルーセル広告では、カードごとに見出しやCTAのテキストを設定できます。
ユーザーが反応したくなるテキストを見つけるためにも複数パターン設定しておくのがおすすめです。
・今すぐ購入
・登録する
・詳しく見る
・特典を受取る
・お試しセットを申込む
・無料プレゼントを受取る
・無料セミナーに参加する
など、広告のキャンペーン目的に合わせたCTAを設置します。
アクションを取るハードルが高くなりすぎないようにするといいでしょう。
2枚目以降の表示順に気をつける
Instagram/Facebook広告のカルーセル広告は、1番パフォーマンスがいい投稿を自動で最初に表示できる機能があります。
しかし、2枚目以降の表示順は自動で変更されません。
そのため、並び順の設定には注意が必要です。
例えば、流れや手順を伝えるものでは、1枚目に完成後のイメージを掲載するなど工夫があるといいでしょう。
Instagramのカルーセル広告の活用事例
カルーセル広告が使用された3つの事例を紹介します。
チェックしていただくと、実際の運用イメージがつかみやすくなるはずです。
株式会社ツヴァイ
業界大手の結婚相談/マッチングサービスを展開する同社のキャンペーンでは、Instagramストーリーズのカルーセル広告を使用してクリック率が63%向上しました。
3枚のカードで、ストーリー性のある広告を作成したことで、多くのクリックにつながっています。
引用:Instagram for Business
株式会社ワンダーマーク
筆記用具や壁紙を販売するECサイトが実施したキャンペーンでは、写真と動画を組み合わせたカルーセル広告を作成しました。
この事例では、カタログのように商品を閲覧できるカルーセル広告のメリットを活かした結果、Webサイト訪問数が増えて売上が5倍になっています。
BASE株式会社
ECサイトとして国内最大級の規模を有するBASEが実施したキャンペーンでは、売上10%アップ、アプリケーションのダウンロード数3倍アップを達成しています。
こちらは、複数パターンのカルーセル広告を作成し、徹底的に成果検証を繰り返した成功事例です。
Instagramカルーセル広告に関するQ&A
Instagramカルーセル広告についてよくある質問をまとめました。
・うまく広告設定できない場合の対処法は?
・カルーセル広告の制作は外注したほうがいい?
・カルーセル広告と他のフォーマットの広告成果は差が出る?
それぞれQ&A形式で解説します。
うまく広告設定できない場合の対処法は?
カルーセル広告を配信面に設定できない場合、考えられる原因は主に2つあります。
・広告ガイドラインに抵触している(広告出稿申請が却下された)
・広告配信設定に不備がある申請が通らない場合は、ポリシーを確認して、広告内容を修正する必要があります。
関連記事:審査落ちの原因と対処法
広告配信設定を見直す場合は、キャンペーン目的が「エンゲージメント」になっていないか確認してください。
カルーセル広告は、エンゲージメント目的で広告を出稿できません。
参考:Metaビジネスヘルプセンター
カルーセル広告の制作は外注したほうがいい?
カルーセル広告の制作を外注すると、自社の手間が省けます。
カルーセル広告は、1つの広告で複数枚のカードを作成する必要があります。
そのため、制作工数も多く、全体の構成を考える手間もかかるのです。
制作費用はかかりますが、広告の制作に慣れているところに外注を検討するメリットはあるでしょう。
広告制作のご相談はこちら>
カルーセル広告と他のフォーマットの広告成果は差が出る?
画像や動画、カルーセルのどのフォーマットを使用するかは広告成果に影響します。
そのため、広告を運用しながら自社の広告に最適なフォーマットを見つける必要があります。
実際、広告代理店が広告を運用するときは、ABテストを繰り返しながら成果が高い広告を配信するのが一般的です。
広告の運用方法とABテストについて詳しく解説した記事をチェックしてみてください。
Facebook広告のABテストについて詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
参照:【2024年最新版】Facebook広告のABテストで集客に強い広告戦略|事例付きで手順を徹底解説
まとめ
この記事では、複数枚を1投稿で表示できるカルーセル広告について解説しました。
複数枚の制作が必要になるため、工数も増えますが、やり方次第では、かけた費用と手間以上の効果が期待できます。
本記事で紹介した、活用方法や活用シーンを参考に、採用を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、広告運用についてのご質問やご相談はお問い合わせください。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
私たちは現在の自分に甘んじず、チャレンジをすることで、お客様にプロとしての価値を提供いたします。常に知識・技術をアップデートし、お客様の成長に貢献してまいります。
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