2025.07.11
2025.7.11
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「Google広告の除外キーワード、設定方法がわからない…」
「マッチタイプの違いが複雑で、どれを選べばいいか迷う…」
このような悩みはありませんか?
本記事では、Google広告を運用する方向けに、除外キーワードの具体的な設定方法から、間違いやすいマッチタイプの違い、設定時の注意点までを解説します。
広告の無駄なクリックを減らし、費用対効果を高めたい方はぜひ参考にしてみてください。
除外キーワードとは、特定の検索語句を広告の表示対象から外すための設定です。
広告する商品・サービスに無関係な検索や効果の低い検索で広告が表示されないようにでき、無駄な広告費の消費を防げます。
例えば眼鏡を販売する場合、「水中眼鏡」や「双眼鏡」といった自社サービスと無関係な語句を除外キーワードに設定すれば、それらの検索では広告が表示されなくなります。
このように除外キーワードを活用することで、関連する検索のみに広告を出稿でき、広告の費用対効果を高めることができます。
Google広告の除外キーワードには、「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致(インテントマッチ)」の3種類のマッチタイプが用意されています。
それぞれ適用範囲や挙動に明確な違いがあり、目的に応じた使い分けが重要です。
ここでは各マッチタイプの特徴と、使い分けのポイントを詳しく解説します。
除外キーワードのマッチタイプは、指定した語句が検索語句に含まれているかどうかを判定するための仕組みです。
特にGoogle広告では、完全一致・フレーズ一致・部分一致の3種類が用意されており、それぞれ除外できる範囲や条件が異なります。
配信キーワードのマッチタイプと似ているようで挙動が異なる点も多いため、個別の特徴と動作を把握した上で正しく使い分けることが重要です。
ここからは各マッチタイプの特徴について、具体的な挙動や注意点を見ていきましょう。
完全一致の除外キーワードは、そのキーワードと完全に一致する検索語句に対してのみ広告を表示しないようにする設定です。
指定したキーワードに別の単語が付け加わったり語順が変わったりした場合には広告が表示される可能性があり、除外の範囲は非常に限定的です。
例えば、除外キーワードに完全一致で「白いギター」を登録すると、「白いギター」という検索は除外されますが、「白いギター 中古」といった他の単語を含む検索では除外されません。
このように完全一致は指定語句そのものだけを除外するため、最も絞り込みが厳しくピンポイントなマッチタイプと言えます。
フレーズ一致の除外キーワードでは、設定したキーワードと完全に同じ語順の語句が検索に使われた場合に広告を表示しないようにします。
たとえ検索語句に別の単語が含まれていても、除外キーワードのフレーズがそのままの語順で含まれていれば広告は表示されません。
一方で、除外キーワードの語順と異なる組み合わせの検索語句は除外対象にならず広告が表示されます。
例えば「ランニング シューズ」をフレーズ一致で除外設定した場合、「青 ランニング シューズ」のように語句が追加されてもそのフレーズが含まれる検索では広告は表示されませんが、「シューズ ランニング」(語順が逆)の検索では広告が表示されます。
このようにフレーズ一致は指定フレーズを含むあらゆる検索を除外できますが、語順が変われば除外されない点に注意が必要です。
部分一致(インテントマッチ)の除外キーワードは、設定したキーワードに含まれるすべての単語が検索語句内に含まれた場合に広告を表示しないようにするものです。
語順は問わず、複数語から成る除外キーワードのうち一語でも欠けている場合は広告が表示されます。
例えば、「ランニング シューズ」を部分一致で除外設定した場合、「ランニング シューズ」「シューズ ランニング」「青 ランニング シューズ」といった両方の単語を含む検索では広告が表示されなくなります。
一方で、除外キーワードに含まれない語句を使った検索(例:「ランニングの靴」や「テニス シューズ」など)は除外の対象とならず広告が表示されてしまいます。
このように部分一致は設定した単語全てを含む広範囲の検索を除外できますが、類義語や表記ゆれまではカバーしないため必要に応じて個別に除外登録する必要があります。
除外キーワードのマッチタイプは、除外できる範囲が広い順にインテントマッチ(部分一致)>フレーズ一致>完全一致となります。
マッチタイプの選択を誤ると、除外し過ぎによる機会損失や除外不足による無駄クリックが発生し得るため慎重な選択が必要です。
特にフレーズ一致やインテントマッチは除外範囲が広く、関連する検索まで除外してしまう恐れがあるため、明らかに無関係な検索語句に対してのみ使用するのが望ましいでしょう。
初心者の方は、まず完全一致やフレーズ一致で除外設定を行い、除外キーワードの扱いに慣れるまでは安易にインテントマッチを使用しないことをおすすめします。
また、除外キーワードでは単数形・複数形や類義語が自動では除外されない点を踏まえ、必要に応じてそうしたバリエーションも個別に設定するよう心がけましょう。
Google広告における除外キーワードは、アカウント単位・キャンペーン単位・広告グループ単位の各レベルで設定できます。
以下では、アカウント全体に適用する方法と、キャンペーン・広告グループごとに適用する方法について解説します。
アカウント単位の除外キーワードを設定すると、その除外キーワードはアカウント内のすべての検索キャンペーンやショッピングキャンペーンに自動的に適用されます。
つまり、一度設定すればアカウント内の全キャンペーンで共通して不要な検索語句を除外できるため、管理の手間を減らすことができます。
設定方法としては、Google広告の管理画面で「管理者(ツール)」メニュー内のアカウント設定から「除外キーワード」を選択し、アカウント全体で除外したいキーワードを登録します。
例えば、特定の競合他社名や業界的に不適切な語句など、全キャンペーンで一律に除外したいキーワードがある場合はアカウント単位で登録しておくと良いでしょう。
なお、共有ライブラリの「除外キーワードリスト」を利用して複数のキャンペーンに共通の除外キーワードを一括管理することも可能です。
キャンペーンや広告グループ単位で除外キーワードを設定する場合は、まず除外キーワードの設定画面で「すべてのキャンペーン」または「特定のキャンペーン」を選択し、対象とするキャンペーンまたは広告グループを指定します。
次に、除外したいキーワードを1行に1つずつ入力して追加します。
設定を保存すれば、指定したキャンペーン/広告グループ内でそのキーワードを含む検索に対して広告表示が行われなくなります。
なお、新規キーワード追加時と同様に、除外キーワード追加時にも完全一致・フレーズ一致・部分一致のマッチタイプを選択することが可能です。
例えば特定のキャンペーンでのみ無効にしたい検索語句がある場合、そのキャンペーンの除外キーワードに登録することで、他のキャンペーンへ影響を与えずに不要な検索を除外できます。
キャンペーンや広告グループの目的に応じて、このように除外キーワードを適切な単位で設定しましょう。
除外キーワードリストを活用すれば、複数キャンペーンに共通のキーワードを一括管理でき、運用の手間を大幅に削減できます。
ここでは、リスト作成手順と、効率的なキーワード選定のポイントについて解説します。
Google広告では、除外キーワードリストを作成することで複数のキャンペーンに共通の除外語句を一括で管理できます。
作成手順は以下の通りです。
2.新しいリストを作成し、除外語句を1行ずつ入力
3.作成したリストを特定のキャンペーンへ適用
例えば、「就職」や「無料」といった全体で不要なワードを1回の設定で一括反映できます。
この仕組みを活用すれば、除外ミスや管理の手間を大幅に減らすことが可能です。
効果的な除外キーワードを選定するには、過去の検索語句レポートを定期的に確認し、成果に結びついていない語句を洗い出すことが重要です。
たとえば「安い」「無料」「採用」などの語句は、ビジネスモデルによっては無駄なクリックにつながりやすいため、除外対象にしやすい傾向があります。
また、誤変換や俗語も考慮するとより精度の高い除外が可能です。
キーワード設計の際には、「誰に広告を届けたくないか?」という逆転の発想が有効です。
除外キーワード設定時は、検索意図とのズレや表記の違いによる機会損失を避けるため、いくつかの注意点を押さえる必要があります。
ここでは代表的な注意点とその対処法を紹介します。
検索語句の分析は、少なくとも1週間以上のデータ蓄積が必要です。
短期間のデータで判断すると一時的なトレンドや偶発的な語句で判断してしまい、精度の低い除外になりがちです。最低1週間〜1ヶ月の分析期間を確保しましょう。
設定キーワードと検索語句は別物です。検索語句を確認することで、思わぬニーズやノイズが見つかります。
両者の違いを理解し、検索語句ベースで除外設定を行いましょう。
Google広告では、除外キーワードには同義語や誤表記が自動では除外されません。
たとえば「車」と設定しても「くるま」「自動車」は除外されないため、複数パターンを個別に登録する必要があります。
単語だけを見て機械的に除外設定すると、検索者の意図とずれた判断をしてしまう場合があります。
たとえば「レビュー」とあると情報収集と見なされがちですが、購入直前の比較行動の可能性もあります。
検索意図の裏を読む視点が重要です。
除外キーワードには使用できない記号があります。たとえば「+」や「|」などの特殊文字を含むと、エラーになることがあります。Googleの公式ヘルプで事前に確認しましょう。
Google広告では、17語を超える検索語句は除外キーワードとして登録できません。
これはスパム的な検索やノイズ語句を対象とする際に問題になるため、該当する場合は語数を減らすか、他の手法と組み合わせましょう。
単に除外設定するだけでは不十分です。広告効果を最大化するには、継続的な分析と柔軟な改善が必要です。ここでは実際の運用に役立つ3つのテクニックをご紹介します。
意図しない表示が多く発生している場合は、除外キーワードだけでなく、設定しているキーワードのマッチタイプや広告文そのものに原因がないか見直すことも重要です。
除外対応に偏るのではなく、「なぜ広告が意図しない検索に表示されているのか」という視点から、配信側の設定にも改善の余地がないかを検討しましょう。
広告配信を継続する中で、新たに不要な検索語句が発生することがあります。
検索語句レポートを月に1回以上チェックし、不要語句を随時追加する習慣を持ちましょう。
過去に設定した除外キーワードが現在の広告戦略に合っていない場合、チャンスロスにつながります。
少なくとも3ヶ月に1度は見直し、不要になった除外語句の削除や、より適切な語句への更新を行いましょう。
除外キーワードは、Google広告の費用対効果を高めるための強力なツールです。
マッチタイプを正しく理解し、分析に基づいた運用を継続することで、無駄な広告費を防ぎつつ、成果につながる検索に集中できます。
広告運用の精度を上げるには、適切な除外キーワードの設計と見直しが欠かせません。
上記のテクニックや注意点を参考に、日々の広告運用に活かしていきましょう。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
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