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2025.4.13

Google広告のコンバージョンのタグの仕組みや設定・確認方法を徹底解説!

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「Google広告コンバージョンタグの計測の仕組みはどうなっているの?」


「Google広告でコンバージョン計測をしたいがタグの設定方法が分からない」


「Google 広告のタグ設置の確認方法を知りたい!」


上記の理由でお悩みの方も多いのではないでしょうか。


本記事では、Google広告のコンバージョンタグの仕組みや設定・確認方法を初心者の方でも分かるように詳しく解説していきます。

Google広告のコンバージョン計測でタグの設置にお悩みの方は、ぜひ、参考にしてみてください。

Google広告のコンバージョンとは?


コンバージョンとは、広告経由でWebサイトに訪れたユーザーが、商品購入や資料請求などのアクションを起こしたときの成果を指します。

Webサイトで獲得する最終的な成果は、サイト運営者が設定した具体的な目的によって異なりますが、商品などの購入やお問い合わせ、請求資料、会員登録などがあります。

Google広告においてのコンバージョンは、ディスプレイ広告やリスティング広告を経由してユーザーがアクションした成果のことを指します。

例えば、Google広告のディスプレイ広告をクリックしてサイトに訪れたユーザーが、そこで商品を購入した場合、1件のコンバージョンとしてカウントされます。

Google広告のコンバージョン計測の仕組み


「購入」や「資料請求」などのコンバージョン計測をしたい場合、計測したいWebサイトのページにコンバージョンタグを設置します。

そして、設定したコンバージョンのアクションをユーザーが取った際に、タグが作動してコンバージョンが計測される仕組みになっています。

例えば、「お問い合わせの完了」のコンバージョン計測をしたい場合、ユーザーがお問い合わせフォームの入力を終え、サンクスページに到達したタイミングをイベントとして計測するように設定します。

ユーザーがサンクスページに到達した際に、タグが作動し、ユーザーがどの広告経由でコンバージョンに至ったのかがデータとしてGoogle広告に送られます。

そして、コンバージョンデータがGoogle広告の管理画面に反映されて、1件のコンバージョンとして計測される仕組みになっています。

Google広告には2種類のタグがある


ここでは、Google広告のタグの種類について解説していきます。

Google広告には、以下の2つのタグがあります。

  1. Googleタグ
  2. イベントスニペット(コンバージョンタグ)


それぞれのタグを詳しくみていきましょう。

1.Googleタグ


画像引用元:Google タグについて

Googleタグは、Googleのさまざまなサービスと連携できるタグのことです。

1つ追加するだけで、GoogleアナリティクスなどGoogleの違うサービスなどのタグも一元管理できるようになります。

Webサイト全体に共通のGoogleタグを設置することで、Google広告経由でサイトに訪問したユーザーのデータを効率的に収集することができます。

例えば、訪問ユーザーの性別、サイトに訪れるまでに経由した媒体、訪問ユーザーの興味関心があるカテゴリやジャンルを把握することができます。

※コンバージョン計測する場合は、コンバージョンタグと合せて設定する必要があります。

参照元:タグマネジャーヘルプ|Google タグについて

2.イベントスニペット(コンバージョンタグ)

イベント(コンバージョン)を計測するためのタグのことです。

設置することで、どの広告をクリックしてユーザーがコンバージョンしたのかを計測できるようになります。

目的に応じて、ユーザーが商品を購入したあとに表示されるサンクスページやCTAボタンなどに設置します。

コンバージョン計測するには、Googleタグとイベントスニペットの両方のタグを設置する必要があります。

どちらか片方だけでは、コンバージョン計測はできないので、必ず両方設置するようにしましょう。

Google広告でコンバージョンを設定する2つの方法


ここでは、Google広告でコンバージョンを設定する方法をご紹介します。

Google広告でコンバージョンのタグを設置する方法には、以下の2種類の方法があります。

  1. Google タグマネージャー(GTM)で設置する方法
  2. Webサイトに直接タグを設置する方法


それぞれの設置を詳しく解説していきます。

1.Google タグマネージャー(GTM)で設置する方法

1つ目の方法は、Googleマネージャというタグ管理ツールを使用した設定方法です。

Googleタグマネージャを活用することで、さまざまなタグをコード編集なしで編集できるため作業時間の削減につながります。

また、複数のタグを複数のタグを一元管理できるので、タグ管理が容易になります。

Googleタグマネージャーでのタグ設定の手順は以下のとおりです。

1.コンバージョンを作成する

まずは、計測したいイベント(資料請求や購入など)ごとにコンバージョンを作成します。

1.Googleタグマネージャを開き、管理画面左にある「目標」をクリックします。

2.コンバージョンの項目にある「概要」をクリックします。

3.「+コンバージョンアクションを作成」をクリックします。



4.自社の目的に合わせてトラッキングするコンバージョンの種類を選択します。

Webサイト上でのコンバージョン計測(お問い合わせや購入など)する場合は、「ウェブサイト」を選択します。



5.コンバージョン測定の対象とするサイトのURLを入力し、「スキャン」をクリックします。



6.「手動でコンバージョンアクションを追加」をクリックします。



7.コンバージョンの詳細を設定をします。



8.「Googleタグマネージャーを使用する」のタブを選択します。



9.画面に表示されている「コンバージョンID」と「コンバージョンラベル」を別途テキストに保存し、「完了」をクリックします。

以上で、コンバージョンの作成は完了です。

2.Googleタグマネージャーのコンテナ作成しWEBサイトへ設置する

次にコンテナの初期設定をおこないます。

コンテナとは、タグやトリガーなどを管理するための箱のようなものです。

一度設定してしまえば、Googleタグマネージャでコードの編集なしでタグの設定や管理が可能になります。

1.Googleタグマネージャーの公式サイトへアクセスし、「無料で利用する」をクリックします。




2.「アカウント設定」「コンテナのセットアップ」「ターゲティングプラットフォーム」を設定します。



3.利用規約が表示されたら、画面下のボックスにチェックを付けて、 [はい] をクリックします。



4.上に表示されているコードをコピーしてWebサイトのすべてのページの  <head>〜 </head>内のなるべく上のほうに貼り付けます。

5.下に表示されているコードをコピーしてWebサイトのすべてのページの  <body>直後に貼り付けます。



以上でコンテナの設定は完了です。

関連記事:【分かりやすく徹底解説!】Googleタグマネージャー(GTM)の設定方法

3.Googleタグマネージャーでコンバージョンタグを作成・設置する

次に、Googleタグマネージャでコンバージョンのタグを作成し、設定していきます。

1.Google タグマネージャーを開き、[新しいタグを追加] をクリックします。



2.名前(任意)を設定し、タグのアイコンをクリックします。



3.タグタイプで「Google広告」を選択します。



4.「Google広告のコンバージョントラッキング」を選択します。




5.先ほどGoogle 広告の設定時に取得した「コンバージョンID」と「コンバージョンラベル」を入力します。



6.次に設定したタグを発動させるためのトリガーを設定していきます。

トリガーのアイコンをクリックします。


7.画面右上にある「+」をクリックして新規トリガーを作成します。



8.トリガー名(任意)を設定し、トリガーのアイコンをクリックします。


9.トリガータイプを選択します。

トリガー設定では、コンバージョンタグが作動するタイミングを設定することができます。

例えば、お問い合わせやサンクスページ(商品購入完了ページ)を設定したい場合は、

「ページビュー」を選択します。



10.「一部のページビュー」を選択し、「Page URL」を選びます。

コンバージョンをカウントするページのURLを入力します。

「保存」をクリックし、「公開」すれば、コンバージョンの設定は完了です。

4.Googleタグマネージャーでコンバージョンリンカーを設定する

コンバージョンリンカーとは、Googleタグを利用してクリックデータを計測するサービスです。

コンバージョンリンカーを設定することで、Cookieからの情報を分析し、サイトをまたいだユーザーの行動を分析できます。

そのため、Appleのプライバー保護機能(ITP対策)によるCookieの規制があっても、規制前と同様に正確なコンバージョン計測が可能となります。

Google広告で効果的な運用をするためには、広告の成果を正しく測定する必要があります。

そのため、Googleタグマネージャーでコンバージョン設定する場合には、必ずコンバージョンリンカーも設定しましょう。

1.「タグ」をクリックし、「新規」をクリックします。



2.タグのアイコンをクリックします。



3.タグタイプで「Google広告」を選択します。



4.「コンバージョンリンカー」を選択します。



5.トリガーのアイコンをクリックします。



6.「All Pages」を選択します。

最後に「保存」、「公開」すれば、コンバージョンリンカーの設定は完了です。

2.Webサイトに直接タグを設置する方法

WebページのHTMLに直接タグを埋め込んでコンバージョンタグを設定する方法は、以下の通りです。

1.コンバージョンを作成する

まずは、計測したいイベント(資料請求や購入など)ごとにコンバージョンを作成します。

1.Googleタグマネージャを開き、管理画面左にある「目標」をクリックします。

2.コンバージョンの項目にある「概要」をクリックします。

3.「+コンバージョンアクションを作成」をクリックします。



4.自社の目的に合わせてトラッキングするコンバージョンの種類を選択します。

Webサイト上でのコンバージョン計測(お問い合わせや購入など)する場合は、「ウェブサイト」を選択します。



5.コンバージョン測定の対象とするサイトのURLを入力し、「スキャン」をクリックします。



6.「手動でコンバージョンアクションを追加」をクリックします。



7.コンバージョンの詳細を設定をします。

2.WebサイトのHTML内に作成したタグを直接貼り付ける

コンバージョンを作成したら、作成したタグをWebサイトのHTML内に直接貼り付けていきます。

1.「Googleタグの設定」タブを選択し、「設定」をクリックします。

2.「タグを自分で追加する」を選択します。



3.Googleタグをコピーし、Webサイトのすべてのページで<head><head>タグの間にペーストして貼り付けます。



3.イベントスニペットをコピーし、コンバージョン計測したいWebページの <head>~ </head>タグの間にある、Googleタグの直後に貼り付けます。



以上でコンバージョンの設定は完了です。

Google 広告に複数のコンバージョンを設定する方法


Google広告では、複数のコンバージョンを設定することが可能です。

例えば、商品購入と問い合わせ完了の2つを設定すると、両方のコンバージョンを同時計測できます。

設定手順は、単体のコンバージョン設定と同様です。

Google 広告のコンバージョン設定ページにある「手動でコンバージョンアクションを追加」 をクリックすることで複数のコンバージョン設定が可能になります。



ただし、複数のコンバージョンを設定すると、適切な効果検証が難しくなってしまうので注意が必要です。

広告の目的に応じて必要なコンバージョンだけ設定するようにしましょう。

正常にタグが作動するか確認する方法


コンバージョンの設定が終わったら、タグが実際に正しく作動するか確認をしましょう。

タグの動作確認は、Googleタグマネージャで確認することができます。

1.Googleタグマネージャーの管理画面の右上にある「プレビュー」をクリックします。



2.「プレビュー」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。

ここに検証するためのURL(設置したサイトのURL)を入れて「Connect」をクリックします。



入力した画面が開きますが、その画面を閉じてGoogleタグマネージャのレビュー画面に戻ります。

レビュー画面にタグが正常に作動している場合は、「Tag Fired」のエリアに設定したタグが表示されます。

「Tag Not Fired」のエリアに設定したタグが表示されている場合は、タグが正常に作動していません。

設定を再度見直しましょう。

Google広告でコンバージョンを確認する方法


ここでは、Google広告でコンバージョンを確認する方法をご紹介します。

コンバージョンデータの確認方法は以下の通りです。

1.Google広告のダッシュボードを開きます。

2.画面左にある「キャンペーン」をクリックし、確認したいキャンペーンを選択します。

3.「レポート」をクリックします。


4.「目標とコンバージョン」を選択し、「コンバージョン」をクリックします。

追跡しているコンバージョンのデータが表示されます。

コンバージョンを確認する際の注意点


広告の効果を正しく評価するには、正確な計測データを得る必要があります。

そのため、コンバージョンデータの正確性をしっかり確認しておくことが重要です。

コンバージョンデータの正確性を確認するために、以下の項目をチェックしましょう。

  • GoogleタグマネージャやWebサイトのソースコードで、設定されているコンバージョンタグに問題がないか確認する。
  • 自分で実際にコンバージョンアクションをおこない、正しく反映されているか確認する。


※データがすぐに反映されない場合があるので、アクションした後、時間をおいて確認することをおすすめします。

  •  Google広告とアナリティクスのコンバージョン数が合っているか確認する。

コンバージョンデータの分析で確認すべき3つのポイント


ここでは、コンバージョンデータを分析で確認すべきポイントについて解説していきます。

Google 広告では、配信結果の分析と改善を繰り返し、継続的にPDCAを回していくことで、より効果の高い運用が可能になります。

コンバージョンデータを分析する際は、以下のポイントを確認しましょう。

  1. コンバージョン単価(CPA)
  2. コンバージョン率(CVR)の変化
  3. 広告クリエイティブ


それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。

1.コンバージョン単価(CPA)

コンバージョン単価(CPA)とは、1件のコンバージョンを獲得するのにかかった費用のことです。

CPAは、以下の計算式で求めることができます。

CPA=広告費 ÷ コンバージョン数(CV)

CPAが高くなるほど費用対効果は悪くなります。

CPAの上昇を避けるためにも事前に目標CPAを設定しておきましょう。

2.コンバージョン率(CVR)の変化

コンバージョン率(CVR)とは、Webサイトを訪問したユーザーのうち、どれだけの割合がコンバージョンに達成したのかを示す指標のことです。

CVRは、以下の計算式で求めることができます。

CVR=コンバージョン数(CV) ÷ 広告のクリック数 ✕100

CVRの変化を確認することで、広告の効果確認や施策の改善に役立てることができます。

例えば、CVRを高めるために改善策を実施したとします。

CVRが高うなれば、Webサイト訪問ユーザーから多くの成果(CV)が得られているということになるので、その対策は有効だったと言えます。

しかし、あまり変化がなかった場合は、施策の方向性を変える必要があります。

このようにCTRは、コンバージョン数を伸ばすためにどのような対策を取るべきかを判断するための重要な指標になります。

3.広告クリエイティブ

どの広告クリエイティブが最もコンバージョンを獲得できているのかを確認しましょう。

どのようなキーワードや広告クリエイティブがコンバージョンにつながるのかを分析することで、広告のパフォーマンスを高めることができます。

また、コンバージョンにつながらない無駄なキーワードを除外設定できるので、無駄な広告費用を抑えることができます。

コンバージョン計測やA/Bテストなどの結果を基に流入しやすいキーワードやユーザーの反応が良い広告クリエイティブを発見することでより高い成果が期待できるようになります。

まとめ

本記事では、Google広告のコンバージョンタグの仕組みや設定・確認方法を解説しました。

Google広告の費用効果の検証や改善施策には、コンバージョン測定をするためのタグの設定が必要不可欠です。

適切なタグ設定を行い、効果計測を実施することで、より効果の高い広告配信が可能になります。

ぜひ本記事を参考に、Google広告の効果を最大化させましょう。

弊社では、Google広告の配信において、ターゲティング設計から広告作成、成果改善までサポートしております。

Google広告のコンバージョン計測やコンバージョンタグ設置にてお困りの方は、是非お気軽に弊社までお問い合わせください。

Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部

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