2025.05.12
2022.6.22
2025.5.13
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「Google広告の部分一致って何?」
「部分一致のメリットやデメリットは?」
上記のような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな方に向けてGoogle広告のマッチタイプである「部分一致」のメリット・デメリットや、効果的な使い方をわかりやすく解説します。
リスティング広告を運用する方や「部分一致」を使いこなしたい方は必見です。
Google広告とは、検索エンジン大手の「Google」が提供するWeb広告です。
検索結果に配信する「検索キャンペーン(リスティング広告・検索連動型広告)」、Googleと提携しているWebサイトに配信する「ディスプレイキャンペーン」、YouTubeに配信する「動画キャンペーン」、Google Play(Androidユーザー向けのアプリ配信サービス)に配信する「アプリキャンペーン」、検索結果画面やショッピングタブに配信する「ショッピングキャンペーン」を利用できます。
今回ご紹介する「部分一致」は、これらの配信のうちリスティング広告で使用する機能です。
部分一致とは、検索キーワードに関連する内容の検索クエリに対して、広告を表示するマッチタイプです。
全ての検索キーワードは、デフォルトでは部分一致として設定されます。
部分一致は、登録したキーワードが使われていない検索クエリに対しても表示されるのが特徴です。
例えば、「ダイエット」の語句を登録した場合、「低カロリー食」「体重 減らす」などのクエリに対しても広告が表示されます。
完全一致やフレーズ一致よりも広告表示範囲が広いので、多くのユーザーにリーチしたい場合は、部分一致がおすすめです。
部分一致の具体的な定義については、こちらをご覧ください。
完全一致とは、検索キーワードと検索クエリが一致した場合にのみ広告が表示されるマッチタイプです。
完全一致では、検索キーワードと検索クエリとの間に「表記ゆれ」や「語順が入れ替り」があった場合も一致とみなされます。
例えば、「女性用 クツ」のキーワードを完全一致で設定した場合、「女性用 靴」「くつ 女性用」「女性用シューズ」などのクエリに対しては、広告が表示されます。
完全一致は部分一致と異なり、ピンポイントで狙ったユーザーに対してアプローチできますが、登録していない検索キーワードで検索するユーザーには、全くアプローチできない点がデメリットです。
フレーズ一致とは、検索キーワードの意味を含むクエリに対して広告が表示されるマッチタイプです。
検索キーワードと検索クエリの文言に多少の差異があっても表示されますが、全く異なるフレーズで検索された場合には表示されません。
例えば、「テニスシューズ」のキーワードをフレーズ一致で登録した場合、「テニス用シューズ」「セール品 テニスシューズ 購入」「赤いテニスシューズ」など、登録したキーワードの意味を含んだクエリに対しては広告が表示されます。
一方で、「テニスボールと練習用シューズ」のような、キーワードとクエリの関連性が不明瞭な場合には表示されません。
フレーズ一致の表示範囲は部分一致よりは広く、完全一致よりは狭いのが特徴です。
Google広告のマッチタイプについて詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
参照:【運用担当者向け】検索広告のマッチタイプの効果的な使い方や設定する際の注意点を徹底解説!
ここからは、部分一致のメリット・デメリットをご紹介します。
部分一致の最大のメリットは、今まで想定していなかったキーワードを発見できることです。
リスティング広告を出稿する際は、コンバージョン(CV)につながりやすいキーワードを想像して配信しますが、これらのキーワードはあくまでも仮説です。
そのため、実際に配信してみたら全く効果がでない可能性もあります。
しかし、部分一致で配信した場合、登録したキーワードと関連がある想定外のキーワードからCVが発生することがあります。
このようなキーワードを集めることで、より深くユーザーニーズを理解でき、広告クリエイティブの改善にも活用できる点は部分一致のメリットと言えるでしょう。
部分一致のデメリットは、見込み客層以外にも広告が表示され、広告予算を無駄に消費してしまう可能性があることです。
このような事態を防ぐためには、定期的に配信結果を確認し、意図しない範囲に配信されているキーワードは除外設定するなど、チューニング作業が必要です。
部分一致を効果的に活用するためには、押さえるべきポイントがいくつかあります。
最も重要な点は、配信してからのチューニング作業です。
ご紹介するポイントを踏まえ、定期的な見直しを行うようにしましょう。
部分一致で出稿する際は、自動入札を利用しましょう。
自動入札とは、広告予算が予め設定した目標CPA(顧客獲得単価)内に収まるよう、自動で入札してくれる機能です。
部分一致では、予期せぬ範囲に配信され、CPAが高騰する可能性もあります。そのため、自動入札で最適化を図る方法がおすすめです。
部分一致で配信している場合、意図しない範囲のクエリにも広告が表示される場合があります。
そのようなクエリを発見したら、除外キーワードに登録しましょう。
ただし、除外キーワード設定にもマッチタイプがあるので、どの範囲まで表示させないように設定するかは考慮する必要があります。
また、除外キーワードのマッチタイプは、検索キーワードのマッチタイプとは考え方が異なる点には注意してください。
完全一致で除外キーワード登録した場合、語順まで一致するクエリが、別の語句を含まず使用された場合にのみ広告が表示されなくなります。
例えば、「サッカー シューズ」を完全一致の除外キーワードで登録すると、「シューズ サッカー」や「赤色 サッカー シューズ」では広告表示されます。
フレーズ一致の場合は、登録キーワードと完全に同じクエリが、同じ語順で使用された場合にのみ、広告が表示されなくなります。
先ほどと同じ「サッカー シューズ」をフレーズ一致で除外登録すると、「シューズ サッカー」には表示されますが、「赤色 サッカー シューズ」では表示されません。
部分一致で除外登録すると、登録キーワードに含まれる語句が全て使用された場合にのみ、広告が表示されません。「サッカー シューズ」を部分一致で除外すると、「サッカー シューズ」「赤色 サッカー シューズ」「シューズ サッカー」のようなクエリでは表示されませんが、「サッカー用の靴」「野球 シューズ」のように、除外キーワードの一部のみを含まれるクエリの場合は表示されます。
広告配信地域を細かく設定する方法も有効です。
Google広告では、ユーザーからのシグナル(ユーザー自身の設定や使用デバイス、Googleのプラットフォーム内での行動など)を基に、配信地域を絞ることが可能です。
実店舗への集客などの商圏が限られている場合、地域を絞ることで広告予算の節約につながります。
最後に、部分一致で配信する際に注意するべきポイントをご紹介します。
部分一致で配信する際は、出稿後の配信データを確認し、定期的な改善作業を繰り返すことが重要です。
部分一致で配信する場合、意図しない検索語句へ配信されていないかは特に注意してください。
既に記事内で触れていますが、部分一致は配信範囲が広いため、本来のターゲットと外れた層に配信される場合があります。
例えば、「ビジネス用の英語教材」の商材を「英語学習」のキーワードで部分一致配信した場合、「幼児用の英語学習教材」や、「高校受験用の英語学習教材」を求めているユーザーにも表示される可能性が高いです。
このような場合は、除外キーワードに「幼児」「高校」などの設定や、配信する年齢層を絞っての配信設定、配信する時間帯を変えるなどのチューニングをしましょう。
部分一致で配信する場合、広告予算が想定より早く消化される可能性があります。
部分一致に登録するキーワードが多すぎると、非常に広い範囲に広告が表示され、結果的に予算を多く消化することです。
部分一致に登録するキーワードは、必要最小限にしましょう。
この記事では、部分一致の特徴やメリット・デメリット、効果的な運用方法をご紹介しました。
部分一致は、最も広い範囲に広告を表示できるマッチタイプなので、思いがけないキーワードでCVを獲得できるのが特徴です。
その一方、意図しない検索クエリにも配信され、無駄な予算を消化してしまう可能性もあります。
意図しない配信に対しては、除外キーワードの設定やターゲティング設定の見直しで対処できるので、部分一致で配信する際は定期的なチューニング作業を行うようにしましょう。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
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