2025.06.04
2025.6.4
2025.6.5
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「レスポンシブ検索広告ってどんな広告?」
「レスポンシブ検索広告を使うことで得られるメリットってなに?」
「レスポンシブ検索広告の設定方法を知りたい!」
上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、レスポンシブ検索広告の特徴や活用するメリット、設定方法、運用するポイントを解説します。
初心者の方でも分かりやすいように解説しているので、ぜひご覧ください。
レスポンシブ検索広告(RSA)とは、リスティング広告の1つです。
複数の「広告見出し」や「説明文」を設定することで、自動で最もユーザーに関連性の高い組み合わせで配信できる広告フォーマットのことです。
レスポンシブ検索広告と拡張テキスト広告の大きな違いは、登録できる見出し・説明文の数です。
レスポンシブ検索広告は拡張テキスト広告より多く登録することが可能です。
また、拡張テキスト広告は、設定した広告見出し・説明文の組み合わせでしか表示できませんでしたが、レスポンシブ検索広告では登録したものの中から、検索語句と関連性の高い見出しや説明文を自動で組み合わせて配信することができます。
【レスポンシブ検索広告と拡張テキスト広告の違い】
広告の種類 | 拡張テキスト広告 | レスポンシブ検索広告 |
---|---|---|
登録できる見出し数 | 最大3個 | 最大15個 |
登録できる広告文の数 | 最大2個 | 最大4個 |
※拡張テキスト広告は、2022年6月30日の廃止となり作成や編集はできなくなっています。
現在は代わりにレスポンシブ検索広告のみが配信可能になっています。
ここでは、レスポンシブ検索広告を活用するメリットをご紹介します。
レスポンシブ検索広告には、以下の3つのようなメリットがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
レスポンシブ検索広告は、複数のアセット(広告見出し・説明文)を設定することで、GoogleやYahooのAIにより自動的に最適なアセットを組み合わせてくれます。
そして、AIによる機械学習を重ねていくことで、ユーザーの検索語句や検索履歴などを基に最も関連性の高い組み合わせで広告表示させることが可能になります。
そのため、より効果的な広告配信を行うためには、複数のアセットを設定し機械学習を重ねていくことが重要です。
レスポンシブ検索広告では、ユーザーのデバイスに応じて自動的に広告のサイズやレイアウトを調整してくれます。
最適な形式で広告表示されるため、スマホやタブレット、PCなどサイズの異なるさまざまなデバイスに広告配信が可能になります。
幅広いサイズの広告枠に対応しているので、多様な掲載面に広告を表示させ広告の表示回数を増やすことができます。
また、広告スペースを最大活用できるため、各デバイスでの視認性が高まりパフォーマンスの向上が見込めます。
広告見出しと説明文を複数登録することで、ユーザーが検索した語句の一致率が高まりまり、オークションでの入札機会が増加します。
オークションの機会が増えることで、新たなコンバージョン獲得につながり、より多くの見込み客にアプローチすることができます。
ここでは、レスポンシブ検索広告のデメリットについて解説します。
メリットの多いレスポンシブ検索広告ですが、以下のようなデメリットもあることを把握しておきましょう。
それぞれのデメリットを詳しくみていきましょう。
レスポンシブ検索広告は、設定したアセット(広告文や見出し)を自動で組み合わせて広告配信します。
そのため、どのような組み合わせになっても、意図したメッセージになるように、単体でも意味が伝わる見出しや説明文を作成する必要があります。
なお、必ず表示させたい文言は、特定の位置でピンで固定することもできます。
ただし、ピンで特定の位置に見出しや説明文を固定してしまうと、その場所には他の見出しや説明文が表示されなくなります。
広告見出しと説明文の固定により組み合わせのパターンが大幅に少なくなるため設定には注意が必要です。
見込み顧客の検索に一致する広告見出しと説明文の数が減少し、広告パフォーマンスにも影響を与える可能性があるため、Google広告やYahoo!広告でも推奨されていません。
参照元:Google広告ヘルプ|レスポンシブ検索広告について
レスポンシブ検索広告で確認できるのは、広告見出しや説明文ごとの表示回数のみです。
そのため、広告文ごと、組み合わせごとのクリック率やCVRなどの具体的な数値データが確認できません。
どの組み合わせが最も成果が高かったのかを判断するのが難しいというデメリットがあります。
細かなデータを分析することができないため、分析には工夫する必要があります。
ここでは、Google広告のレスポンシブ検索広告の設定方法をご紹介します。
Google広告で、レスポンシブ検索広告を設定する手順は以下の通りです。
1.Google広告の管理画面を開き、「キャンペーン」 をクリックします。
2.「広告」を選択し、「+」プラスボタン をクリックします。
3.「レスポンシブ検索広告」を選択します。
4.最終ページ URL と表示 URL のパスのテキストを入力します。
※入力するとすぐに、広告のプレビューが右側に表示されますが、アセットを使って作成される広告の候補を表示しているので、全ての組み合わせが表示されているわけではありません。
5.広告見出しを入力します。
※最低 3 つ入力してください(最大 15 個まで入力可能です)
6.説明文を入力します。
※最低 2 つ入力してください(最大 4 つまで入力可能です)
7.「保存」をクリックします。
参照元:Google広告ヘルプ|レスポンシブ検索広告について
次に、Yahoo!広告のレスポンシブ検索広告の設定方法をご紹介します。
Yahoo!広告で、レスポンシブ検索広告を設定する手順は以下の通りです。
1.広告管理ツールで検索広告のアカウントを表示します。
2.画面左にあるサイドメニューから「広告」をクリックし、「広告作成」ボタンを押します。
3.広告を作成するキャンペーンと広告グループを選択します。
4.「広告作成画面に進む」ボタンを押します。
5.レスポンシブ検索広告の広告作成画面が表示されるので、以下の各項目を入力していきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
広告名 | 文字数:全角半角文字含めて256文字以内 |
配信設定 | オン:配信、オフ:配信を停止 |
アセット(タイトル) | タイトル最低3個、最大15個作成可能 ※作成したタイトルは、広告配信時に自動的に組み合わされます。 1つのタイトル:全角15文字(半角30文字)以内 |
表示位置の固定 | タイトルに表示される際のアセットの表示位置の固定が可能 固定しない、または1番目、2番目、3番目から選択 |
アセット(説明文) | 説明文最低2個、最大4個作成可能 ※作成した説明文は、広告配信時に自動的に組み合わされます。 1つの説明文:全角45文字(半角90文字)以内 |
表示位置の固定 | 説明文に表示される際のアセットの表示位置の固定が可能 固定しない、または1番目、2番目、3番目から選択 |
最終リンク先URL | ユーザーが広告をクリックした際に表示されるページのURL(例:自社サイトのURLなど) |
スマートフォン向けURL(オプション項目) | ユーザーに広告がクリックされたときに表示されるページがPCとスマホで異なる場合に、スマホ向けページのURLを入力します。 スマホ向けページを持たない、またはURLが同じ場合は、設定不要 |
表示URL(オプション項目) | 検索された際に広告の一部として表示されるURL 「最終リンク先URL」欄に入力した内容に応じて自動生成されます。 |
トラッキングURL(オプション項目) | トラッキングURLを設定したい場合に入力します。 |
カスタムパラメータ(オプション項目) | カスタムパラメータを設定したい場合に入力します。 |
6.「作成」ボタンをクリックします。
以上で、Yahoo!広告のレスポンシブ検索広告の作成は完了です。
参照元:Yahoo!広告ヘルプ|広告の作成:レスポンシブ検索広告
ここでは、Google広告・Yahoo!広告のそれぞれのレスポンシブ検索広告の効果を確認する方法をご紹介していきます。
Google広告で、レスポンシブ検索広告の効果を確認する方法は以下の通りです。
1.Google広告のアカウントにログインし、キャンペーンから「広告」をクリックします。
2.効果を確認したいレスポンシブ検索広告を探し、クリックします。
3.該当のレスポンシブ検索広告の下に表示されている 「アセットの詳細を表示」]をクリックします。
6.それぞれの広告文、説明文のパフォーマンスと表示回数を確認することができます。
パフォーマンス評価は、「最良」、「良好」、「低」のいずれかになります。
また、評価に必要な情報が十分ない場合は、「学習中」と表示され、十分な情報が集まるとアセットのパフォーマンス評価が表示されます。
7.上部にある「組み合わせ」をクリックすると、表示回数の多い、見出しと説明文の組み合わせを確認することができます。
参照元:Google広告ヘルプ|レスポンシブ検索広告の分析情報について
Yahoo!広告で、レスポンシブ検索広告の効果を確認する方法は以下の通りです。
1.画面の左側にあるサイドメニューから「広告」を選択します。
2.効果を確認したいレスポンシブ検索広告を探し、その広告の下に表示されている「アセット詳細」をクリックします。
Yahoo!広告もGoogle広告と同様に、掲載評価は、「最良」、「良好」、「低」のいずれかで表示されます。
十分なインプレッションが発生していないなど評価に必要な情報を収集している場合は「学習中」と表示されます。
また、アセット詳細画面で「組み合わせ」をクリックすると、実際に配信されたタイトル、説明文、広告表示アセットの組み合わせとインプレッション数を確認することができます。
参照元:Yahoo!広告ヘルプ|レスポンシブ検索広告とは
ここでは、レスポンシブ検索広告の効果を最大化するためのポイントをご紹介します。
レスポンシブ検索広告の効果を高めるには、以下のポイントを押さえておきましょう。
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
レスポンシブ検索広告の効果を引き出すには、できるだけ多くの広告見出しと説明文を設定することが重要です。
なぜなら、ユーザーの検索語句と関連性の高い広告を配信できるため、広告パフォーマンスの向上が期待できるからです。
広告見出しと説明文を作成する際は、同じ意味合いの見出しや説明文をなるべく減らすようにしましょう。
似たようなフレーズを避けることで、幅広いユーザーニーズに対応することができます。
広告見出しと説明文の組合せパターンが多ければ、多いほど自動最適化機能がより効果的に働きます。
レスポンシブ検索広告の効果を最大化するためには、広告グループごとに1つのレスポンシブ検索広告を作成するようにしましょう。
なぜなら、1つの広告グループにたくさんのレスポンシブ検索広告を設定すると、効果検証が難しくなり、最適化するのに時間がかかってしまうからです。
効率が悪くなるので、入稿するレスポンシブ検索広告は広告グループごとに1つだけにしましょう。
先述した通り、レスポンシブ検索広告は、複数の広告見出しと説明文を設定することで、検索語句との関連性を高めることが可能になり、オークションの機会が増えます。
同じグループ同士であっても別の検索語句に表示される可能性が高いので、レスポンシブ検索広告の効果は、広告単位ではなく広告グループ単位で考える必要があります。
例えば、レスポンシブ広告を導入して、全体のインプレッションが向上したか、検索語句が増えたのか、検索語句ごとのCTRはどのように変わったかなど、レスポンシブ検索広告を導入する前後で広告グループ単位の数字の変化を分析することが大切です。
レスポンシブ広告では、GoogleやYahooのAIにより自動的に最適な組み合わせで広告が表示されています。
そのため、レスポンシブ検索広告の効果を高めるには、AIの機械学習を効率的にはたらかせることが重要となります。
そして、機械学習をうまく働かせるためには、学習期間を十分に確保する必要があります。
レスポンシブ検索広告の効果を最大化するためには、最低でも2〜4週間程度の学習期間を設けるようにしましょう。
本記事では、レスポンシブ検索広告の特徴や活用するメリット、設定方法、運用するポイントを解説しました。
レスポンシブ検索広告は、複数の広告見出しや説明文を設定することで、ユーザーの検索語句と関連性の高い広告を配信することができます。
また、さまざまなデバイスに合わせて広告が自動調節されるので、広告作成の工数を減らしつつ、より多くのユーザーにリーチすることができます。
レスポンシブ検索広告の効果を最大化するためには、機械学習を行う期間を十分に確保するようにしましょう。
弊社では、Google広告・Yahoo!広告の配信において、ターゲティング設計から広告作成、成果改善までサポートしております。
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Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
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