2022.12.20
2024.10.7
Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?仕組みや設定方法、エラー時の対処法までわかりやすく解説!
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Facebook広告はターゲティング精度に定評のあるSNS広告です。
そのため、導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
Facebook広告のターゲティング設定に使用するのが「コアオーディエンス」「類似オーディエンス」そして「カスタムオーディエンス」の3種類のオーディエンスです。
特にカスタムオーディエンスは自社に対して何かしらのアクションを実行したことがあるユーザーにリーチできるオーディエンスなので、比較的コンバージョンを取りやすいと言われています。
本記事では、Facebook広告のカスタムオーディエンスについて、概要や仕組み、種類、活用場面、設定方法を紹介します。
Facebook広告で成果を出したい方は必見です。
1.Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?
Facebook広告には、次の3種類のオーディエンス設定があります。
- コアオーディエンス
- 類似オーディエンス
- カスタムオーディエンス
それぞれの特徴は次の表の通りです。
項目 |
特徴 |
---|---|
コアオーディエンス |
地域・年齢・性別・学校・職歴などのデモグラフィック情報、興味関心・デバイス・アプリの利用状況などの行動で設定するオーディエンス |
類似オーディエンス |
優良顧客と共通の興味・関心を持つ利用者に新たにリーチするオーディエンス |
カスタムオーディエンス |
オンラインまたはオフラインで自社に対してアクションを実行したユーザーに再リーチするオーディエンス |
カスタムオーディエンスはオンライン・オフライン問わずに確度の高い見込み客を設定できることが特徴で、コンバージョンにつながりやすい層に絞って配信できます。一方、ユーザーを絞り込み過ぎると広告でリーチできる人数が減少する可能性もあるため、絞り込み条件のさじ加減には注意しましょう。
2.Facebook広告のカスタムオーディエンスの仕組み
カスタムオーディエンスがどのようにターゲットを絞っているのか、仕組みを紹介します。カスタムオーディエンスでは、管理画面上から顧客リストをアップできます。(リスト内の情報はハッシュ処理されてからFacebookに送信されるため、セキュリティ上も安心です)
アップした情報はFacebookが保有している情報と比較され、オーディエンスとするFacebookプロフィールとマッチングされます。このマッチングしたFacebookユーザーが、カスタムオーディエンスです。
なお、Facebookにアップした顧客リストは、カスタムオーディエンス作成後に削除されるため安心してください。
3.Facebook広告のカスタムオーディエンスの種類
Facebook広告のカスタムオーディエンスには、次の4種類が存在しています。
- 顧客リストのカスタムオーディエンス
- アプリアクティビティカスタムオーディエンス
- エンゲージメントカスタムオーディエンス
- ウェブサイトカスタムオーディエンス
それぞれのカスタムオーディエンスの概要は次の表の通りです。
オーディエンス種類 |
概要 |
---|---|
顧客リストのカスタムオーディエンス (カスタマーリスト) |
保有している顧客情報(メールアドレス、電話番号、住所など)をMetaに提供し、Metaプロフィールとマッチング |
アプリアクティビティカスタムオーディエンス |
Meta SDKを使用してアプリのデータをMetaに送り、カスタムオーディエンスに含めるユーザーを指定 |
エンゲージメントカスタムオーディエンス |
Facebook提供のアプリ・サービスで自社コンテンツに対してアクションを実行したユーザーを指定 |
ウェブサイトカスタムオーディエンス |
Facebookピクセルを利用し、Facebookユーザーと自社Webサイトにアクセスしたユーザーを紐づけ |
参照:カスタムオーディエンスについて|Metaビジネスヘルプセンター
カスタムオーディエンスは1つの広告アカウントに対して最大500種類作成できます。そのため、細かくユーザーをセグメントしても問題ありません。
それでは、それぞれのカスタムオーディエンスを詳しく解説します。
3-1.Facebook広告のカスタムオーディエンスの種類1.顧客リストのカスタムオーディエンス
顧客リストのカスタムオーディエンスは、保有している顧客情報(メールアドレス、電話番号、住所など)をFacebookにアップロードして作成するカスタムオーディエンスです。例えば、自社ホームページで資料請求をしたことのあるユーザー、セミナー参加者、テレアポをとったことのあるユーザーなどで絞り込めます。
ただし、これらの情報が、ユーザーがFacebookに登録しているプロフィール情報と一致しなければ広告は配信されません。
3-2.Facebook広告のカスタムオーディエンスの種類2.アプリアクティビティカスタムオーディエンス
アプリアクティビティカスタムオーディエンスは、求めるアクションをアプリで実行する可能性が高いユーザーにリーチできます。 アプリを起動したりアプリ内で課金するといった行動を設定できるので、LTV(Life Time Value|顧客生涯価値)の向上を図りたい時に向いていることが特徴です。
アプリアクティビティカスタムオーディエンスでは、Meta SDKを使用してアプリのデータをFacebookに送り、その情報からカスタムオーディエンスに含めるユーザーを指定します。また、「アプリイベント」と呼ばれるアプリ内の特定のアクションをとったユーザーにリーチするためには、アプリを使用できるプラットフォーム(iOS版及びAndroid版)ごとにアプリイベントを設定しなければなりません。これらの作業はエンジニアの領分となるので、広告担当者としてどのようなアクションを測定したいのか齟齬なく伝えるようにしましょう。
3-3.Facebook広告のカスタムオーディエンスの種類3.エンゲージメントカスタムオーディエンス
エンゲージメントカスタムオーディエンスは、Facebookが提供するサービスやアプリ内で、自社コンテンツにアクションしたユーザーにリーチできるカスタムオーディエンスです。
例えば、自社の投稿した動画を再生したりFacebookページをフォローしたりしたユーザーを絞り込めます。また、リード獲得を目的としたFacebook広告でフォームを表示したことがあるユーザーを対象にすることも可能です。
エンゲージメントカスタムオーディエンスの種類は、次の表の通りです。
種類 |
概要 |
---|---|
動画 |
FacebookまたはInstagramで投稿した動画を見たユーザーが対象 |
リード獲得フォーム |
リード獲得フォームでアクションしたことがあるユーザーが対象 |
インスタントエクスペリエンス |
FacebookまたはInstagramでエクスペリエンスを開いたユーザーが対象 |
ショッピング |
FacebookやInstagramのショッピング機能を使って商品にアクションしたユーザーが対象 |
Instagramアカウント |
Instagramプロアカウントから投稿したコンテンツでアクションを実行したユーザーが対象 |
イベント |
近日開催予定または過去のFacebookイベントに興味を示したユーザーが対象 |
Facebookページ |
Facebookページでアクションしたユーザーが対象 |
参考:エンゲージメントカスタムオーディエンスについて|Metaビジネスヘルプセンター
3-4.Facebook広告のカスタムオーディエンスの種類4.ウェブサイトカスタムオーディエンス
ウェブサイトカスタムオーディエンスは、Facebookピクセル(Facebook広告で使用する計測コード)を利用してFacebookユーザーとWebサイトへ訪問したユーザーを照合するオーディエンスです。例えば、資料請求ページに訪問したものの行動には移さなかったり、商品ページに訪問したものの購入しなかったりしたユーザーに、広告で再アクションを促す使い方が考えられます。一度Webサイトに訪れたユーザーにリターゲティング配信できるので、こちらも比較的コンバージョンにつながりやすいターゲティング設定です。
4.Facebook広告のカスタムオーディエンスの効果と活用場面
Facebook広告のカスタムオーディエンスの種類が分かったところで、カスタムオーディエンスの効果と活用場面を紹介します。次のようなユーザー向けに広告配信する際は、カスタムオーディエンスを重宝するでしょう。
- 既存ユーザー向けの広告配信
- 類似ユーザー向けの広告配信
それぞれ詳しく解説します。
4-1.Facebook広告のカスタムオーディエンスの効果と活用シーン1.既存ユーザー向けの広告配信
自社サービスの既存ユーザーや既存顧客にリーチしたい時は、カスタムオーディエンスが役立ちます。
カスタムオーディエンスでは電話番号やメールアドレスでオーディエンスを作成できるので、例えば電話でお問い合わせしたことのある既存顧客に向けて最新情報を届けたり、メルマガ購読者に向けて新商品を訴求することが代表的な使い方です。
4-2.Facebook広告のカスタムオーディエンスの効果と活用シーン2.類似ユーザー向けの広告配信
カスタムオーディエンスを使えば、類似ユーザーに対してもアプローチできます。Webサイト訪問者やCVR(Conversion Rate|コンバージョン率)が良い層と似たユーザーをカスタムオーディエンスで作成することで、類似オーディエンスと同じような使い方が可能です。
5.Facebook広告のカスタムオーディエンス設定方法
ここからは、Facebook広告のカスタムオーディエンス設定方法を紹介します。4種類のカスタムオーディエンスそれぞれに設定方法があるので、Facebook広告運用担当者はぜひこのページをブックマークして繰り返しご覧ください。
5-1.顧客リストのカスタムオーディエンス
顧客リストのカスタムオーディエンスの設定は、次の5ステップです。
- 表計算ソフト等で顧客リストを作成
- 顧客リストをCSV出力
- Facebook広告マネージャのオーディエンス作成画面で「カスタムオーディエンスを作成」を選択
- 「カスタムオーディエンスのソースを選択」画面で「カスタマーリスト」にチェックを入れて「次へ」をクリック
- 「顧客リストの準備」を飛ばし、先ほど出力した顧客リストCSVデータをアップロード
カスタマーリストの識別情報(メールアドレス、電話番号、住所など)をCSVにする際は、フォーマットが定められています。例えば、「名」のリストのヘッダーは「fn」、「姓」のリストのヘッダーは「In」、「電話番号」のリストのヘッダーは「phone」と表示しなくてはなりません。また、電話番号はマッチングに使用する国番号も含める必要があります。詳しくはMetaビジネスヘルプセンターの「カスタマーリストをフォーマットする方法」をご覧ください。
5-2.アプリアクティビティカスタムオーディエンス
アプリアクティビティカスタムオーディエンスを利用する際は、Facebook広告にアプリを登録する必要があります。また、「Meta for Developersサイト」でSDKも設定しなければなりません。アプリの登録とSDK設定はアプリ開発者に代行してもらうことが一般的です。Metaビジネスヘルプセンターの「Metaのテクノロジーに広告を掲載するアプリを登録する」をベンダーに共有してみてください。
さて、アプリアクティビティカスタムオーディエンスの作成方法は、次の4ステップです。
- Facebook広告マネージャのオーディエンス作成画面で「カスタムオーディエンスを作成」を選択
- 「カスタムオーディエンスのソースを選択」画面で「アプリアクティビティ」にチェックを入れて「次へ」をクリック
- イベント適用条件(「いずれか」または「すべて」)を選択
- ソース選択のプルダウンでからアプリとイベントを選択
イベント適用条件を間違えないようにだけ注意してください。
5-3.エンゲージメントカスタムオーディエンス
エンゲージメントカスタムオーディエンスの設定方法は、次の
- Facebook広告マネージャのオーディエンス作成画面で「カスタムオーディエンスを作成」を選択
- 「カスタムオーディエンスのソースを選択」画面で「Meta Sources」となっている中から任意の項目にチェックを入れて「次へ」をクリック
- イベント適用条件(「いずれか」または「すべて」)を選択
- 「ソース」「イベント」「リテンション(コンテンツでアクションを実行したユーザーがオーディエンスに残る日数)」などを選択
- オーディエンス名を入力し「オーディエンスを作成」をクリックして終了
Meta Sourcesには次の9種類が用意されているので、参考にしてください。
- 動画
- リード獲得フォーム
- インスタントエクスペリエンス
- ARエクスペリエンス
- Facebook上の出品
- Instagramアカウント
- イベント
- Facebookページ
- ショッピング
5-4.ウェブサイトカスタムオーディエンス
ウェブサイトカスタムオーディエンスを利用する場合は、事前にWebサイトにFacebookピクセル(Metaピクセル)を設置します。Facebookピクセルはイベントマネージャの「データソースをリンク」から入手できますが、設置にはWebサイトのヘッダーにタグを埋め込む技術が必要です。もしエンジニアやコーダーに任せる場合はMetaビジネスヘルプセンターの「Metaピクセルの設定とインストールの方法」を共有しましょう。
さて、ウェブサイトカスタムオーディエンスの設定方法は、次の5ステップです。
- Facebook広告マネージャのオーディエンス作成画面で「カスタムオーディエンスを作成」を選択
- 「カスタムオーディエンスのソースを選択」画面で「ウェブサイト」にチェックを入れて「次へ」をクリック
- ソース(Facebookピクセル)を選択
- イベント、リテンションなど必要な項目を入力
- オーディエンス名を入力し「オーディエンスを作成」をクリックして終了
6.Facebook広告のカスタムオーディエンスの設定の際によくある問題と解決策
最後に、Facebook広告のカスタムオーディエンスの設定の際によくある問題と解決策を2つ紹介します。
6-1.フォーマットに問題がある場合
顧客リストをCSVでアップロードした際、フォーマットが正しくないとエラー表示(赤色の!アイコン)になります。Metaビジネスヘルプセンターの「カスタマーリストをフォーマットする方法」を参考にしながら、小文字が大文字になっていたりスペルミスをしていないか確認してみてください。
6-2.識別情報に問題がある場合
アップロードした識別情報に問題がある場合もエラー表示(黄色の!アイコン)になります。特定の識別情報が除外された、または識別情報を手動でアップする必要があるため、顧客リストの識別情報が正しい内容になっているか確認してみてください。
7.まとめ
カスタムオーディエンスを上手に使えば、Facebook広告のターゲティング精度をより高められます。Facebook広告を運用しようとお考えの方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
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