2025.07.19
Facebookページとは、企業やブランドなどがFacebook上で情報発信やユーザーとの交流を行うための無料の公開用ページのことです。
個人アカウントとは別に開設でき、複数人で管理できる点が特徴で、企業のホームページ代わりに活用するケースもあります。
例えばFacebookページ上で新商品情報を発表すれば、ユーザーは外部サイトに移動せずその場で詳細を確認でき、興味を持った閲覧者を購入者へ転換することも可能です。
以上のように、Facebookページは低コストかつ手軽に始められるビジネス向けツールであり、広告初心者でも安心して運用を開始できます。
Facebookページと個人アカウントには、運用目的や機能面で大きな違いがあります。
Facebookページは誰でも閲覧可能で検索エンジンの結果にも表示される公開性を持ち、ページ独自のインサイト分析機能や広告出稿機能などビジネス向け機能が充実しています。
一方、個人アカウントの投稿はFacebookにログインした友達のみ閲覧でき、広告配信やアクセス解析機能は利用できません。
また、Facebookページは複数の管理者を設定できるのに対し、個人アカウントは基本的に本人のみが操作可能です。
例えば、Facebookページでは投稿のリーチ数や「いいね!」数をインサイトで確認できるため効果測定に役立ちますが、個人アカウントにはそのような分析機能はありません。
このようにFacebookページはビジネス用途に適した公開ページであり、個人アカウントとは目的も機能も異なるのです。
Facebookページを活用すると、無料で幅広いユーザーに情報発信できるなど様々な利点があります。
以下に主なメリットを4つ挙げます。
Facebookページは初期費用ゼロで誰でも簡単に開設できます。
ページの作成や運用に費用が一切かからないため、個人や中小企業でも気軽に始められる点が大きなメリットです。
例えば自社のホームページを持っていない場合でも、Facebookページ上で商品紹介やイベント告知を無料で投稿できます。
このように費用面のハードルが低いため、広告運用初心者でも安心して情報発信をスタートできるでしょう。
FacebookページはFacebook内だけでなく、GoogleやYahoo!などの検索結果ページにも表示されます。
検索エンジンにインデックスされることで、Facebookを利用していないユーザーにもページを見つけてもらえる可能性が高まります。
例えばユーザーが自社名やサービス名で検索した際、公式サイトだけでなくFacebookページも結果に表示されれば、それだけ多くの目に留まる機会が増えます。
このようにFacebookページはSEO効果も期待でき、ウェブ集客チャネルの一つとして活用できるのです。
Facebookページは複数のメンバーで共同管理することが可能です。
個人アカウントでは本人しか操作できませんが、Facebookページなら他の担当者を管理者に追加して分担運用できます。
例えば店舗スタッフやマーケティングチームのメンバー全員でページを更新し、ユーザーからのコメントに対応するといった運営が可能になり、効率的にSNSを活用できます。
このようにFacebookページはチームで運用しやすく、企業のSNS活用を促進するメリットがあります。
Facebookページでは「いいね!」やフォローを通じてフォロワーを増やすことができます。
個人アカウントと違い友達申請が不要で、ユーザーが気軽にページをフォローできるため、興味を持った多くの人をファンとして獲得しやすい点が特徴です。
例えば実店舗のFacebookページでお得なクーポン情報を投稿すれば、来店したお客様がページに「いいね!」してファンになることが期待でき、リピーターの増加につながります。
ファンの数に上限はなく、ファンが増えるほど広範囲に情報発信できるため、Facebookページを通じた集客効果も高まります。
Facebookページには、ビジネスに役立つ様々な機能が用意されています。
ここでは特に便利な5つの機能を紹介します。
Facebookページには、ページの閲覧数や反応を確認できる「インサイト」と呼ばれる分析機能が備わっています。
このインサイト機能により、各投稿が何人に閲覧されたか、どれだけ「いいね!」やクリックがあったかなど、様々なデータを把握できます。
例えばインサイトの分析結果から特定の投稿の反応が低い場合、投稿内容や配信時間帯を見直すことで改善につなげることが可能です。
インサイトをうまく活用することで、Facebookページ運用の効果測定を行い、得られた知見を次の投稿戦略に活かすことができるでしょう。
Facebookページを使えば、広告マネージャーを経由せずに直接広告を作成・配信することができます。
ページ上の「広告を作成」メニューからターゲット設定や予算を指定し、FacebookやInstagram上に広告を出稿可能です。
例えば新規顧客を獲得したい場合、Facebookページの投稿を広告として配信し、フォロワー以外のユーザーのニュースフィードにも表示させることができます。
なお、Facebook広告を活用するにはFacebookページが必須であり、広告を使うことでページではリーチできない層にも広くアプローチできる点が大きなメリットです。
Facebookページには、サービス業などで役立つ「予約受付」機能が用意されています。
この予約機能を使うと、ページ上で予約可能な日時の表示や予約の管理・顧客との連絡を、FacebookとMessenger内だけで完結することができます。
例えば美容室のFacebookページに予約機能を設定すれば、外部の予約サイトを使わずにユーザーから直接予約を受け付けることが可能になります。
この予約機能により、予約管理の手間が削減でき、ユーザーにとってもスムーズに予約が行えるため利便性が向上します。
Facebookページでは、通常の投稿と同様にイベントページを作成して公開することができます。
作成したイベントはページのフォロワーや訪問者にも表示されるため、貴社サービスに関心の高いユーザーに効率よくイベント情報を周知できます。
例えば新商品発表会やセミナーのイベントページを作成すれば、興味を持つファンに直接参加予定を登録してもらうことも期待できます。
この機能を活用すれば、Facebook上でイベントの告知から集客までスムーズに行うことが可能です。
Facebookページには、専用フォーマットに沿って入力するだけで求人情報を投稿できる機能があります。
応募者はその求人投稿を見て、直接Messengerで応募連絡や面接日時の調整ができるため、他の求人サイトを介さずスムーズに採用プロセスを進められます。
例えばアルバイト募集の投稿を行えば、興味を持った人がMessenger経由で応募し、質問があればそのままページ上でやり取りすることも可能です。
このようにFacebookページの求人機能を活用すれば、自社ページ上で効率的に人材募集が行え、応募者とのコミュニケーションも円滑になります。
ここではパソコンを使ってFacebookページを開設する手順を説明します。
基本的に次の4ステップでページを作成できます。
Facebookページを作成するには、まずFacebookの個人アカウントが必要です。
まだ個人アカウントをお持ちでない場合、事前にFacebookのサイトまたはアプリで名前・連絡先・生年月日などを登録してアカウントを作成しましょう。
※Facebookでは13歳未満のユーザーはアカウントを作成できない点にも注意してください。
個人アカウントにログインした状態で、Facebookの画面右上にあるメニューから「作成」→「ページ」を選択し、「新しいページを作成」をクリックします。
PCの場合、ホーム画面右上の「+作成」ボタンから直接ページ作成画面に移動することも可能です。
クリック後、ページ作成画面が表示されたら指示に従って手続きを進めます。
ページ作成画面では、まずページ名とカテゴリを入力します。
ページ名には会社名やブランド名など、一目で自社と分かる名称を設定しましょう。
カテゴリは最大3つまで選択可能で、自社の業種に合ったものを選びます。
適切なカテゴリが見当たらない場合は関連キーワードを入力するとFacebookが候補を提案してくれるので、その中から近いものを選択してください。
なお、ページ名やカテゴリは後から変更することも可能です。
続いて、ページに掲載する基本情報を登録します。
具体的には、ページの紹介文やWebサイトのURL、電話番号、メールアドレス、所在地住所、営業時間などを入力しましょう。
プロフィール写真とカバー写真も設定します。プロフィール写真には企業のロゴなどを、カバー写真にはブランドイメージに合った画像を選択すると良いでしょう。
全ての基本情報を入力し終えたら、「保存」または「次へ」をクリックします。
最後に確認画面で「公開」ボタンを押せばFacebookページの開設が完了です。
スマートフォンのFacebookアプリからFacebookページを作成する手順を説明します。
基本的な流れはPCの場合と同様ですが、スマホアプリの操作に沿って4つのステップで進めます。
スマホからFacebookページを作成する場合も、事前にFacebookの個人アカウントにログインしておく必要があります。
アカウントを持っていない方は、Facebookアプリをダウンロードしてアカウント登録を行ってください。
Facebookアプリを起動し、画面下のメニューをタップしてメニュー一覧を開きます。
メニュー内の「ページ」または旗のアイコンを選択し、「+作成」をタップしてFacebookページ作成を開始しましょう。
その後表示される「ページを作成」画面で「スタート」をタップすると、ページ情報の入力ステップに進みます。
画面の案内に従い、ページの基本情報を順に入力していきます。
まず「カテゴリ」を設定します。ページに該当する企業や組織のカテゴリを選択しましょう。
入力欄に業種などのキーワードを入れると近いジャンルが候補表示されるので、その中から適切なものを選びます。
次にページ名と住所を入力します。ページ名には会社名やブランド名など、一目で自社と分かる名称を設定しましょう。
住所は店舗や会社の所在地を設定しますが、公開したくない場合は「住所を追加したくない」にチェックを入れることで省略できます。
最後にカバー画像とプロフィール画像を登録します。
カバー画像はページ上部に大きく表示される看板写真で、プロフィール画像はページの顔となるアイコンです。
それぞれブランドのイメージに合う画像を選びましょう。
画像を選択し終わったら「完了」ボタンをタップします。これでFacebookページが作成されました。
ページ開設後、さらに企業情報の詳細を設定しておくと良いでしょう。
Facebookページを公開しただけでは営業時間や問い合わせ先などが未設定の状態です。
ページのホーム画面に表示される「ページ情報を完成させる」をタップし、詳細情報の入力画面に進みます。
ここで以下の項目を必要に応じて追加入力できます。
これらの詳細情報を入力し保存することで、ユーザーにとって有益なページ情報が整います。
特に営業時間や連絡先の明記は、閲覧者からの信頼感向上につながります。
設定が完了すれば、Facebookページの基本構築はすべて完了です。あとは実際に投稿を行い運用を開始していきましょう。
Facebookページを効果的に運用し集客につなげるために、以下の5つのポイントを意識しましょう。
どれも広告初心者が最初に取り組むべき基本的なコツです。
Facebookページ運用で最も重要なのは、フォロワーであるユーザーとのコミュニケーションを積極的に行うことです。
具体的には、ページに寄せられたコメントに返信したり、メッセージでのお問い合わせに丁寧に対応したりすることで、ユーザーとの信頼関係を築けます。
例えば投稿に対する質問に迅速に回答すれば、ユーザーの満足度やブランドへの好感度が向上し、ロイヤリティの向上につながります。
双方向の交流を深めることでファンの熱量が高まり、Facebookページのエンゲージメントが上がって継続的な集客効果が期待できるでしょう。
Facebookページには単なる宣伝ではなく、ユーザーの役に立つ有益な情報を積極的に発信しましょう。
有益なコンテンツはユーザーからの反応を得やすく、結果として投稿の拡散やファンの増加につながります。
例えば商品に関する豆知識や業界トレンド、使い方のヒントなど、思わずシェアしたくなるような内容を投稿すれば、新たなフォロワー獲得や「いいね!」増加が期待できます。
実際、毎日ただ商品の宣伝ばかり投稿するページよりも、更新頻度は少なくてもユーザー視点に立った有益な投稿をするページの方がファンの心に残りやすいと言われています。
価値ある情報提供を続けることで、ユーザーとの信頼関係が深まり、Facebookページの長期的な集客効果が高まるでしょう。
Facebookページのインサイト機能を定期的にチェックし、運用改善に役立てましょう。
インサイトでは各投稿のリーチ数やエンゲージメント率、フォロワー数の増減やユーザー属性、ページ全体のリーチ数など、様々なデータを閲覧できます。
これらのデータから、どの投稿がユーザーに響いたのか、投稿日時は適切か、といった点を分析し、次の施策に活かしましょう。
例えばインサイトで特定の投稿の反応が低ければ、内容や投稿タイミングを見直すことで改善が可能です。
また反応の良い投稿タイプを把握できれば、今後はそのようなコンテンツを増やすことでより効果的な運用ができます。
このようにデータに基づくPDCAサイクルを回すことで、Facebookページのパフォーマンスを継続的に向上させることができるでしょう。
Facebookページと併せてFacebook広告を活用することで、さらなる集客効果を見込めます。
Facebookページ上の投稿は基本的に既存フォロワーに向けたリーチとなりますが、Facebook広告を使えばフォロワー以外の潜在層にも広くアプローチできるのが強みです。
例えば広告マネージャーで地域や年齢、興味関心を細かく絞り込んで広告配信すれば、まだページをフォローしていないターゲット層にも投稿を届けることが可能です。
なお、Facebook広告を出稿するにはFacebookページが必要となるため、ページ運用と広告運用はセットで考えると良いでしょう。
広告に予算を投じることで得られた新規顧客がページのファンになり、さらにオーガニック投稿への反応も増えるという好循環を生み出すことが期待できます。
Facebookページでは重要な投稿を目立たせるために、「トップに固定」や「ハイライト表示」といった機能を活用できます。
「トップに固定」は任意の投稿をページのタイムライン最上部に固定し、常に最新投稿として表示させる機能です。
ページを訪れたユーザーの目につきやすくなる為、お知らせやキャンペーン情報など重要な投稿をトップに固定すると効果的です。
ハイライト表示は、投稿をタイムライン上で通常の2カラム幅から横に広げて表示させる機能で、投稿自体を大きく強調できます。
これにより視覚的に目立つだけでなく、一般的にハイライトした投稿はファンのニュースフィードにも表示されやすくなる傾向があります。
例えば新商品の発売告知投稿をハイライト表示すれば、通常より大きく見やすいため多くのユーザーの注目を集めることができます。
これら「トップ固定」と「ハイライト」を上手く使い分け、重要情報の見逃し防止や投稿のリーチ最大化につなげましょう。
Facebookページの利用者から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。初心者がつまずきやすいポイントについて確認しておきましょう。
Q: 作成したFacebookページを削除したい場合、どのようにすればいいですか?また、削除の際の注意点はありますか?
A: Facebookページの管理者であれば、ページ設定画面からページを削除することができます。
具体的には、削除したいFacebookページを開いて右上の「設定」をクリックし、「一般」設定の最下部にある「ページを削除」を選択します。
「Facebookページを完全に削除しますか?」という確認メッセージが表示されるので、指示に従って削除手続きを進めてください。
なお、一度ページを削除して14日間が経過するとページが完全に消去され復元できなくなります。
そのため、運用を一時停止したいだけであれば削除ではなくページを「非公開」に設定することをおすすめします。
非公開にすれば管理者以外閲覧できなくなり、削除と同じ効果を得られますが、後日再開したい場合は公開に切り替えるだけで過去の「いいね!」などを引き継いでページを復活できます。
以上の点に注意して、ページ削除は慎重に行いましょう。
Q: Facebookページを新規作成しようとしたがエラーになり作成できません。原因としてどのようなことが考えられますか?
A: Facebookページが作成できない場合、いくつかの原因が考えられます。まず、ページ名に問題があるケースです。
Facebookのガイドラインに沿わない名称(不適切な表現や「公式」などの禁止ワード、大文字乱用など)をページ名に使用していると、登録が拒否されることがあります。
この場合はガイドラインに沿ったページ名に変更してください。
次に、住所の登録に関する問題です。Facebookページで所在地住所を登録する際、Facebookのデータベースに存在しない市町村名を入力すると住所が登録できないことがあります。
この場合、地図上で該当地点を選択せず手入力している可能性があるため、一度住所欄に近隣の主要市町村名を入力し、候補から正しい住所を選ぶか、地図上のマーカーを動かして正しい位置を指定してみてください。
その他、個人アカウントがポリシー違反で制限されている場合や、Facebook側の一時的な不具合なども考えられます。
まずはページ名と住所情報を確認し、問題がなければ時間をおいて再度お試しください。
Facebookページは無料で簡単に開設でき、企業がユーザーとのコミュニケーションを通じてファンを増やし、集客や売上アップにつなげられる有力なツールです。
本記事ではFacebookページの特徴や作成方法、運用のコツまで解説しました。
広告初心者の方もぜひFacebookページを活用して、より多くのユーザーに自社ビジネスの魅力を発信してみてください。
Facebookページを適切に運用すれば、ユーザーとの繋がりを深めながら効果的に自社の認知拡大や顧客獲得が期待できるでしょう。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
私たちは現在の自分に甘んじず、チャレンジをすることで、お客様にプロとしての価値を提供いたします。常に知識・技術をアップデートし、お客様の成長に貢献してまいります。
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