2024.9.18
Facebook広告のターゲティングの種類と設定方法を徹底解説!ターゲット設定の使い方のコツもご紹介!
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Facebook広告は、高いターゲティング精度を特徴とし、適切に設定することで大きな成果を生むことができます。
しかし、Facebook広告の設定には種類が多く、公式サイトに設定可能な項目の一覧表がないため、
「どのような種類の設定があるのか把握できない」
「どう設定すれば良いのか分かりにくい」
とお困りの方も多いのではないのしょうか。
本記事では、Facebook広告のターゲティングの種類と使い方に加え、Facebook広告を効果的に運用するためのポイントを分かりやすく解説していきます。
Facebook広告のターゲティングーFacebook広告とは?
Facebook広告とは、Facebookのフィードやストーリーズに配信できるSNS広告のことです。
そして、Meta社が運営するFacebookは、世界の月間アクティブユーザー数が約29億人にのぼる巨大なSNSプラットフォームです。
日本でも月間約2,600万人(MAU)ものユーザーが利用しています。(2022年3月時点)
Fcaebook は、ユーザー数が非常に多く、世界的に最も支持の高いSNSです。
ビジネス目的で利用する企業も多く、上手く活用すれば費用対効果の高い媒体と言われています。
Facebook広告の特徴
画像引用元:Facebook公式
Facebook 広告には以下の特徴があります。
- 精度の高いターゲティング
- 配信先・広告フォーマットが豊富
- 少額から広告配信できる
それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。
1.精度の高いターゲティング
Facebook広告の最大の強みは、ターゲティング精度の高さにあります。
Facebook広告は、他のSNSとは異なり、基本実名登録制になっています。
ユーザーの本名や年齢、住居地、勤務先など、正確な個人情報を基にターゲティングできるため、アピールしたいターゲットにピンポイントで広告配信することができます。
また、Facebook広告は、「詳細ターゲット設定」を使用することで、さらに細かいターゲット設定が可能になります。
他にも、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスを活用することによって、自社の商品・サービスに興味関心の高いユーザーに効率的にリーチすることができます。
カスタムオーディエンス:すでに自社と何らかの接点があるユーザーに対して広告配信できる機能。
類似オーディエンス:既存の顧客の属性や行動履歴が似ているユーザーをターゲティングできる機能。
2.配信先・広告フォーマットが豊富
Facebook広告はFacebookだけでなく、InstagramやMessenger、Audience Network(オーディエンスネットワーク)にも広告配信することができ、目的に応じて配信先を選ぶことができます。
また、配置面を設定する際に「自動配置」を選択することで、Facebookのアルゴリズムによってパフォーマンスの高い配信先や配信場所に自動で広告の配置を最適化してくれます。
Facebook広告にはさまざまな広告フォーマットがあり、各フォーマットによって広告の見せ方が異なってきます。
商材の特徴や広告の目的に応じて適切なフォーマットを選ぶことができます。
画像引用元:Meat公式
3.少額から広告配信できる
Facebook広告には、インプレッション課金(CMP)とクリック課金(CPC)の2種類の課金方式があります。
予算や目的に合わせて選択することができます。
Facebook広告の配信にかかる費用は最低100円からなので、少額な予算で手軽に始めることができます。
Facebook広告の主なターゲット層
Facebookの利用者数を年代別で見ると、30代から50代のビジネス世代が多く、男女比で見ると少し男性の方が利用率が高いです。
また、他のSNSと比較して10代の利用率が少ないことから、若年層よりビジネスマンから支持されていることがわかります。
そして、Facebook広告は、「オーナー経営者」「代表取締役」など権限を持つ地位の高い層をターゲティングできるので、BtoBの商材やサービスと非常に相性がいいと言われています。
Facebook広告のターゲティングの種類
Facebook広告のターゲティングには、以下の3つがあります。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
1.コアオーディエンス
コアオーディエンスとは、ユーザーの年齢、性別、地域などの基本的な利用者情報や、ユーザーの興味関心、行動などに基づいたターゲティングをおこなうターゲティング方法です。
具体的な設定内容は、以下の内容があります。
■基本情報
地域 | 都道府県や市町村、または地図上で半径1〜80kmを指定可能。 選択した地域のユーザーの中から、「この地域に住んでいる人」「この地域のすべての人」「最近この地域にいた人」「この地域を旅行中の人」を設定することもできる。 「この地域に住んでいる人」を指定すると、住民の方をターゲットにできる。 |
年齢 | 13〜65歳の範囲で、1歳ごとに設定可能。※13歳未満は設定不可、65歳以上はひとくくりになる。 |
性別 | 「男性」「女性」「すべて」 3つの中から選択可能 |
言語 | 「日本語」「英語」などユーザーの使用言語を設定可能 |
■詳細ターゲット
利用者層 | 「学歴」「ファイナンス」「ライフイベント」「子どもの有無」「交際」「仕事」などからターゲティング可能。 |
趣味・関心 | スポーツ・アウトドア・テクノロジー・ビジネス・レジャー・ファッションなど、ユーザーが趣味や関心のあるものからターゲティング可能。 |
行動 | 「購入頻度」「旅行頻度」「デバイスの利用状況」などからターゲティング可能。 |
■つながり
Facebookページに「いいね!」したユーザーやFacebookイベントに参加したユーザーなどユーザーがどのようなアクションをしたかに基づいてターゲティング可能。
■「AND設定」「OR設定」「除外設定」
詳細ターゲット設定で複数選択したり、両方に一致するユーザー、特定の条件に属するユーザーを除くなどの掛け合わせたターゲティングが可能。
2.カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、既存の顧客データやサイト訪問履歴(リターゲティング)、モバイルアプリの利用状況などを活用してターゲティングする方法です。
すでに自社と何らかの接点があり、獲得見込みの高いユーザーに効率的にアプローチすることができます。
コンバージョンにつながりやすく、費用対効果が高い傾向にあります。
具体的には、以下のデータソースを使ってターゲティングすることができます。
3.類似オーディエンス
詳細ソースの種類 | 詳細 |
---|---|
ウェブサイト | ウェブサイトを訪問したユーザー 例)「ウェブサイトにアクセスしたユーザー」「特定のウェブページにアクセスした人」「ウェブサイトに滞在した時間別のビジター」など |
アプリアクティビティ | アプリ内でアクションをおこなったユーザー例)「アプリを開いたユーザー」「アクティブユーザー」「購入額別ユーザー」など |
カスタマーリスト | Facebookを利用しているユーザーのうち、自社が保有している顧客情報(メールアドレスや電話番号など)に該当するユーザー |
オンラインアクティビティ | 実店舗での購買、電話などオフラインで何らかのやり取りを下ユーザー |
カタログ | カタログのアイテムにアクションしたユーザー |
Mataのソース(エンゲージメント) | Facebookのコンテンツにアクションしたユーザー例)「動画を視聴したユーザー」「オーガニック投稿などにいいね!したユーザー」「リード獲得フォーム」など |
類似オーディエンスは、作成済みのカスタムオーディエンスと属性や行動履歴が似ているユーザーをターゲティングできる方法です。
類似度を1%〜10%の間で指定でき、数が小さいほど類似度が高くなります。(1%が最も類似度が高い。)
Facebook広告のターゲティングについて詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
参照:Facebook広告(Meta広告)セグメントの種類、詳細ターゲット設定の活用ポイントをご紹介!
Facebook広告でのターゲティング設定のコツー目的別
Facebook広告のターゲティング設定は目的によって異なります。
ここでは、目的別オーディエンスの選び方をご紹介します、
ターゲット設定をする際は、以下のような目的を元に設定してみましょう。
- 認知向上
- リマインド・リピート客の獲得
- 実店舗への来店を促進
- 新規顧客獲得・コンバージョン数を増加
それぞれの目的について詳しく解説していきます。
認知向上
認知度向上を目的とした場合、ターゲット層にリーチしたい場合は、「コアオーディエンス」がおすすめです。
コアオーディエンスは、ユーザーの年齢や性別などの基本情報に加え、詳細ターゲティングも活用できるので、細かなターゲティング設定がおこなえるからです。
また、「AND条件」や「OR条件」を設定することで、さらにターゲットをピンポイントで絞り込み広告配信することができます。
リマインド・リピート客の獲得
商品をカートに入れたが購入には至らずサイトを離れてしまったユーザー(カゴ落ちユーザー)をリマインドしたり、リピート客を獲得したい場合は、「カスタムオーディエンス」の活用をおすすめします。
なぜなら、カスタムオーディエンスは、すでに自社の商品やサービスにアクションしたことのあるユーザーを対象に広告配信できるからです。
実店舗への来店を促進
実店舗への来客を増やしたいときは、「カスタムオーディエンス」と「コアオーディエンス」の両方を併用することで高い効果を期待できます。
「カスタムオーディエンス」で一度実店舗に訪問したことのあるユーザーにリーチし、「コアオーディエンス」で地域を絞ることで、実店舗付近のユーザーに効果的に来店を促すことができます。
新規顧客獲得・コンバージョン数を増加
新規顧客の獲得やコンバージョン数を増やしたい場合は、「類似オーディエンス」がおすすめです。
すでにアクションをおこしたユーザーと似た特徴を持つユーザーに広告配信できるので、自社の商品・サービスに興味関心を持ったり、クリックするなど何らかのアクションをおこしてくれる可能性が高いからです。
自社サイトの訪問者数やクリック率を増やしたい場合は、類似オーディエンスを活用してみましょう。
Facebook広告のターゲティングの設定方法
- Facebook広告のターゲティング設定する前の事前準備ー①ビジネスアカウントを登録する
- Facebook広告のターゲティング設定する前の事前準備ー②「キャンペーン」から広告セットを作成する
- オーディエンスを作成する
①コアオーディエンスの設定方法と設定ポイント
②カスタムオーディエンスの 設定方法と設定ポイント
③類似ターゲティングの設定方法と設定ポイント
1.Facebook広告のターゲティング設定する前の事前準備ー①ビジネスアカウントを登録する
Facebook広告を始めるには、まず始めにFacebookページのアカウントを作成する必要があります。
まだ、Facebookのアカウントをお持ちでない方はこちらにアクセスしてFacebookのアカウントを作成してください。
Faceboookのアカウントを作成したら、次にMetaビジネスマネージャのアカウントを登録します。
Faceboookページからでも広告を出稿することは可能ですが、Facebookビジネスマネージャを開設することで、Faceboookページ・広告の一括管理や広告の分析、管理者権限の管理など多くのメリットがあります。
2.Facebook広告のターゲティング設定する前の事前準備ー②「キャンペーン」から広告セットを作成する
Facebook広告は、「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3層構造で成り立っています。
キャンペーンでは、広告の目的(認知拡大やコンバージョン率向上など)を設定します。
そして、広告セットでは、ターゲティングや予算、掲載期間、配信の最適化などの配信方法の設定をこなします。
広告セットでは、広告セット1つに対して1つのオーディエンス設定をおこなっていきます。
最後に広告で画像や動画、テキスト、遷移先URLなどの広告クリエイティブの設定をおこないます。
関連記事:「Facebook広告配信までの設定手順を徹底解説!」をご参考ください。
3.オーディエンスを作成する
Facebook広告マネージャの「オーディエンス」から「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の設定ができます。
各オーディエンスの設定方法と設定ポイントを解説していきます。
①コアオーディエンスの設定方法と設定ポイント
コアオーディエンスは、「基本設定」と「詳細ターゲット設定」の2つの設定ができるため、選択できる項目が多く、カスタマイズ可能なオーディエンスです。
複数の要因を組み合わせることで、より細かいターゲティングができます。
コアオーディエンスは、「保存済みのオーディエンスを作成」から作成することができます。
基本的な設定となる年齢や性別、地域などを画面の表示に従って設定していきます。
設定ポイント
コアオーディエンスの設定ポイントは、オーディエンスのボリュームを最適なボリュームに調節することです。
調節は、編集画面の右側に表示される「絞り込み条件におけるオーディエンス」で調節することができます。
オーディエンスのボリュームが大きすぎると、広告の効果を検証しにくくなります。
一方で、小さすぎると広告の効果が出ない可能性があるので、必要に応じてオーディエンスのボリュームを適切な量に設定しましょう。
②カスタムオーディエンスの設定方法と設定ポイント
カスタムオーディエンスは、ターゲット設定にある「カスタムオーディエンス」から新規作成します。
下記のカスタムオーディエンスのデータソースの中から1つ選択し設定を進めていきます。
ユーザーの電話番号やメールアドレスなどの情報をアップロードして、オーディエンスを作成します。
カスタムオーディエンスを作成する場合、コードの埋め込み、顧客情報のアップロードのみで、ウェブサイトやFacebookユーザーの紐づけは、Facebook側がおこなってくれます。
また、「ウェブサイト」を選択する場合は、「Metaピクセル」、アプリアクティビティを選択する場合は、「Facebook SDK」を対象サイトやアプリに事前に設定しておく必要があります。
「オフラインアクティビティ」は、オフラインイベントセットを作成し、広告アカウントに事前に紐づけしておく必要があります。
Facebook広告のコンバージョン設定について詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
参照:【初心者向け】Facebook広告 コンバージョンの設定や効果的な活用方法を分かりやすく解説!
また、Facebook SDKの設定方法の詳細はコードを使用して手動でアプリイベントを設定するをご参考ください。
設定ポイント
「カスタマーリスト」などは、しっかりと自社が保有している顧客データを設定しておきましょう。
そうすることで、類似オーディエンスを作成するためのソースオーディエンスとなり、新規顧客の獲得などにおいてより高い効果が得られることが期待できます。
③類似ターゲティングの設定方法と設定ポイント
類似オーディエンスは、広告マネージャのオーディエンスから「類似オーディエンス」を選択し、ベースとなるソース、ターゲット地域、オーディエンスサイズを選択して作成します。
オーディエンスサイズ(類似度合)は、1〜10%の間で指定できます。
パーセンテージが小さいほど類似度が高くなります。
マッチ率があがり自社の商品・サービスに興味関心があったり、新規顧客になる可能性が高いユーザーに絞り込んで広告配信することができます。
一方で、パーセンテージが大きいほど類似度は低くなりますが、リーチできるユーザーが多くなります。
設定ポイント
類似オーディエンスの設定ポイントは適切な範囲でサイズを選択することです。
範囲が狭すぎるとリーチできるユーザーが限られてしまいます。
また、範囲が広いと費用対効果が低くなってしまう恐れがあります。
まずは、最も類似度が高い1%から始め、様子を見ながら徐々にサイズを上げていきましょう。
複数の類似度でオーディエンスを作成したい場合は、類似度が被らないように設定することで、正確な広告効果を検証できます。
Facebook広告のターゲティング設定時のポイント
Facebook広告は、非常に精度の高いターゲティングができるのが強みですが、ただやみくもに設定しても、十分な効果は期待できません。
ここでは、実際にFacebook広告でターゲティング設定する際のポイントをご紹介します。
- ターゲットを絞りすぎない
- オーディエンスを複数設定する
- オーディエンスのターゲットが被らないように似たようなターゲティングを使用しない
- Facebookピクセルが正常に作動しているのかを事前に確認しておく
- 作成したオーディエンスを保存しておく
それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
ターゲットを絞りすぎない
オーディエンスを作成する際は、ターゲットを絞り込まないようにしましょう。
ターゲットを絞り込みすぎると配信対象のユーザーが少なくなり、広告配信量も減ってしまうため、十分な効果が得られなくなってしまいます。
また、Facebookは機械学習によって広告を最適化させているので、広告の配信量が少ないと十分なデータが蓄積できず、うまく機能しないという可能性もでてきます。
広告マネージャでは、広告セットを作成する際に、「推定オーディエンスサイズ」でターゲットのボリュームを確認することができます。
オーディエンスを設定する際は、絞り込まず適切な範囲になるように調節しながら設定しましょう。
オーディエンスを複数設定する
オーディエンスは、1つの広告セットの1つしか設定できません。
そのため、ターゲティングの設定を変えた広告セットを複数作成、同時配信し、その結果を分析することでより効果の高い広告運用ができます。
カスタムオーディエンスは、1つのアカウントに最大500種類のオーディエンス作成が可能です。
ユーザーの属性などを変えて、配信結果を比較し、効果の高い組み合わせでターゲティングしていくことで、より精度の高いターゲティングができ成果がだしやすくなります。
オーディエンスのターゲットが被らないように似たようなターゲティングを使用しない
複数のオーディエンスを作成した場合、それぞれ作成したオーディエンスの属性が被らないように気をつけましょう。
ターゲットが被ってしまうと、自社で配信している広告のユーザーも被ってしまい、成果が落ちてしまう恐れがあります。
広告のパフォーマンスをあげるために、オーディエンス設定を設定する際は重複しない内容でターゲティング設定をおこないましょう。
Facebookピクセルが正常に作動しているのかを事前に確認しておく
カスタムオーディエンスを作成するためには、ソースが必要となります。
そして、そのソースを取得するためには「Facebookピクセル」を設定しなければなりません。
例えば、自社のウェブサイトに訪問したユーザーのデータを元にカスタムオーディエンスを作成したい場合、自社のウェブサイトにFacebookピクセルを設定する必要があります。
しかし、設定したFacebookピクセルが正常に作動してない場合、正しいオーディエンスが作成されません。
事前にFacebookピクセルに問題ないか確認しておきましょう。
また、オーディエンスのサイズが極端に小さく、オーディエンスの情報がなかなか蓄積されない場合は、Facebookピクセルの設定に問題がないか確認しておきましょう。
作成したオーディエンスを保存しておく
作成したオーディエンスは、保存することができます。
一度保存すれば、他の広告セットでも再利用でき、一から作成する必要がないので、作成の手間が省けます
また、作成したカスタムオーディエンスや類似オーディエンスを保存しておくことで、ターゲティング設定する際に、詳細ターゲット設定(年齢、性別、地域、言語など)を後から追加でき、より絞り込んでターゲティングすることができます。
保存済みのオーディエンスは、任意で名前を付けることができます。
具体的な広告の目的が分かるように設定しておくと、次回使用する時に内容が把握できて便利です。
Facebook広告のターゲティングで効果が出ないときの対処方法
ここでは、ターゲティングをして広告配信しても、思った成果が出ないときの対処方法をご紹介します。
- ターゲティング設定を見直す
- 広告のクリエイティブを見直す
1.ターゲティング設定を見直す
効果が出ていない時は、まずターゲティングの設定を見直しましょう。
ターゲティングを細かく設定しすぎると、広告配信の対象となるユーザー数が減ってしまい、広告の集客効果やコンバージョン率が低下する恐れがあります。
また、同じユーザーに何度も同じ広告が表示されている場合も、コンバージョン率の低下など、広告の効果を減少させてしまう可能性があります。
なぜなら、ユーザーは広告に飽きてしまい、アクションせずにスルーしてしまう可能性が高くなるからです。
対処する時のポイント
ターゲットを絞りすぎている場合は、オーディエンスサイズを広げましょう。
そして、パターンが異なる広告クリエイティブを複数用意し、一定期間同時配信します。
コンバージョンが得られるような魅力的な内容にするなどの工夫をすることでより広告の効果を高めることができます。
また、ユーザー1人に対して広告が何回表示されたのかを確認する場合は、「フリークエンシー」も見てみましょう。
「フリークエンシー」が高い場合、同じ広告が同じユーザーに何度も配信されている状態です。
その場合、オーディエンスを広げるか、新規で広告を作成することをおすすめします。
フリークエンシーの確認仕方
1.広告マネージャを開き、「キャンペーン」「広告セット」「広告」のいずれかをクリックする。
2.「チャートを見る」をクリックし、パフォーマンス概要の右上にある「指標をカスタマイズ」から「フリークエンシー」を選択する。
広告のクリエイティブを見直す
Facebook広告は、クリエイティブのクオリティ(画像やテキスト)によって、成果が大きく変わります。
インプレッション課金で表示される広告は、いかにクリックされるクリエイティブを作成するかが重要になってます。
広告画像内のテキスト量が多くなっていないか、広告クリエイティブの内容と広告配信の目的は合っているか、他の媒体のクリエイティブ素材を使いまわしいていないかなどを注意し、できるだけユーザーの興味間を引くような魅力的なクリエイティブを作成するように心がけましょう。
Facebook広告のターゲティングー効果的に運用するためのポイント
- ABテストを行う
- 競合の調査を実施する
- 定期的にクリエイティブを改善する
1.ABテストを行う
実際に広告を配信した後はABテストを実施して、どの広告がより高い成果をだせるのか比較、検証しましょう。
ABテストをおこなうことで、広告クリエイティブやオーディエンス設定が適切におこなえているか判断することができます。
また、配信した広告が効果的だったとしても、流行などの変化で必ずしもずっとその効果が続くとは限りません。
したがって、一度だけABテストをおこなうのではなく、繰り返し実施し、より効果のでる方法を模索し続けることが重要です。
Facebook広告では、広告マネージャまたはパワーエディタ上でABテストの設定をおこなうことが可能です。
関連記事:「【2024年最新版】Facebook広告のABテストで集客に強い広告戦略|事例付きで手順を徹底解説」
2.競合の調査を実施する
Facebookでは、「広告ライブラリ」という、Facebook広告の配信先であるFacebookやInstagramなどに掲載されている全ての広告を検索して閲覧する機能があります。
広告ライブラリを活用することで、競合他社の広告を確認することができます。
自社と似たような商材を扱っている企業がどのようなクリエイティブを作成しているのか把握し、良いところを参考にしながら自社の広告クリエイティブに盛り込んでみましょう。
競合他社を調査し、自社の広告と比較しながら改善していくことで、より効果の高い運用ができます。
広告ライブラリは、Facebookアカウントにログインしなくても無料で利用可能です。
ただし、広告の報告や年齢制限のあるクリエイティブ(成人向け、アルコール、ギャンブル系)を検索するときは、成人しているアカウントでログインする必要があります。
※閲覧に年齢制限が設けられているので注意が必要です。
3.定期的にクリエイティブを改善する
広告の効果は時期によっても効果は変動するため、季節やイベントなどに合わせてクリエイティブをリニューアルすることも大切です。
色合いや文字のサイズ、テキストの内容を少し変えるだけでも広告の効果を大きく変えることができます。
また、一部の良い印象に引っ張られて全体の評価が良くなる「ハロー効果」や他人と違ったものが欲しいという心理的欲求を利用した「スノッブ効果」など、心理学的なテクニックを取り入れたクリエイティブも効果的です。
まとめ
本記事では、Facebook広告のターゲティングの種類と使い方に加え、Facebook広告を効果的に運用するためのポイントを分かりやすく解説しました。
Facebook広告には、
コアオーディエンス:ユーザーの基本情報や行動、興味関心を選択できる
カスタムオーディエンス:すでに自社の商品・サービスに関連したアクションをとっているユーザーにアプローチできる
類似オーディエンス:作成したカスタムオーディエンスと似たような属性をもつユーザーをターゲットにできる
の3種類のターゲティングがあります。
広告の目的によってオーディエンスの選び方は異なるため、広告の目的にあった適切なオーディエンス設定をすることで、Facebook広告の効果を高めることができます。
また、ターゲティング設定をする際は、ターゲットを絞り込みすぎたり、オーディエンスがかぶらないように注意しながら設定しましょう。
Writer GMSコンサルティング編集部 マーケティング部
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